最新号より200号前のメルマガ

  1. Home
  2. 最新号より200号前のメルマガ

2013-11-23 21:55:28

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。

 


美白・美肌 ブログランキングへ

診療マル秘裏話 Vol.320 平成21年1月21日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次
1)  異常な免疫反応に伴う炎症を抑えるリンパ球の働き
2) 慢性疲労症候群の客観的な指標
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。
1】 異常な免疫反応に伴う炎症を抑えるリンパ球の働き

異常な免疫反応に伴う炎症を抑える
リンパ球の働きを、徳島大の林良夫
(はやし・よしお)教授のチーム
がマウス実験で解明し、米科学誌
プロスワンに1月5日発表しました。
このリンパ球は「制御性T細胞」と
呼ばれ、リンパ節から各臓器に
広がって炎症を抑える
“パトロール活動”をしていました。

この働きにはCCR7という
タンパク質が必要なことも発見
しました。林教授は「この仕組みを
制御できれば、免疫機構が誤って
自分自身の体を攻撃する自己免疫疾患
の治療に役立つかもしれない」と
話しています。

チームは、CCR7をつくれない
ように遺伝子操作したマウスで実験
しました。通常のマウスは制御性
T細胞が血流に乗って体内に広がって
いきますが、遺伝子操作マウスは
ほとんどがリンパ節にとどまったまま
となり、目の炎症などの自己免疫疾患
が起きるのを確かめました。

自己免疫は、免疫の事故と
いえましょう。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 慢性疲労症候群の客観的な指標

原因不明の激しい疲労が半年以上も
続く「慢性疲労症候群(CFS)」を
診断できる血液中のたんぱく質を、
大阪市立大の木山博資教授(解剖学)
らが発見しました。

CFSには自覚症状を中心に判定
する診断基準はありますが、血液の
検査値など客観的な指標(マーカー)
はなく、今回の発見は健康診断など
に活用できそうです。

木山教授らは、5日連続の運動で
極度に疲労させたラットの脳下垂体の
中葉と呼ばれる部分を分析しました。
「α-MSH」というたんぱく質が
異常に分泌され、血液中のα-MSH
の量も上昇していくことを突き止め
ました。
α-MSHの分泌は神経伝達物質
ドーパミンが抑制していますが、
ラットでは疲労がたまるにつれ
ドーパミン産生能力が低下して
いました。

一方、CFSと診断された患者さん
57人と、健康な30人の血液を使い、
α-MSHの量を測定しました。その
結果、発症後5年未満の患者さん37
人の平均値は健康な人に比べ、約50
%も高いという結果がでました。
一晩徹夜した人の血液を調べても
α-MSHの量に変化はないことから、
短期間の疲労とは関係がないことも
わかりました。CFS患者さんは潜在
する人も含め、国内に200万人以上
いるとされます。

千載一遇のチャンスに潜在した。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

炎症が起こると白血球の中の顆粒球
が増え、炎症反応を増幅することが
分かっていました。しかしこの炎症を
どうやって抑えるのかは不明でした。
リンパ球を増やしてやれば、制御性
T細胞の割合も増え、炎症を抑える
ことが可能となるはずです。慢性疲労
症候群(CFS)は除外診断(CFS
以外の病気でないことを証明する)で
診断されていたと記憶しています。
客観的指標が見つかったことはCSF
の患者さんには大きな福音となること
でしょう。

炎症の延焼を防ぐTリンパ球。笑

************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。

 
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。