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2013-11-16 19:56:22

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診療マル秘裏話 Vol.319 平成21年1月14日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次
1)  共生の細菌がいないと生きていけない南京虫
2) デノボメラノーマのモデルマウス

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。
1】 共生の細菌がいないと生きていけない南京虫

人などの血を吸い、激しいかゆみを
引き起こすトコジラミ(南京虫)は、
体内に共生する細菌がいないと生きて
いけないことが、産業技術総合研究所
の深津武馬グループ長らの研究で分かり
ました。

共生関係の進化を探る手がかりになる
とともに、新たなトコジラミの防除法
にもつながると期待されています。
米科学アカデミー紀要に発表しました。

トコジラミは布団などにいて、夜間
活動して、吸血します。日本では殺虫剤
の普及でほぼ駆逐されたと思われて
いましたが、海外からの持ち込みなども
あり、最近被害も出ています。

研究グループは、トコジラミが精巣や
卵巣の近くに細菌が寄生する器官を持つ
ことに注目しました。この器官を調べた
ところ、すべてのトコジラミから
ボルバキアという細菌が
検出されました。薬でボルバキアを取り
除くと、トコジラミは成虫まで成長でき
ませんでした。ボルバキアは、卵を
通じて親から引きつがれ、トコジラミに
ビタミンB類を補っていました。
深津グループ長は「ボルバキアは
トコジラミの急所で、新たな防除剤の
標的になりうる」と話しています。

ビタミンは虫の急所を無視する。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 デノボメラノーマのモデルマウス

悪性の皮膚ガン「メラノーマ」を発症
する新たなマウスの作成に、中部大
(愛知県春日井市)の加藤昌志
(かとう・まさし)教授(環境衛生学)
らが成功し、近く米科学誌に発表します。
加藤教授は「世界初の成果。日本や米国
などで患者が増えているメラノーマの発症
メカニズムの解明につなげ、将来の予防や
治療に役立てたい」と話しています。

ガンは、正常な細胞が良性腫瘍
(しゅよう)から徐々に悪性に至る
「多段階型」と、一気に悪性になる
ため治療がより困難で、発症
メカニズムも謎が多い「デノボ型」に
大別されます。

加藤教授らが今回作成したのは、
デノボ型ガンを発症するマウスで、
多段階型ガンの発症マウスは既に作成
していました。

加藤教授らは、多段階型ガンの発症
マウスで腫瘍が悪性に至る経緯を
調べたところ、エンドセリン受容体B
と呼ばれる分子が減少していることが
判明しました。遺伝子操作でこの分子
を減少させると、良性腫瘍の段階を経ず
に悪性腫瘍が発症し、デノボ型発ガンが
みられました。

主要な悪性腫瘍のモデルマウス。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

南京虫は、刺されると膨隆疹が
できます。いてもたってもいられない
ぐらいの痒みが襲ってくるようです。
共生の細菌がいなければ生きられない
とは知りませんでした。まさに
コロンブスの卵ですね。
メラノーマモデルマウスができた
ことで治療が一気に加速する可能性が
でてきました。今後の研究の進展に
期待したいものです。

機体に期待する。笑

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