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2013-11-08 19:21:43

カテゴリー:ブログ

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診療マル秘裏話 Vol.218 平成20年1月31日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

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目次

1)  エボラ出血熱の治療法
2) 耳の奧の生体電池

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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 エボラ出血熱の治療法

感染すると致死率が50-90%と高く、ワクチンも
治療薬もないエボラ出血熱の原因であるエボラウイルス
を遺伝子操作で無毒化し、実験用の特殊な人工細胞の中
でしか増えないようにすることに、東京大医科学研究所
の河岡義裕(かわおか・よしひろ)教授、海老原秀喜
(えびはら・ひでき)・助教らが世界で初めて成功し、
米科学アカデミー紀要に1月22日、発表しました。

ウイルスの危険性が研究のネックでしたが、この
無毒化ウイルスを使えば、治療薬探しなどの研究が
進むと期待されています。このウイルスをワクチン
として使う道も考えられるということです。

チームは、遺伝子からウイルスを合成する
「リバースジェネティクス」という手法を使い、
エボラウイルスが持つ8個の遺伝子のうち、増殖に
欠かせない「VP30」という遺伝子だけを
取り除いたウイルスを作製しました。

できたウイルスは、通常の細胞の中では増えず、
毒性を発揮しませんが、VP30遺伝子を組み込んだ
サルの細胞の中でだけ増殖しました。それ以外の
見た目や性質は、本物のエボラウイルスと変わらず、
治療薬探しなどの実験に使えることを確認しました。

エボラウイルスを使った研究は、感染事故などを
防止するため、研究者が宇宙服のような防護服を
着用するなど、厳重な封じ込め措置が取られた
「P4」と呼ばれる研究施設でしかできません。

河岡教授は「無毒化ウイルスは、通常の実験室
でも扱えるため、エボラウイルスの解明が大きく
進むと期待できる」と話しています。

エボラ出血熱とは、エボラウイルスが原因の
急性感染症です。重症化すると吐血、鼻出血などを
伴います。ワクチンや治療法はなく感染者の致死率は
50-90%といわれています。米疾病対策センター
によると1976年のザイール(現コンゴ)での
集団発生が初の記録ということです。動物のウイルス
が人の世界で広がった新興感染症の代表例とされます
が、保有動物は特定されていません。ウイルスが
生物兵器テロに利用される恐れも指摘されています。

エボラは、ええボラ(魚)ではありません。笑

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2】 耳の奧の生体電池

耳の奥にあって小さな音を増幅する働きがある器官
「蝸牛(かぎゅう)」の内部に、電解質の濃度差を
利用した”生体電池”があることを、大阪大の倉智嘉久
(くらち・よしひさ)教授や京都府立医大のチームが
突き止めました。米科学アカデミー紀要電子版に
1月22日発表しました。

蝸牛は鼓膜の奥にある渦巻き状の内耳器官です。
内部を満たしているリンパ液の電位差がなくなると
難聴になることが知られていますが、電位差が生じる
詳しい仕組みは不明でした。

チームは「難聴の原因解明や治療法開発につながる
かもしれない」と話しています。

倉智教授らは蝸牛の内壁に、カリウム濃度の差を
利用して高い電位を生み出す電池に似た構造がある
ことを確認しました。このエネルギーが、鼓膜から
骨を通じて伝わって来た音を増幅するのに使われて
いました。

難聴で豆腐が何丁か、聞き取れなかった。笑

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編集後記

エボラ出血熱は、恐ろしい病気で、感染すると
身体の全ての穴(口、耳、鼻、肛門など)から
出血し死亡率ほぼ100%の病気です。無毒化ワクチン
ができれば、アフリカの人たちはどんなに安心
することでしょう。耳の奧の生体電池は、難聴
の原因解明や治療法開発につながるかもしれない、
ということです。耳鼻科領域の病気の治療法の
進歩が期待されます。

北の井戸は、北井ですが、期待でもあります。笑

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