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診療マル秘裏話 Vol.128 平成18年5月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

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目次

1) インシュリン分泌のメカニズムの解明
2) 変形性関節症の治療
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】インシュリン分泌のメカニズムの解明

血糖値が上がると膵臓(すいぞう)
の細胞がインスリンを分泌する
新たなメカニズムを自然科学研究
機構・岡崎統合バイオサイエンス
センター(愛知県岡崎市)の富永真琴
(とみなが・まこと)教授(分子細胞
生物学)らが発見しました。この研究
成果は5月2日までに欧州分子生物学
機構雑誌に発表されました。

インスリンを分泌する膵臓のベータ
細胞で、ブドウ糖からできる
「環状ADPリボース」という物質が、
細胞膜の「扉」の役目をするタンパク
質に体温下で結び付くと扉が開き、
インスリン分泌が始まる仕組みだそう
です。インスリン分泌に異常があって
起こる糖尿病の治療法開発に役立つと
みられています。

ベータ細胞ではこれまで「カリウム
チャンネル」という別の仕組みが
スイッチになってカルシウムイオンが
取り込まれるとインスリンを分泌する
ことが分かっていました。しかし
マウスを遺伝子操作してこのチャンネル
を働かなくしても深刻な糖尿病には
ならず、別の仕組みがあると推測され
ていました。

富永教授らはカリウムチャンネル
とは別に、ベータ細胞の膜に「TRP
チャンネル」というタンパク質の一種
「M2」があることを発見しました。
M2は、温度が35度以上で環状ADP
リボースと結合すると開き、細胞内に
カルシウムイオンを通してインスリン
分泌を促すことが分かりました。

富永教授は「M2のないマウスで
実験し、糖尿病の治療法を探りたい。
M2は脳や骨髄、肺にもあり、そこで
の働きも調べたい」と話していると
いうことです。

インスリン分泌の形態に関する動画です。

www.youtube.com/watch?v=gvzomHiVEhE

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
糖尿病の発症機序が分かれば、
新治療法が発祥するかも
しれません。笑

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2】変形性関節症の治療

軟骨が骨になる「骨化」を促す
タンパク質カーミネリンの働きを
抑えると、変形性関節症による軟骨の
病的な骨化を抑制できるとするマウス
での実験結果を、東京大医学部の
川口浩(かわぐち・ひろし)・助教授
らのグループが5月8日、米医学誌
ネイチャー・メディシン(電子版)に
発表しました。正常な骨化には影響
しないということだそうです。

軟骨の骨化は、骨の成長や骨折の
治癒の際に起きる正常な現象です。
関節の軟骨が変性する変形性関節症
の患者さんでは、関節の周りで病的
な骨化が起きて痛み、まひの原因
となり、高齢者で大きな問題となって
います。

カーミネリンや同様の物質が人で
見つかれば、治療法開発につながる
可能性があるということです。

研究グループは、マウスの耳の軟骨
から骨化を促進するカーミネリンを
3年前に発見しました。遺伝子操作で
カーミネリンができないマウスを作成
しました(ノックアウトマウスと言う)。
このうち変形性関節症が起きやす
くしたマウスでは、軟骨の病的な骨化
が抑えられました。一方、健康な状態で
育てたマウスでは、骨化が抑制される
こともなく、正常な骨に成長した
ということです。

川口助教授は「病的な骨化だけを
制御するメカニズムを解明し、対症
療法しかない変形性関節症の治療法
の開発につなげたい」と話している
そうです。

変形性膝関節症に関する動画です。

一般的な診療について語られています。

www.youtube.com/watch?v=oovDuhovVCk

 
 
 






変形性関節症の治療は、今まで
対症療法だけでしたが、根治的治療
が開発されると、この病気に大勝
できるでしょう。大笑

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編集後記

糖尿病の研究は、世界でしのぎを
削っているようですが、なかなか
そのメカニズムですら、解明する
ことは難しいようです。しかし根本
であるメカニズムが明らかになれば、
インシュリンの持続的投与などの
対症療法を改善することが、でき
そうです。変形性関節症の治療に
おいても同じことが言えそうです。
老人にとっては、福音となる治療法
が開発される可能性が高くなって
きました。これは大変喜ばしい
ことであると考えています。
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