美しい肌Vol.385

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2013-10-23 23:41:22

カテゴリー:女性の美容と健康

月桃

写真は月桃です。

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美肌の野菜&果物(各論:月桃)

 
 
 
 
月桃の正体

月桃とは、ショウガ科ハナショウガ属

(アルピニア属)の多年草です。

原産地は東南アジアで、常緑多年草

に分類されます。沖縄県や九州、

屋久島や種子島によく見られます。

海外では台湾やインドなど亜熱帯の

南アジアに分布する多年草植物として

有名で、独特の香りが特徴です。

沖縄県ではサンニンと呼ばれ、

そのほか、シェルジンジャーともいわれ

ます。寒さに弱く亜熱帯に群生して

います。花言葉はさわやかな愛、その

花言葉にふさわしくさわやかな見た目

をしています。葉の幅15cmくらい、長さ

が40~60cmでの楕円形の形をして

おり、濃緑色で光沢があります。

そして夏には長さ4cmくらいの垂れ

下がった堤灯のような花をつけます。

果実は2cmくらいの球卵形で中に灰色

の種子ができ、成長していきます。

初夏には白く可憐な花が咲き、7月頃

に蘭に似た黄色いきれいな花を咲かせ、

初秋には赤茶色の可憐な実を実らせる

ことが特徴です。月桃の高さは2m~3

mくらいですが、台湾原産の品種では

高さ4m以上にもなるものもあります。

月桃の花のつぼみは白いふっくらして

おり、はちきれんばかりのみずみずしさ

を兼ね備えています。先端がほんのり

ピンク色に色づくため、まるで桃のような

印象を受けることから、月桃と命名され

ました。月桃は独特の芳香をもち、お餅

に月桃の葉をくるんだものをもちいて、

神仏への供え物としても使われています。

また沖縄県では、月桃の葉に包んで

蒸した餅は、子どもの成長を祈願する

伝統行事に使われます。月桃は亜熱帯

万能植物として、沖縄の人々にとても

親しまれており、様々な効能から文化や

風習に取り入れられています。さらに

月桃は世界にある芳香植物164種類の

中のひとつに数えられているほど、香り

の豊かな植物です。月桃が放つ独特の

芳香は、気持ちをリラックスさせたり、

心地よく毎日を過ごすのに大変役立ち

ます。

 
 
月桃の歴史

月桃葉の大きな力の一つとして象徴される

ような伝統行事が沖縄にあります。

毎年旧暦(太陰暦)の12月8日、新暦

(太陽暦)1月22日ごろ行われることが多い

ようです。 地域によって、黒糖や紫芋、

または麦や芋を餅粉に混ぜて練り上げ、

次々月桃の葉に包んでいきます。 元々は、

男の子は生まれながらに体が弱かったこと

から、健康に育つよう健康祈願として続いて

いる行事です。特に男性は大人になっても

力(ちから)ムーチーといって、白いお餅に

願いを込めて食べるそうです。 お餅を蒸した

水は玄関に撒き、家の中に邪気が入らない

ようお清めに利用します。 その年1年間

無事に過ごせたことを感謝し、次年も健康

に過ごせるよう神様へ年末最後の願いが

込められています。 月桃の抗菌作用で餅

にカビが何週間も生えないと言われて

います。なぜ月桃の葉でお餅を巻くのか?

沖縄の民話にムーチーカーサー(鬼餅)

の云われが隠されています。 「鬼になって

しまった兄さんを実の妹が月桃葉で包んだ

石を投げて鬼払いをし、平和を取り戻し

村人たちは新たな気持ちで再生した」

というお話です。 この短いお話から「子供

が健康に成長する願いの意味や月桃の

本質、効果」を垣間見ることができます。

昔、インドにチャンドラという王がいました。

月という意味の持つこの王は、インドの

南西部に「黄金の1000年王国」を築き

ました。 チャンドラ王朝では10月の満月

の夜「アフアの花祭り」という月を讃える

祭りを行っていたそうです。アフアも美しい

白い花を咲かせます。この花は月の光

の下では、うすいピンク色に見えます。

そのアフアの花からお酒を作り、満月の

夜に願い事をかけながら飲むと、その

願いが叶うと信じられています。

「アフアの花祭り」は3000年ほどたった

今でも、毎月、満月の夜に行われている

そうです。そして、このアフアと同じ種類

の花が月桃です。夏の来る前に、白と

紅色の色のコントラスト映し出し美しい花

を咲かせます。 またこの月桃の葉の露

は神が最も好む露として、沖縄では

伝えられているそうです。

 
 
