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診療マル秘裏話 Vol.221 平成20年2月21日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次
1)  ALSの進行を遅らせる新治療法
2) 網膜細胞の再生医療

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 ALSの進行を遅らせる新治療法

全身の運動神経が侵される「筋萎縮
(いしゅく)性側索硬化症(ALS)」
の進行速度が、神経細胞の周辺にある
2種類の細胞によって左右されること
を、理化学研究所などが発見しました。
病気の進行を遅らせる新治療法の開発
につながると期待されています。
2月3日付の米科学誌「ネイチャー・
ニューロサイエンス」(電子版)に
発表されました。

ALSは脳や脊髄(せきずい)に
ある運動神経細胞が徐々に死んでいき、
全身の筋肉がまひする難病です。
国内に約6000人の患者さんがいる
と推測されています。約1割を占める
遺伝性の患者さんの場合、SOD1と
いう遺伝子に変化があることが分かって
いました。

理研脳科学総合研究センターの
山中宏二ユニットリーダー
(神経内科学)らは、マウスの特定の
細胞から異常なSOD1を除去する
手法を開発しました。どの種類の細胞
のSOD1が病気の発症や進行に
関与しているかを調べ、神経細胞の
周囲にある2種のグリア細胞が病気の
進行に関与していることを
突き止めました。

これら2種のうち、アストロサイト
と呼ばれる細胞から異常なSOD1
を除去したマウスでは、発症から死ぬ
までの期間が2・2倍に延びました。

山中さんは「ALSの進行を遅ら
せる薬の開発に向け、標的となる細胞
を特定できた。この2種類のグリア
細胞の異常は、非遺伝型でも見られる
ので、すべてのALSに有効だと思う」
と話しています。

難病の治療は、何秒も待てない。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 網膜細胞の再生医療

網膜の奥にあって光を感じる視細胞を、
胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から
高効率で培養する技術を、
理化学研究所発生・再生科学総合研究
センター(神戸市)や京都大のチーム
が開発し、2月4日付の米科学誌
ネイチャーバイオテクノロジー電子版
に発表しました。

網膜色素変性症などの患者さんの目
に移植できれば、失われた視力や視野
の回復につながると考えられています。
京大が開発した人工多能性幹細胞
(iPS細胞)でも応用できそうで、
理研の高橋政代(たかはし・まさよ)
チームリーダーは「網膜の再生医療
実現に一歩近づいた。iPS細胞でも
試してみる」と話しています。

チームは、人のES細胞にタウリン
など4種類の物質を混ぜて数段階で
培養し、20-30%を視細胞に分化
させることに成功しました。これまで
1%未満だった培養効率を大幅に
引き上げました。また従来必要だった
胎児網膜やウシ血清など、倫理性・
安全性に問題が残る材料も不要と
しました。

患者さん本人の体細胞からつくった
iPS細胞を使えば、移植時の
拒絶反応が抑えられます。
理研の笹井芳樹(ささい・よしき)
グループディレクターは「今後はES
細胞とiPS細胞を用いた研究を同時
並行で進めたい」と話しています。

再生医療が最盛となる。笑

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編集後記

難病の治療は、病気のなりたちすら
分からないことが多くあります。
そのことが治療の進歩を妨げる原因
になっていることもあるのです。
発病のメカニズムの解明イコール
新治療の発表とは、いかないまでも
一里塚となることはまちがいない
でしょう。網膜の再生が可能になれ
ば網膜がダメージを受ける病気の
患者さんには朗報と言えるでしょう。
失明を回避できる再生医療の成果に
期待したいものです。

成果が盛夏のころに生家の近くで出た。笑

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