美しい肌Vol.407

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2013-12-25 21:56:12

カテゴリー:女性の美容と健康

椿1

写真は、椿の花です。

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椿油の正体

椿油とは、ツバキ科ツバキ属の植物

である椿の種子から採れる植物性油

の総称です。椿は日本人にとって

身近な植物で、昔から花を観賞用に、

茶や茎を食用にするなど、幅広く

使われてきました。そんな椿油は

1000年も昔の平安時代から、黒髪

のお手入れに愛用され、ほかにも

天然のヘアケアオイル、スキンケア

オイル、食用油としても重宝されて

きました。

世界中に6000種類以上、日本だけ

でも2000種類もの椿があり、日本

に代表される種類としては

ヤブツバキが有名です。10月~翌年

の5月にかけて全国で花を咲かせ、

その後、緑色の大きな実をつけます。

熟してぱっくり割れた実から種を

取り出し、椿油は搾取されます。

かすかに黄色みを帯びた色をして

おり、絞っただけの状態では独特の

においがあるため、加熱や加圧、

濾過などの方法で、使用しやすい形

に整えられています。雑学のところで

詳しく述べましたが、加熱や加圧を

する過程でトランス脂肪酸ができる

ことが分かっています。したがって

濾過のみで抽出された椿油が安全と

いうことになります。椿油の主な成分

は、オレイン酸という脂肪酸です。

椿油は約85%がオレイン酸で、その

割合は健康効果が高いといわれて

いるオリーブ油よりも豊富です。

オレイン酸は不乾性であるため、空気

に触れても酸化しにくい性質をして

います。そのため、椿油を食事で体内

に取り込むことで、血液中の善玉(HDL)

コレステロールは減らすことなく、悪玉

(LDL)コレステロールのみを減らして

くれます。コレステロール値を正常に

保つ効果が期待できるため、1990年代

から注目を浴びています。また、私たち

の皮脂の約40%をオレイン酸が占めて

いるため、同じオレイン酸を豊富に含む

椿油はそれだけ髪や肌になじみやすく、

浸透度も高いと言われています。椿油を

肌に使用することで、皮脂不足による

水分の蒸発を防ぎ、潤いを保つ効果が

あります。潤いのある肌は外部からの

ダメージを予防してくれるため、肌の

保護機能を高めてくれます。また、椿油

の搾りかすには、配糖体(糖と様々な

種類の成分が結合した有機化合物の

こと)の一種であるサポニンが豊富に

含まれています。サポニンは水に溶ける

と泡を発生させる性質があるため、天然

の界面活性剤としてシャンプーや洗剤

としても利用することができます。

椿油の使用前、使用後の違いが明らか

であることが分かる動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=YDqN0ZY5qdo

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
椿油の歴史

日本人は1000年も昔の平安時代から、

食用や薬用、髪や肌のお手入れ、灯り

の燃料、鉄製品のさび止め、木製品の

ひび割れ止めなど、様々な用途で椿油

を使ってきました。椿油の利用の歴史

は古く、続日本紀には、777年、

渤海国使が帰るときに海石榴(つばき)

