美しい肌Vol.388

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2013-10-29 22:45:19

カテゴリー:女性の美容と健康

金柑

写真はキンカンです。

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美肌の野菜&果物(各論:キンカン)

 
 
 
 
キンカンの正体

キンカンは、金色の柑橘類から金柑と名付け

られました。ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11523574326.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

キンカン(金柑)は、ミカン科キンカン属

(Fortunella) の常緑低木の総称です。

別名キンキツ(金橘)ともいわれます。

中国の長江中流域原産です。俳句では

秋の季語になっています。 英語などの

「Kumquat」もしくは「Cumquat」は「金橘」

の広東語読み「gamgwat(カムクヮト)」から

来たものと考えられています。日本における

2010年の収穫量は3,732 トンであり、

その内訳は宮崎県2,604 トン、鹿児島県

873 トン、その他255 トンとなっています。

果実は果皮ごとあるいは果皮だけ生で食べ

ます。キンカンの果実はミカン科の中で最も

小さく、大きくても1個20g程度です。やや

縦長でみかんを小さくしたような黄色の球形

をしています。皮の中果皮、つまり柑橘類の

皮の白い綿状の部分に相当する部分に苦味

と共に甘味があります。果肉は酸味が強く

そのままでは食べにくいです。そのため果皮

のついたまま甘く煮て、砂糖漬け、蜂蜜漬け、

甘露煮にします。甘く煮てから、砂糖に漬け、

ドライフルーツにすることもあります。樹高は

2mほどになります。枝は分岐が多く、若い枝

には短い刺があることがあります。葉は互生

(互い違いに葉がでること)します。

長さは5-7cm、長楕円形で厚みがあり周囲

には浅い鋸状歯があります。葉が上側に反って

いることが多くなっています。葉柄には小さな

翼があるがないものもあります。夏から秋に

かけて3-4回、2-3cmほどの白い五弁の花を

つけます。雌しべは1本、雄しべは20本です。

花の後には直径2cmほどの緑色の実をつけ

ます。(初夏につけた花は実がならないことが

多いそうです。)晩秋から冬にかけて実は黄色く

熟します。果実は民間薬として咳や、のどの

痛みに効果があるとされ、金橘(きんきつ)という

生薬名でいうこともあります。

果皮にはヘスペリジン(ビタミンP)を多く含んで

います。観賞用として庭木として植えられること

もあります。剪定に強いので生垣や鉢植え、

盆栽にもできます。広東省や香港では、旧正月

を迎える際に柑橘類の鉢植えを飾ることが多く、

キンカンも好んで鉢植えの木として飾られるそう

です。

キンカンには、ナガミキンカン、ニンポウキンカン、

マルミキンカン、フクシュウキンカン、

ホンコンキンカン、ナガハキンカンなどの種類が

あります。日本でよく見かけるキンカンは

ナガミキンカンとニンポウキンカンですが、

一般的にキンカンと呼ばれているものは

ナガミキンカンです。最近では、「ぷちまる」と

呼ばれる種がないキンカンや「スウィートシュガー」

と呼ばれる非常に甘いキンカンが登場し注目を

集めています。宮崎「完熟金柑たまたま」は、

金柑の中でも最高峰と言われています。

糖度18度以上、直径3.3cm以上、サイズ2L、

カラー8以上・・・これらの条件をクリアした物だけ

が、宮崎「完熟金柑たまたま(エクセレント)」の

称号を得られます。完熟金柑のうち(エクセレント)

として販売できるのは、全体の3パーセントくらい

だそうです。

 
 
キンカンの歴史

キンカンの原産地は中国の長江中流域です。

中国では宋(960年~1279年)には栽培され

ていたそうです。日本には鎌倉時代末から

室町時代初期に伝えられたといわれています。

中国逝江省で古くから栽培されていた

ニンポウキンカンは、少し遅れて江戸時代

(1826年)に伝わってきました。1826年

(文政9年)。中国・寧波(ニンポー)市の商船が

遠州灘で暴風雨に遭い、清水港で修理した

とき、折戸村名主・柴田権左衛門が、船員から

金柑数個をもらい、その種から果樹を育て、

実らせたのが日本初と言われています。

これが日本で代表的な品種と

されているニンポウ金柑です。 しかしそれ以前

から日本に渡っていたという説もあります。

なお、江戸初期にはすでに信州佐久でキンカン

が大名に献上されており、その記録が残って

います。「慶安元(1648)年十月十九日晩に

信州佐久岩村田の篠澤佐五右衛門滋野重長

と息子良重が信州小諸城主青山因幡守宗俊公

らに対しキンカンを大皿に豪快に盛って献上

しました。

召し上がった場所は小諸町鈴木三四郎宅

で小諸藩家老田塩吉兵衛も同席しています」

との内容が書かれています。なお重長は

初代岩村田割元職です。篠澤家は、代々料理

や宿に関する仕事にも従事し明治初年には

佐久ホテルとなり、現在に至っています。

なお、この古文書は佐久市立望月歴史博物館

で保管されています。今も佐久ホテル(篠澤家)