月桃の雑学

月桃はその豊かな香りから、お茶としても

使われます。リラックスを促し、疲れを

緩和させることで脚光を浴びています。

月桃はショウガ科の植物のため、体が

温まり、ほっと一息つける嬉しいお茶でも

あります。最近は健康茶として注目を

集めています。赤ワインの34倍の

ポリフェノールが含まれていることが判明

しており、その抗酸化作用ゆえの注目度

であると考えられます。月桃茶は、

お食事の時やのどが渇いたとき、

リラックスしたいときに飲むことをおすすめ

します。葉を乾燥させて細かく切ると香り

が強くなるため、細かく切ったものを

ティーバッグに入れてお茶を沸かし、健康茶

として飲むこともできます。月桃茶の

美味しい飲み方は、以下の通りです。

1~1.5ℓのお水に月桃が入ったティーバッグ

を1つ入れて沸かし、沸騰したら3分~5分

ほど弱火で煮立てます。でき上がった

月桃茶を冷蔵庫で冷やして、アイスティー

にしておいしくお召し上がりください。

月桃茶を楽しんだあとのティーバックを

お風呂に入れて、月桃風呂にすることも

できます。

月桃の葉には殺菌、消毒、消臭効果が

あり、消臭剤や防虫剤としても重宝されて

います。葉を細かく切り、香り袋をつくって、

タンスの中に入れて防虫剤代わりにする

など、日常生活でも取り入れることが可能

です。生の葉を置くだけでも、防虫効果

があり虫が寄り付かなくなるため、虫を

発生させたくない場所に生の葉を置いて、

しっかりと防虫することもできます。

また月桃の繊維からつくられた壁紙や

障子紙などの和紙もあります。そして、

月桃の葉からとった油は、甘い香りがする

ためアロマオイルや香料としても使われ

ます。月桃のエッセンシャルオイルも

売られ、最近はアイスクリームの

フレーバーとしても世に出ており、注目

されています。月桃には、ストレスを

やわらげ、心を穏やかに保つリラックス

効果があります。ストレスによる心身の

緊張をやわらげ、体の調子を整えたり、

不眠などにも働きかけ、リラックスを

もたらします。また穏やかな気持ちへと

導いて脳を活性化させるため、集中力

や記憶力を高めたいときにも有効です。

月桃は、独特な香りを持ち、楕円形の

葉に含まれる独特の芳香成分には、

防虫・抗菌作用があり、殺菌・消毒効果

があります。さらに防虫、防菌、防カビの

効果から、虫よけやカビよけとしても

使われています。沖縄県では、カビや虫

などから守るため、古くから葉でお餅など

の食品を包んで保存する習慣があるほど

です。この効能を活かして、お茶や虫よけ

スプレーに加工されるほか、葉のエキス

には肌の弾力を保つコラーゲンの合成を

促進する作用もあるとして、化粧水や

美容液にも配合されます。月桃は今

大注目のショウガ科植物です。お花の

イメージ、葉のイメージ、抗菌作用が

クローズアップされあまり知られていません

が正真正銘、生姜の仲間です。生姜特有

の血液循環を促し、体を温める作用、

基礎代謝の向上、芳香(アロマ)効果

としては、自律神経リラックス、女性特有

の悩みである、月経前症候群(PMS)、

更年期、抑うつ、不眠などにも効果がある

といわれています。

月桃茶の紹介です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=fljoWWBHE5I

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
月桃の有効成分

月桃の葉の精油成分は、αーピネン(塗料

および樹脂に使われます)、カンフェン

(化粧品、石鹸、消臭剤に使われます)、

β-ピネン(香料基剤、殺虫剤、溶剤、樟脳

の製造に使われます)、シネオール

(去痰剤、鎮咳剤、吸入剤に使われます)、

d-カンファ―(芳香剤、防虫剤、外用剤

に使われます)、リナロール(化粧品香料、

食品香料に使われます)、ボルネオール

(香料、医薬品に使われます)、

