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2013-11-30 19:04:52

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診療マル秘裏話 Vol.321 平成21年1月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次
1)  鉄分豊富なお米
2) ガン細胞悪性化の機序
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。
1】 鉄分豊富なお米

「白米の状態で通常の3倍の鉄を含む
鉄分豊富なイネを遺伝子組み換えで開発
した」と、石川県立大や東京大、韓国、
デンマークの大学のグループが
1月13日、発表しました。このコメを
貧血のマウスに食べさせたところ症状が
改善し、人間の鉄欠乏性貧血にも効果が
期待されると話しています。

遺伝子組み換え食品に当たるため、
日本で人間が食べるには国の安全審査を
通らなければならず、実用化はかなり先
となるでしょう。しかし、世界人口の
約半分が鉄欠乏の貧血を患っていると
されており、グループの西沢直子
(にしざわ・なおこ)石川県立大教授は
「将来、特に状況が
刻な発展途上国で貧血を減らすために
使われれば」と話しています。

グループは、イネの中で鉄を運ぶ
アミノ酸や、土壌から鉄を取り込む物質
をつくるための遺伝子をよく発現させる
役割を持つ遺伝子を組み込んだイネを
つくって育てました。

実ったコメを白米にして分析すると、
通常の約3倍の鉄が含まれていることが
判明しました。貧血のマウスにえさと
して与えると、二週間で鉄不足の状態が
解消されたということです。

甲斐性はあっても鉄不足は、解消されない。笑

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2】 ガン細胞悪性化の機序

タンパクの構造を制御するのに重要な
役割を果たしている「熱ショック
タンパク質」の一種が、ガン細胞を
悪性化させる酵素の働きを促進すること
を、山下孝之(やました・たかゆき)
・群馬大生体調節研究所教授=腫瘍
(しゅよう)学=らのグループが発見し、
米科学誌モレキュラーセル電子版に
1月15日、発表しました。

このタンパク質は「Hsp90」と
呼ばれ、働きを阻害する新薬の開発が
各国で進んでいます。山下教授は
「こうした薬の上手な使用は、ガンの
悪性化を防ぐ新しい治療法につながる
可能性がある」と話しています。

山下教授によると、細胞のDNAは
ポリメラーゼという酵素によって正確に
複製されますが、ポリメラーゼには
不正確な複製を起こしやすい種類のもの
もあるということです。ガン細胞は
DNAが不正確に複製される突然変異を
繰り返すことで悪性化し、当初は効果の
あった抗ガン剤が効かなくなる可能性が
指摘されています。

研究グループは今回、複製に誤りを
起こしやすいポリメラーゼのうち
「ポルイータ」と呼ばれるものに注目
しました。ガン細胞を使った研究で、
Hsp90がこの作用を促進することが
確認されました。ガン細胞でポルイータ
などの働きが進む仕組みはこれまで解明
されていなかったということです。

好訴の酵素。笑

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編集後記

遺伝子組み換えで鉄分が多い作物を
作るようになれたのは、非常に
素晴らしいことでしょう。
しかし、鉄分の多い水を飲んでいる人
は炎症性腸疾患になりやすいという
データもあるようです。
鉄は、腸内細菌に大きな影響を与える
ことも知られています。世界人口の
約半分が鉄欠乏性貧血でも、鉄を
含んだ食品が全ての人に恩恵を
与えるとは思えません。遺伝子組み
換え食品の国の安全審査は、慎重に
行って頂きたいものです。
体温を上げれば、ガンになりにくく
なるというのが定説ですが、
ヒートショックプロテインがガン化の
引き金を引くということであれば、
一概に温めればよいと言えなくなって
しまうのではないでしょうか?

ヒートショックプロテインの研究が
ヒートアップする。笑

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