油を所望したので贈った、との記述が

あります。ツバキ油は純油なので、

第二次世界大戦時にゼロ戦の燃料

として使われたようです。椿の種子から

取れる椿油は、我が国特産油の一つで

主に伊豆諸島から九州各県に産し

「かたしの油」などと呼ばれています。

椿油が歴史に残るようになったのは、

今から約1200年前平安時代の初期に

食用、灯用、化粧用、不老不死の薬

として珍重されていました。630年から

894年にかけて唐の国に遣唐使が送ら

れていましたがその使節が唐への

贈り物として、我が国の代表的な特産物

である椿油を献上品にしていました。

尚大陸原産の菜種油や胡麻油が

我が国で一般化したのは、安土桃山時代

のことだそうです。中国では元の時代に

山茶(つばき)が栽培され、油脂の資源

として使われるようになったそうです。

五島列島は昔からヤブ椿の自生が多く、

食用の椿油が作られていました。

長崎県では、昭和30年まで椿油の

生産量は全国生産量のほぼ半分を

占めていました。昭和29年の椿油の

生産量は、長崎県全体で57000リットル

でその内約70%を五島で占めて

いました。その頃五島から大量に出荷

されていた椿油のほとんどが薬品の

原料だったそうです。現在では東京

(伊豆大島)につぎ全国第2位(全国比

17%)の生産量と成っています。長崎県

はかって日本一の生産量を誇っていた

時代もあり椿林は五島列島で320

ヘクタール程度の資源がありました。

またほとんどの集落ごとに小さな製油所

があり農家の人達は椿の実を収穫して

油と交換していました。その頃の椿油の

搾油は人力から機械へと移り変わった

時でもありました。人力で搾油する頃の

製油所では椿の実を粉砕する人や油を

搾る人などで五六人はいたそうです。

椿は18世紀頃に宣教師カメリによって

ヨーロッパに持ち帰られたことに由来して、

外国語でカメリアと呼ばれるようになり

ました。「続日本紀」には、奈良時代に

遣唐使が日本からの献上品として

ヤブツバキをたびたび持って行ったと記さ

れています。椿油は、鎌倉時代には

精進料理の揚げ油として、江戸時代

には高級天ぷら油として使われて

いました。食通としても有名だった

将軍徳川家康も、椿油で揚げた天ぷら

を食べていたといわれています。

 
 
椿油の雑学

日本を代表する椿であるヤブツバキ

は、北海道を除いた日本全土に分布

しています。北は青森県の夏泊半島、

南は沖縄の西表島で栽培されて

います。特に有名な産地は長崎県で、

長崎県の五島列島の山々には、天然

のヤブツバキが多く自生しています。

そのため、椿の花は長崎県の県花

にもなっています。椿油には高い

ヘアケア効果が期待できます。髪の毛

につけることで、ドライヤーの熱や

紫外線などの刺激から髪を守り、枝毛

やパサつきを抑えます。また、必要な

水分をキープし、髪表面の

キューティクルをなめらかに整える

ことで、潤いとハリのある美しい髪に

導きます。頭皮に使えば、毛穴に

詰まった汚れなどを取り除き、頭皮の

新陳代謝を促します。栄養の行き

届いた健康な頭皮になることで、

毛母細胞(毛乳頭周辺の組織細胞)

を活性化させ、抜け毛や白髪を防ぐ

効果が期待できます。また、ふけや

かゆみの予防にも効果的です。椿油

のオレイン酸には、血中コレステロール

を下げる働きがあります。善玉(HDL)