αーテルピネオール(香料、防腐剤に

使われます)、酢酸ゲラニル(香料に

使われます)、ピペリトン(歯磨き粉の

香料に使われます)、クミンアルデヒド

(芳香剤、健胃剤、駆風剤に使われます)、

ゲラニオール(香料に使われます)、

珪酸メチル(香料、医薬品に使われます)、

イソチモール(殺菌剤、防腐剤に使われ

ます)などです。種子、茎、葉、花に芳香

があります。精油は0.7%~1%含み

ます。月桃の精油や蒸留液を抽出する

には、11月から2月が最適です。 沖縄の

民間薬として、健胃、生理痛などを緩和

させるために種を食べていたこともあります。

月桃エキスに含有される主成分は

フラボノイドがあげられます。これは、

ポリフェノールの一種で、水溶性ビタミン様

物質です。ポリフェノールには、色々な

タイプがありますが「抗酸化ポリフェノール」

として効果を発揮しているのは、フラボノイド

です。  ポリフェノール(フラボノイド)の効果

は、活性酸素の除去、抗ガン作用、

抗アレルギー作用などの有用な働きが確認

されています。このように、高い抗酸化作用

で注目されている物質ですが、お肌への

効果は、「紫外線から細胞を守る働き」

「美白」「抗アレルギー」作用が期待されて

います。

月桃石鹸の紹介です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=OZAdoiEXjm0

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
月桃の美肌効果

月桃の葉のエキスには、コラーゲン合成

促進作用、コラーゲン分解抑制作用、

線維芽細胞増殖促進作用などがあり

ます。コラーゲンは真皮中の成分、約90

%を占め、真皮の主要構成成分として、

皮膚のハリ・弾力性の維持を担って

います。コラーゲンの合成が促進される

と、お肌の保湿能力が高まり、その結果、

皮膚のハリ・弾性力が維持されます。

月桃の根の抽出物には、コラーゲナーゼ

(コラーゲンの分解を促進する酵素)、

エラスターゼ(エラスチンの分解を促進

する酵素)、ヒアルロニダーゼ

(ヒアルロン酸の分解を促進する酵素)、

チロシナーゼ(メラニン色素をつくり出す

酸化酵素)の阻害作用があります。

コラゲナーゼ、エラスターゼ、ヒアルロニ

ダーゼが阻害されると、それぞれ

コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の

分解が阻害されるためにこれらの保湿

成分がお肌に残ることになります。

保湿成分がたくさん分解されずに、

残っていることで、みずみずしいお肌が

保たれ、美肌へと導かれます。線維芽

細胞は、細胞マトリックス(コラーゲン、

エラスチン、ムコ多糖、フィブロネクチン)

を産生し、総合的に細胞間物質の

代謝をコントロールしています。肌の

母細胞ともいえるこの細胞は、紫外線

や活性酸素で傷つくと不良品の

コラーゲンやエラスチンを生成して

しまいます。普段は静止状態ですが、

いったん傷ができるなどの緊急事態

になると、活発に分裂し、微妙な繊維

構造を修復します。この細胞は20代

を過ぎると増殖が低下することが

知られています。この繊維芽細胞を

増殖することで新陳代謝(細胞の入れ

変わり)が盛んになり、細胞マトリックス

の産生も増えてくるので美肌効果が

期待できると言われています。

チロシナーゼが阻害されることで、

メラニン色素の産生が阻害され、

美白作用が期待されます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

月桃をゲットー(ユダヤ人居留地区)

でゲット。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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