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診療マル秘裏話 Vol.121 作成18年3月23日
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次
1) やせるホルモンのレプチンを活性化する機構
2) 破骨細胞を破壊する物質で骨粗鬆症の治療
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し
下さい。

1】やせるホルモンのレプチンを活性化する機構
内臓脂肪が、食欲を抑えるホルモン
を働かせるよう神経を通じて脳に信号
を出していることを東北大大学院医学
系研究科の片桐秀樹(かたぎり・ひでき)
教授(内分泌代謝学)らのグループが
マウスの実験で突き止めました。
3月8日、米医学誌セル・メタボリズム・
オンライン版に発表しました。

食欲抑制ホルモン「レプチン」は
脂肪細胞から分泌され、脳の満腹中枢
を刺激します。肥満の人はうまく
レプチンが働かず、食欲のブレーキが
利きにくいのですが、今回の研究で
内臓脂肪の信号を出す機能の低下が
一因とみられることが判明しました。
信号を活性化する物質を解明できれば
〓やせ薬〓につながる可能性があり
ます。

片桐教授は「単にエネルギー貯蔵庫
と考えられていた脂肪細胞がホルモン
分泌に加え、新たに脳に指示を出す
ことも分かった。肥満に高血圧や
高血糖、高脂血症を伴うメタボリック
症候群の抑止に向けた研究にも役立つ」
と話しています。

グループは、肥満したマウスの
内臓脂肪に、脂肪を燃やし代謝をよく
する遺伝子を導入したところ、脳内で
レプチンの働きが向上して食欲
が減り、食事量が約半分になったと
いうことです。

内臓脂肪と食欲の変化を結ぶ理由を
模索し、神経に着目しました。
内臓脂肪の組織から出る神経を切った
後、同様の遺伝子を導入しても食事量
はほとんど減りませんでした。
このため内臓脂肪が神経を通じ信号を
発信して、脳の満腹中枢にレプチン
から刺激を受けるよう働き掛け、食欲
を制御すると結論付けました。

脂肪細胞がホルモン分泌と脳に指示
を出すなら脂肪は死亡のもととは言い
切れませんね。笑

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2】破骨細胞を破壊する物質で骨粗鬆症の治療

放線菌という細菌が作る化合物に、
骨がもろくなって骨折しやすくなる
骨粗しょう症を食い止める効果がある
ことを理化学研究所(埼玉県)や中部
大学(愛知県)など日米の研究チーム
が3月7日までに突き止めました。

副作用の心配もある現在の治療法に
代わる新たな治療薬の開発につながる
可能性があるということです。

骨粗しょう症は、新陳代謝に関わる
骨を吸収する破骨細胞と、骨を形成
する骨芽細胞の働きのバランスが崩れ、
破骨細胞の活性が上回った場合に
起こります。患者数は国内で1000万人
を超えると言われています。

同チームは、群馬県内の土の中から
採取した放線菌が作り、ガン細胞抑制
に効果があるとされる
「リベロマイシンA」という物質に、
破骨細胞抑制効果があることを発見
しました。リベロマイシンAが破骨
細胞の内部に入り込みやすい形に変化
し、細胞死(アポトーシス)を導いて、
骨の吸収を阻害することを突き止め
ました。

実験的に骨粗しょう症にした
マウスにリベロマイシンAを投与する
と、投与しないマウスに比べ、骨の
破壊が60%抑えられました。

同チームの理研中央研究所の川谷誠
(かわたに・まこと)・基礎科学特別
研究員は「低濃度で効果があり、
これまでのところ副作用は見つかって
いない」と話しています。研究成果は
近く、米科学アカデミー紀要電子版に
掲載されます。

骨粗鬆は、訴訟のこつではありません。笑

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編集後記

肥満した人では、なぜレプチンが
働かないのかがいままで謎でした。
食欲を抑制するといいながら
肥満の人にレプチンを投与しても
いまいち効果がない、ということで、
そのメカニズムは誰も考えつき
ませんでした。しかし内臓脂肪から
発せられる信号が調節に関係して
いたことがわかったので、これから
は、画期的なやせ薬の開発が期待
されるところです。また破骨細胞を
抑制する働きは、従来の
ビスフォネートという薬より、
リベロマイシンの方が強いという
結果が出ています。いまのところ
副作用がでていないのでこのまま
大きな副作用がでないとすれば、
画期的な骨粗鬆症のお薬が誕生し
そうです。

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