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診療マル秘裏話 Vol.220 平成20年2月14日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次
1)  慢性関節リウマチの新薬
2) 卵子核小体の重要性

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 慢性関節リウマチの新薬

骨量の減少と過剰な免疫反応という
関節リウマチの2つの症状を、同時に
抑える化合物を高柳広
(たかやなぎ・ひろし)・東京医科
歯科大教授(骨免疫学)らの研究
チームが開発しました。
ラットの実験で有効性を確認し、
2月1日付の米科学誌サイエンスに発表
しました。

リウマチの治療薬のほか、骨がもろく
なる骨粗しょう症や、免疫がかかわって
いるとされる多発性硬化症などの薬と
しても期待できるということです。
年内にも米国で、骨の破壊を症状の1つ
とする多発性骨髄腫を対象に臨床試験を
始める予定です。

骨の内部では、骨を作る骨芽細胞と、
骨を分解する破骨細胞がバランス良く
働いていますが、破骨細胞の働きが過剰
になると骨量が減って病気につながると
考えられています。

チームは、破骨細胞が分泌する、骨を
分解する酵素「カテプシンK」の働きを
抑える化合物を開発しました。
関節リウマチを発症させたラットに投与
したところ、予想通り骨の破壊が抑え
られました。

ところが、ラットは同時に、過剰な
免疫反応で起きる関節の炎症も治まり
運動能力が回復しました。実は
カテプシンKが免疫をつかさどる
樹状細胞を活性化する作用を併せ持ち、
化合物がこの働きを抑えたことが分かり
ました。

高柳教授は「骨の代謝にかかわる酵素
が、免疫にも関与するとは全く予想外の
ことです。強い治療効果が期待できる
のではないか」と話しています。

多発性骨髄腫や慢性関節リウマチの
治療は、待ったなしです。ところがこれ
までの治療は高価な割に副作用が多すぎ
て使えないということが多かったよう
です。是非「カテプシンK」の働きを
抑える化合物に期待したいと思います。
ただなぜアメリカで臨床試験なのか、
どうして日本で行わないかというところ
が気になるところです。

この樹何の木、気になる、樹になる木
ですから。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 卵子核小体の重要性

哺乳(ほにゅう)類の受精卵が正常に
成長するには、卵子の細胞核に含まれる
「核小体(かくしょうたい)」と
呼ばれる部分が必要なことを理化学
研究所発生・再生科学総合研究センター
(神戸市)のチームが突き止め、
2月1日付の米科学誌サイエンス電子版に
発表しました。

核小体は核の中にある直径1000分の
数ミリの密度が高い領域です。体細胞
ではタンパク質の合成に重要な役割を
果たすと考えられてきましたが、卵子
や受精卵での働きはこれまで不明
でした。

大串素雅子(おおぐし・すがこ)
研究員は「核小体を目印にして正常な
卵子を見分けることができれば、不妊
治療に役立つ可能性がある」と話して
います。

チームはマウスとブタを使った実験
で、卵子のもとになる卵母細胞から
核小体を取り去ると、受精後すぐに
細胞分裂が止まることを確認しました。
代わりに体細胞の核小体を入れても
正しく分裂せず、卵母細胞の核小体を
戻してやると正常に成長することを
突き止めました。

各小隊は、核小体で、角消退。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

破骨細胞の機能が亢進する病気は、
本当にやっかいです。すぐに骨折や
骨の変形に結びつく可能性があり、
不可逆です。また現在可能な治療法
でも、高価だったり副作用が
あったりして有効に使えないことが
多いのです。一日も早い臨床試験
の結果が待たれます。生殖医療は、
人類が繁栄していく上で本当に必要
な医療といえるでしょう。
しかしながら、日本では代理母の
生んだ子供を遺伝子上の親でも認知
しないなどあまり認められていない
ようです。そうしたことを法律が
認知するよう生殖メカニズムの解明
は必須と言えましょう。その上で
核小体の研究成果は、重要な一歩と
いえるのではないでしょうか?

生殖は、聖職であり、製織かもしれない。笑

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