ではキンカンをお客様に提供しているとのことです。

 
 
キンカンの雑学

日本では、宮崎県が最も多くキンカンを生産して

おり、宮崎県のみで総生産量の65%以上を

占めています。他には気候が温暖な鹿児島県や

熊本県、高知県、和歌山県でも生産されています。

温室栽培のキンカンは11月末より収穫が始まり、

露地栽培(施設を利用せずに屋外で野菜や花

などを栽培すること)のキンカンは1月~3月に

かけて収穫されます。最も美味しくたくさん

キンカンが出回る時期は1月中旬~3月上旬です。

美味しいキンカンを選ぶポイントは4つあります。

①果実の表面にハリとツヤがあり、少し赤み

がかった濃い黄色であること

②果実が大きく、重みがあること

③ヘタの部分が新鮮であること

④果皮に白い粉(ブル-ム)がついていること

冷蔵庫で保存する際は、ビニ-ル袋やポリ袋に

入れて乾燥を防ぎます。血液中の悪玉(LDL)

コレステロ-ルが増加すると、血管の内壁が脂質

で分厚くなり、こぶのようにせり出して血管を狭める

ため、高血圧や動脈硬化などが引き起こされます。

キンカンに豊富に含まれるビタミンCやβ-クリプト

キサンチンには、血中の悪玉(LDL)