コレステロールの量は減らさず、悪玉

(LDL)コレステロールだけを減らして

くれるため、食生活などが乱れがちな

方におすすめです。また、胃にやさしく、

腸の滑りをよくしてくれるため、排便を

促す効果も期待できます。こうした訳で

徳川家康公も椿油で揚げたてんぷらを

食べていたものと推測しています。

上記のごとく五島椿は全国的にも

有名で1966年に県の花木に指定されて

います。五島での椿の実の収穫は

昔から彼岸十日前と言われてその頃

に椿の実を収穫すると実が良く

熟していて油分を多く含んでいます。

収穫した椿の実は、皮が開くまで三日

から五日間位天日で乾燥させます。

皮が開いたら中の黒い実を取り出して、

さらに天気の良い日に三日から

五日間位天日で乾燥します。乾燥の

程度が悪いと搾油した時の油の出る量

に影響があります。尚収穫した椿の実

は、乾燥させないでほって置くと少し

ずつ色が変わり長い期間に及ぶと

腐ってきます。ですから収穫した椿の実

はできるだけ早く乾燥して油にするまで

の間は湿気のないところに保管します。

ヒトの皮脂に近く、肌になじみやすい

椿油ですが、ただ搾っただけでは、

椿油独特の臭いもベタつき感もあります。

そこで、臭いとベタつきをなくすために、

メーカーごとに様々な精製法がとられて

います。 特に、熱と圧力を加え、脱ガム、

脱酸、脱色、脱臭を行う、加熱精製法を

採用しているところが多いようです。

ただし、この精製法では、脂肪酸の分子

構造が変化し、トランス型脂肪酸が

生まれてしまいます。日本では大きく

とりあげられていませんが、すでに、

トランス型脂肪酸は欧米では、健康に

悪影響を及ぼすとして、問題視され、

販売禁止となっている国や、表示義務

のある国もあります。天ぷらなど揚げ物

に椿油を使用すると、驚くほど軽く

揚がります。椿油で揚げると他の

植物油と比べて非常に長い時間、

カラッとした感じが保たれます。また、

悪玉コレステロールを抑える働きをする

オレイン酸をあらゆる植物油の中で最も

多く含んでいます。オレイン酸はとても

安定した脂肪酸で、高温多湿でも変質

することがないという優れた性質をもって

います。椿油は胸焼けや胃もたれの

心配がない、ご高齢の方々にとっても

朗報な食用油です。このオレイン酸は、

皮脂の主成分であるトリアシルグリセロール

(これ以外の成分には、スクワレンや

ワックスエステル等があります)に近い

脂肪です。特に椿油に多く見られる

分子構造は他の植物油には見られ

ない最大の特徴となっています。

 
 
椿油の有効成分

椿油は、ほかの植物油と比較して、

オレイン酸の含有量が最も多いこと

が特徴です。また、リノール酸(人間の

体内で合成できない不飽和脂肪酸の

一種)などの多価不飽和脂肪酸が

少なく、ビタミンEも含まれているため

非常に酸化しにくい油といえます。

椿油はオレイン酸85%、リノール酸

3.8%、ステアリン酸2.5%、

パルミチン酸7.9%、その他0.8%で

できています。国産物と中国産物と

ではこのオレイン酸とリノール酸の

含有率が違います。体によいと

いわれる成分がこのオレイン酸である

ためこのオレイン酸の含有率が高いか

どうかはとても大事になってきます。

では、このオレイン酸の働きについて

具体的に述べてみます。オレイン酸の

働きで、髪や肌の潤いを保つ保湿効果

や、紫外線を吸収する紫外線防止効果

が期待できます。乾燥から肌を守ること

で、アレルギーなどの発生抑制にも

効果的です。髪に使えば、キューティクル

を保護し、潤いを保ったまとまりのよい

髪にするだけでなく、地肌の健康を維持

する効果があります。また、肌の保湿

では、年齢とともに減少してしまうセラミド

の働きを助け、皮脂層の保湿を保ち、

肌に弾力を与えてくれます。また、椿油

に含まれるサポニンは殺菌効果を持ち、

カビやダニといった外敵から髪や肌を

守ってくれます。殺菌効果だけでなく、

水や油に溶けると発泡する性質のある

サポニンは、昔から洗髪や石鹸としても

重宝されています。

 
 
椿油の美肌効果

椿油に含まれるオレイン酸は、私たちの

皮脂にも含まれている成分です。

そのため、肌になじみやすく、潤い保持

にも効果的です。肌に潤いを与える

ことで、皮膚の乾燥を防ぐことは

もちろん、外部の刺激から肌を守って

くれます。ヒトの皮脂の60%は

トリグリセライド(中性脂肪)ですが、

その中で最も多いのがオレイン酸

トリグリセライド(オレイン酸のついた

トリグリセライド)です。椿油は皮脂に

近いオイルであり、肌になじみやすく、

皮脂が不足することによって起きる肌

の乾燥を防ぐことができ、柔らかで、

みずみずしい肌(美肌)へと導くことが

できるのです。また、クレンジングオイル

として使用すれば、毛穴に詰まった

皮脂コレステロールを溶かし、清潔な

肌に保ってくれます。植物性油で

安全性も高いことから、マッサージオイル

やベビーオイルとしての使用にも適して

います。お肌に対する効果だけではなく、

髪の毛に対する美容効果も認められて

います。詳細を述べますと、カラーリング、

脱色、白髪染め、パーマ、

シリコンシャンプー、整髪料、ドライヤー

など、とくに女性は髪に大きなダメージを

与えています。その結果、髪のトラブル

に悩む女性が多いわけです。椿油は、

この傷んだ髪の毛を保護し、さらに

傷まないように防護する効果があります。

椿油を髪になじませると、キューティクル

が剥がれるのを防いで髪をコーティング

します。髪の毛内部の水分も、閉じ込める

ことができます。そして、表面に光沢を

出してサラサラとしたつやのある髪に

なります。ほかにも、ブラッシングによる

静電気の発生を抑えての髪の保護や、

紫外線による傷みにも強力に働いて

くれます。そのあたりは、椿油を利用

したシャンプーやコンディショナーなど

も多く出ているので、ご存じの方も多い

と考えます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

唾を飛ばして、椿油の優越性を説明

する。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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