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診療マル秘裏話 Vol.328 平成21年3月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
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目次

1)  気管支喘息とアレルギー性鼻炎の関係
2) 糖尿病の原因たんぱく質

 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。
1】 気管支喘息とアレルギー性鼻炎の関係

気管支ぜんそくの患者さんの67%
はアレルギー性鼻炎も発症している
ことが、専門医のグループによる
大規模調査で分かりました。鼻炎は
ぜんそくの発症リスクを高めることが
知られていますが、ぜんそくと鼻炎の
強い関連性が改めて示されました。

アレルギー性鼻炎はダニや花粉など
による鼻粘膜のアレルギー反応で、
くしゃみや鼻水などを起こします。
調査対象は主治医に気管支ぜんそくと
診断され、薬を処方されている全国の
15歳以上の患者さんです。ぜんそく
や鼻炎についての質問票を記載して
もらい、主治医が鼻炎を診断しました。

協力を得られた2万6680人の
うち、アレルギー性鼻炎と診断された
患者さんは1万7945人で約67%
(男性65%、女性69%)を占め
ました。

海外の調査では、アレルギー性鼻炎
の患者さんは、鼻炎のない人に比べて
ぜんそくを発症するリスクが3倍高い
と言われています。また、アレルギー
性鼻炎のあるぜんそく患者さんは救急
受診したり入院する割合が約2倍高い
というデータもあります。調査に
あたった大田健・帝京大教授(呼吸器・
アレルギー内科)によると、鼻粘膜
と気管支粘膜は気道でつながっており、
鼻粘膜の炎症が気管支の炎症を悪化
させると考えられるということです。
大田教授は「調査では鼻炎の患者は
ぜんそく症状をうまくコントロール
できない傾向がみられた。鼻炎を治療
すればぜんそくの症状もよくなる
可能性を示している」と話しています。

気管支喘息の基本的な事柄についての

動画です。

www.youtube.com/watch?v=uRynJQ2ow6A

 
 
 














アレルギー性鼻炎のお陰で喘息の
治療が全速力となった。笑

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2】 糖尿病の原因たんぱく質

肥満や高脂血症になると、血糖値を
下げるインスリンを分泌する膵臓
(すいぞう)のβ細胞に普段あまりない
たんぱく質がたまり、β細胞が死んで
糖尿病になることを、神戸大保健学
研究科の木戸良明准教授らがマウスの
実験で確認しました。メタボリック
(内臓脂肪)症候群に関連した糖尿病
の発症メカニズムの重要部分を明らか
にした研究成果です。このたんぱく質
を抑える物質や薬は見つかっており、
予防・治療薬に結びつく可能性があり
ます。米医学誌に発表されました。

このたんぱく質は「C/EBPβ」
と呼ばれ、肝臓での糖の分解や脂肪
細胞の増殖を助けています。木戸さん
らはマウスに脂肪の多い餌を与え、
肥満状態にしました。すると糖尿病
でない状態でも、このたんぱく質が
β細胞で増え始めました。

マウスの遺伝子を改変してβ細胞で
このたんぱく質が活発に働くように
すると、糖尿病を発症しました。一方、
糖尿病のマウスの遺伝子を改変して
このたんぱく質を働かなくすると、
β細胞が増えて血糖値が改善しました。

木戸さんは「糖尿病用の血糖値降下
剤やホルモンの一種、漢方薬の成分が、
C/EBPβの働きを抑えると報告
されている。これらをモデルに薬を
作れそうだ」と話しています。

糖尿病を分かりやすく解説した動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=EtnFQP19xlE

 
 
 
 
 






遺伝子の改変が、糖尿病の壊変に
つながった。笑

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編集後記

気管支喘息とアレルギー性鼻炎の
関係は、昔からOne way One Disease
と言われ、その相関の程度は知られて
いました。喘息のコントロールをよく
するために鼻炎の治療をするという
ことが臨床応用されることになれば、
喘息患者さんにとっては大きな福音
となるでしょう。早く「C/EBPβ」
の働きを打ち消す薬を作ってほしい
ものです。

血糖値を下げてC/EBPβと決闘
する。笑

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