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診療マル秘裏話 Vol.325 平成21年2月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

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目次
1) 「糖尿病腎症」のなりやすさに関与する遺伝子
2) 老化が急速に進む早老症の発症メカニズム

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 「糖尿病腎症」のなりやすさに関与する遺伝子

肥満や生活習慣が引き金になる
2型糖尿病の代表的な合併症
「糖尿病腎症」のなりやすさに
関与する遺伝子を、理化学研究所
の前田士郎(まえだ・しろう)
チームリーダー(内科学)らが
突き止め、米専門誌に2月12日
付で発表しました。

遺伝子のタイプによっては、
発症リスクが1・6倍高くなると
いうことです。

糖尿病腎症は国内で人工透析を
始める原因のトップで、糖尿病
患者の3~4割が発症すると
いわれています。チームは
「糖尿病腎症の予防、治療研究へ
のインパクトは大きい」と話して
います。

遺伝子は脂肪の代謝にかかわる
酵素をつくる「ACACB」です。

チームは約1300人の2型
糖尿病患者さんの血液を使って
「SNP」と呼ばれる塩基配列の
わずかな個人差を解析しました。
その結果、ACACB遺伝子に
特定の配列がある患者さんは、
糖尿病腎症を発症しやすいことが
分かりました。この配列を持つ
のは日本人の15%程度という
ことです。

また培養細胞を用いた実験で、
この配列があるとACACBの
働きが高まることも判明しました。
「この遺伝子の活性を抑える薬剤
は、糖尿病腎症の新たな予防薬や
治療薬として利用できるかもしれ
ない」と前田チームリーダーは
話しています。

糖尿病合併症に関する動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=FR_cCS8IJ3c

 
 
 
 














特定のDNA配列を排列して
治療する。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 老化が急速に進む早老症の発症メカニズム

若くして老化が急速に進む早老症
は、特有のタンパク質に異常が生じ、
細胞内で絡まったDNAがうまく
ほどけなくなって起きることを奈良
先端科学技術大学院大(奈良県生駒市)
のチームが突き止め、2月10日付
の米科学誌に発表しました。

北野健(きたの・けん)助教は
「早老症の治療だけでなく、人類の
永遠のテーマの老化防止や、老化に
伴って増えるガンの研究にも役立て
たい」と話しています。

北野助教らは、10代半ばから
2倍の速度で全身の老化が進み、
ウェルナーヘリカーゼという
タンパク質の異常で起きる早老症
「ウェルナー症候群」に注目しました。
大型放射光施設「スプリング8」
(兵庫県)を使って、健康な人の
このタンパク質の形を解析しました。

すると、ナイフのような立体構造
を持つことが判明しました。DNA
や、細胞の寿命を調節している
DNAの「テロメア」と呼ばれる領域
が入り組んだ形状になっても、ナイフ
が入り込んで「リンゴの皮をむく
ように」(北野助教)、ほどく働きが
あることが分かりました。

患者さんのDNAではほどけない
ため、テロメアがどんどん短くなる
などして老化が急速に進むと推測され
ました。ウェルナーヘリカーゼの働き
を抑えると、ガンの増殖が抑えられる
との報告もあるということです。

老化を防ぐ方法についての動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=Fm6gYdDWK_g

 
 
 


















ガンと早老症の研究が、ガンガン
進む。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

糖尿病性腎症を発症しなくすること
が、医療費の削減につながることは
充分考えられます。透析の導入は、
医療費がかかるだけでなく、患者さん
の身体にも重い負担になります。
医療費の削減よりも患者さんの身体の
ことを考えて研究を進めていただき
たいものです。ガンと早老症の研究が
ウェルナーヘリカーゼという酵素で
つながっていたとは驚きです。患者
さんの利益になるよう、研究を素早く
進めて頂きたいと考えています。

研究という廊下を駆け上がって老化
が抑えられると素晴らしい。笑

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