最新号より450号前のメルマガ

  1. Home
  2. 最新号より450号前のメルマガ

2013-12-30 21:54:55

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

診療マル秘裏話 Vol.75 平成17年5月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

目次
1) 脳血管内治療
2) 妊娠、出産のリスク

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

1】脳血管内治療

脳卒中を引き起こす脳の重い
血管障害を、開頭手術(頭
の骨に穴をあけて脳の表面
からする手術)せずに治療
する「脳血管内治療」の実施
率に、医療機関によって0〜
100%と大きなばらつきのある
ことが、明らかになりました。

脳血管内治療というのは脳の
血管に細い管を送り込み、
瘤(こぶ)状に膨らんだ部分
に小さなコイルを詰めて塞い
だり、狭くなった血管を広げ
たりする治療法です。管は
足の付け根の血管から入れ、
エックス線で透視しながら
頭部まで到達させます。血管
の内側から治療するため、
手術に比べ体への負担が
少ないといわれています。
この治療の平均の実施率は
27%にとどまり、
「体に優しい治療」として
普及している欧米に比べ大幅
に低いことが分かりました。
その原因として考えられる
のは大きく2つあります。
その1としては小さなコイル
を作る前に管が薄い動脈の瘤
の壁を突き破るリスクがある
ということです。その2として
は動脈の瘤の手前の血管が
大きく湾曲しているとコイル
で塞ぐのが困難になるという
ことです。

これらは技術的問題である
ので熟練した医師が行うには
何の問題もないと考えられ
ます。ただしリスクを伴う
ことは正直に患者さんサイド
に告知しておく必要があると
思います。また経験が浅い
医師が技術を習得するに
あたっては、熟練した医師が
付き添い、なおかつ必要な
バックアップ体制を整えて
おくことが肝要でしょう。

血管内に細い管を通して
行う脳血管内治療は、頭部を
切開する従来の手術に比べ、
治療成績は変わらない一方、
後遺症が少ないとの研究結果
が海外で発表されています。

その結果が発表されてから
欧米各国の血管内治療の平均
実施率は50〜70%と急増して
いるということです。
日本も追いつき追い越すこと
を念頭に頑張って欲しいの
ですが、くれぐれも教育には
注意を払って事故のないよう
気をつけていただきたいと
思います。

コイル塞栓術に関する動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=mbQDGiKur1M

 
 
 
 
 







繊細な技術(脳血管内治療)
は、私なら習得するのに
千歳かかるかも知れません。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】妊娠、出産のリスク

妊娠・出産のリスクを妊婦自身
が判定し、お産の場所選びに役立
てるための自己評価表を、
厚生労働省の研究班
(主任研究者・中林正雄愛育病院
長)が4月30日までに作成しました。
高齢化や生活習慣病の合併などで
潜在的なリスクを抱える妊婦が
増える中、自分のリスクを認識
することで安全な出産につなげる
のがその狙いとされています。

妊娠・出産は病気ではないにも
かかわらず、女性にとってまた
胎児にとって肉体的リスクの高い
状態と言えます。

医療訴訟で最も多いのが、
産婦人科での妊娠、出産の
トラブルです。医療技術の進歩に
より、昔では生き残れなかった
未熟児や障害児が助かる結果に
なりました。

すると普通に産まれて当然
という認識が妊婦さんサイド
で強くなり、自分の思い通り行か
ない結果になった場合即裁判所に
訴えるということになってしまい
がちです。そうした事態を避ける
ためにも、妊婦さんに自分の
リスクを考えてもらういい機会
ではないでしょうか?

中林院長は「行く病院が決め
やすくなる」としています。
自己評価表は、妊娠初診時用と
妊娠後期用の2つです。
初診時では、出産年齢が35〜39歳
と15歳以下なら1点、40歳以上は
5点、また、たばこを1日20本以上
吸っていれば1点−などと評価する
とのことです。合計4点以上を
ハイリスクとし、対応可能な病院
での分娩(ぶんべん)を薦める
ことになっています。

合計で0〜1点なら、医療施設は
どこであっても
「大きな問題はなく心配いらない」。
2〜3点は「対応可能な病院と
密接に連携している施設での分娩を」
となります。ただしこの評価のみを
鵜呑みにすることなく腹部エコー等
の検査で異常が示唆される場合は
産婦人科の医師の意見をよく聞いて
判断して頂きたいと思います。

上記のようなリスクの結果生まれた

補償制度の動画です。

www.youtube.com/watch?v=RbPKcVhGGvw

 
 
 
 







案ずるより、産むがやすしと
いうのは昔の話です。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
編集後記
より安全に、より低い肉体的損傷
で、より快適にという取り組みが
あらゆる医療の分野で試みられて
います。高度な医療はある程度お金
があれば受けられる時代になり
ました。しかし高度な医療には
リスクを伴うことも多く、充分納得
の上受けるようにして頂きたいと
思います。医師とて人間、万能の
神様ではないのです。ただし説明と
医療技術の最善は尽くすべきで
しょう。

石のように、硬い意志を持った医師
が遺志をついだ。笑

************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨

職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由です。

ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。