コレステロ-ルを減少させ血液をきれいにする

働きがあります。キンカンに豊富に含まれる

ペクチンには、急激な血糖値の上昇を抑える

働きがあり、血糖値が高くなることで起こる糖尿病

の予防や進行の抑制に効果的です。

さらに、β-クリプトキサンチンには高血糖が原因

となって起こる肝機能障害を予防する効果もあり

ます。さらに、ヘスペリジンには血圧を下げる働き

があるため、高血圧や動脈硬化の予防や改善を

する効果があります。キンカンには血管を広げ

血行を良くする働きを持つビタミンEと、毛細血管

を強化して血流を良くする働きを持つヘスペリジン

が豊富に含まれています。この2つの成分の働き

により、体のすみずみまで血液が行き渡り

血行不良が原因で起こる冷え性や肩こり、腰痛の

改善効果に期待ができます。キンカンには

ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは、

血液中の白血球、特に好中球(体内に存在する

白血球の40%~60%を占める白血球の一種

です。急性的な炎症に対して中心となって

血液中の細菌やウイルスと闘います)を活発に

させ、体外から侵入してきた細菌やウイルスなど

を撃退します。ビタミンCは白血球の働きを高め、

ビタミンC自体も細菌やウイルスと闘う力を持ち

感染症を予防します。さらに、ヘスペリジンは

体内でのビタミンCの吸収率を高める効果がある

ため、摂取したビタミンCが効率良く働く作用を

促進します。キンカンを積極的に摂取すること

は免疫力を高め、風邪などの感染症を予防

したり、病気の回復を早める効果があります。

キンカンに豊富に含まれるビタミンCには、

ド-パミンやGABA(ギャバ)などの神経伝達

物質(神経細胞の興奮や抑制を他の神経細胞

に伝達する物質)と、ストレスをやわらげる

副腎皮質(腎臓の上に位置する臓器である

副腎の周辺部分のこと)ホルモンの合成を促進

する働きがあります。キンカンの香り成分である

テルペンにも、興奮した神経を鎮静し、蓄積した

ストレスを解きほぐす働きがあります。ビタミンC

やテルペンが含まれるキンカンには、ストレスに

対する抵抗力を高めたり、イライラを鎮める効果

があると期待されています。キンカンに豊富に

含まれるビタミンCは、丈夫な血管や筋肉、骨、

肌などをつくるコラ-ゲンの合成に必要不可欠

な成分です。コラ-ゲンはたんぱく質の一種で

体内のたんぱく質の約30%を占めており、体の

組織や細胞をしっかり結びつける接着剤のような

働きをします。また、ヘスペリジンにはビタミンC

の吸収率を高める働きがあります。ビタミンCや

ヘスペリジンの働きによってコラ-ゲンの合成が

正常に行われることで壊血病(ビタミンCの不足

によって体内の各器官に出血性の障害が生じる

疾患)の予防や骨を丈夫にする効果があります。

キンカンには、クエン酸が豊富に含まれます。

柑橘類の酸っぱさは、このクエン酸が原因と考え

られています。よくビタミンCが酸っぱいと考えて

いる人が多いようですが、これは大きな誤解です。

激しい運動やストレス、不規則な生活によって

細胞が酸欠状態になると、エネルギー産生効率

が低くなり、人間は疲れを感じます。クエン酸は、

クエン酸回路を回転させエネルギ-効率をアップ

する働きがあるため、疲労の蓄積を抑制し、疲労

の回復を早める効果があります。

キンカンの甘露煮の作り方です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=dPXNHUiFVhs

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キンカンの有効成分

キンカンには、ビタミンCやビタミンE、

ポリフェノ-ルの一種でキンカンの苦味成分でも

あるヘスペリジン、β-クリプトキサンチンなどが

豊富に含まれており、これらの成分は全て強い

抗酸化作用を持っています。抗酸化作用とは、

紫外線や喫煙、ストレスなど生活の様々な場面

で発生する活性酸素(普通の酸素に比べ、

著しく反応が増すことで強い酸化力を持った酸素)

を除去し、体が酸化することを防ぐ働きのこと

です。例えば、湿度の高いところでクギを放置し

空気中にさらしておくとクギがサビついてしまい

ます。この現象が酸化であり、人間の体内で酸化

が起こると、病気や老化、肌トラブルの原因と

なってしまいます。キンカンに含まれる多くの成分

が体内で強い抗酸化作用を発揮して酸化から

体を守ることで、病気や老化、肌トラブルが予防

されます。また、ヘスペリジンには、ビタミンCの

吸収率を高める働きもあります。毛細血管は、

体の組織と栄養や酸素のやりとりをしているので、

適度に透過性が保たれている必要があります。

ヘスペリジン(ビタミンP)は、この透過性が良く

なりすぎるのを抑える働きがあります。毛細血管

の透過性が良くなりすぎる現象は、浮腫、出血

および高血圧症などの症状で表れ、糖尿病、

痔疾、慢性静脈不全症、壊血病、潰瘍などの

疾病を引き起こすことがあります。古くは1939年

に報告された研究結果では、胸膜炎、結核、

グレーブス病および脚気などの種々の臨床症例

において、ヘスペリジン30mgを毎日投与すると、

血管透過性が低下することが報告されています。

つまり、ヘスペリジンは、いわば毛細血管の

メンテナンス係ということができます。

β-クリプトキサン(β-CRP)はヒト体内に見出される

主要カロテノイド6種類のひとつです。

このカロテノイドはβ-カロテン、リコピンなどとは

異なり、生理機能に着目した研究はこれまで

ほとんど行われていませんでした。しかし、

キンカンがβ-クリプトキサンチンの重要な供給源

であることから、生理機能の解明が進められて

きました。その結果、現在ではガンや骨粗鬆症

の予防など優れた生理機能を示唆する知見が

得られています。近年、果物・野菜の摂取と

生活習慣病との関連についての栄養疫学研究

は目覚ましい成果を上げていますが、これら

生活習慣病の予防効果の一つにカロテノイドが

大きく関わっているのではないかと考えられて

います。そこで多くの研究者がカロテノイドに

着目し、どのカロテノイドが最も関連があるのかを

解析しています。これまでのカロテノイドに関する

疫学研究を調べると、興味深いことにカロテノイド

の中ではβ-クリプトキサンチンのみに関連が

認められたとする結果が、ガン、糖尿病、リウマチ

で報告されています。キンカンには他にも、

食物繊維であるペクチンや香り成分である

テルペン、クエン酸などの優れた栄養成分が

豊富に含まれています。

キンカン漬けのレシピです。上記甘露煮とは

少し異なるようです。

 
 
www.youtube.com/watch?v=UBGH0dezmcs

 
 
 
 
 
 









キンカンの美肌効果

キンカンに豊富に含まれるペクチンは強い粘性

を持っており、腸内の有害物質を吸着させ一緒

に体外に排泄する働きを持っています。

また、腸内の善玉菌(ヒトの腸内に住む細菌の

一種です。健康に役立つ働きを行っています)

を増やし、腸の調子を整える働きも持つため、

便秘の解消に効果を発揮します。この腸内の

有害物質を排出する効果がデトックス効果

そのものです。デトックス効果が有効になれば、

美肌へと導かれます。キンカンに豊富に含まれる

ビタミンCやビタミンEには、シミやそばかすを

予防し、ハリのある若々しい肌を保つ効果が

あります。シミ・そばかすの原因となるメラニン

色素は、アミノ酸の一種であるチロシンから生成

されます。ビタミンCにはチロシンからメラニンを

つくり出す、チロシナーゼという酵素の働きを抑制

し、メラニン色素の沈着を防ぐ効果が期待できます。

さらに、ビタミンEには血管を広げて血行を良くする

働きがあるため、新陳代謝(古い細胞や傷ついた

細胞が、新しい細胞へ入れ変わること)が活発

になり肌にハリを与える効果があります。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

金環食に金柑を食す。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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