美しい肌Vol.357

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2013-09-22 18:42:19

カテゴリー:女性の美容と健康

いちご

写真はいちごです。

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美肌の野菜&果物(各論:いちご)

 
 
 
 
いちごの正体

いちごについては、「果実的野菜」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11514474657.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

いちごはバラ科オランダイチゴ属の多年草

(茎の一部、地下茎、根などが枯れずに

残り、複数年に渡って生存する草)です。

いちごは果物であると思われがちですが、

農学上では野菜に分類されます。

「農林水産省」の「消費者相談」によると、

はっきりとした定義はありませんが、

生産分野においては一般的に下記のように

分類されるようです。

野菜・・・田畑で作られるもので、副食物

であり、加工を前提としない「草本類」のこと

果実・・・数年にわたって収穫可能な

永年生作物などの「木本類」のこと

韓国でも日本と同じく野菜として分類されて

いますが、その他の国では果物として

扱われています。トマトの例では、

アメリカ合衆国で税率の違う野菜か果物か

で、裁判の場でまで論争されたということ

ですが、本当に分類というのは、利害関係を

巻き込んで、厄介となることが多いと言えそう

です。実際のところ理屈的、学問的には

野菜であり、感情的、感覚的には、果物

だそうです。「屁理屈」という声もありましょう

が当然、大衆の支持は、「果物」です。

ところで、いちごの果実とは、表面にある

ツブツブの部分を指します。

このツブツブを種だと思っている方も多い

のですが、実はこのツブツブこそが

「痩果(そうか)」と呼ばれるいちごの

果実です。一般的に果実だと思われて

いる赤い部分は、痩果を保護するための

ふかふかの布団の役割を果たしており、

「花托(かたく)」と呼ばれます。痩果の数

と花托の大きさは比例関係にあり、痩果の

数が多いと花托も大きくなり、いちごの

サイズは大きくなります。「いちご」と

呼ばれるようになった由来には、2つの説

があります。まず、野生の木いちごがイクラ

やすじこに似ていたことから、昔の人は

「魚(いお)の血のある子のごとし」と言った

ため、魚・血・子の頭文字をとって「いちご」

と呼ばれるようになったという説があります。

2つ目に、1月~5月がいちごの収穫時期

なので1と5で「いちご」と呼ばれるように

なったという説もあります。東日本では

「とちおとめ」や「章姫」などがよく見られ、

西日本では主に「さがほのか」「とよのか」

「さちのか」「あまおう」などが流通しています。

いちごの品種名には、佐賀県の

「さがほのか」や新潟県の「越後姫」のように

産地名がつけられているものや、「なつみ」

「けんたろう」のように人名がつけられている

ものも多く存在します。「とよのか」は、

「あまおう」に比べてアレルギー抑制効果が

高いようです。雑学のところで、これについて

は、詳述します。

 
 
いちごの歴史

いちごの歴史ははるかに古く、石器時代には

すでに食べられていました。当時のいちごは

現在のものに比べ、小粒でした。世界初の

いちごの栽培は、17世紀にフランスや

ベルギーで栽培されていた「エゾヘビいちご」

であるといわれています。

本格的にいちごの栽培が始まったのは、

ほんの200年程前のことです。日本で本格的

に栽培しはじめたのは、1872年、

「福羽(ふくば)」(福羽とは、福岡県で栽培

されている果汁が多く噛まなくても舌で

つぶせるほどやわらかい品種)という品種

のいちごです。今から約100年前のこと、

新宿御苑に勤務していた福羽逸人博士

(福羽逸人(1856~1921、子爵、農学博士)

は島根県の出身で16才のときに、

内藤新宿試験場の実習生となりました。

農事修学所勤務を経て、明治12年、

新宿植物御苑の発足と同時に雇用となり、

退官するまで新宿御苑のために力を尽く

しました。明治31年には「福羽苺」を

作り出す等、温室、フレームを用いた野菜、

花卉(かき)の栽培・研究の先験者・指導者

として優れた実績を残しました。

なおイギリスからマスクメロンを導入したのも

福羽博士といわれています)が、フランス

から取り寄せたゼネラル・シャンジーから

実生選抜して早生種(野菜や果物などで、

ふつうの時季よりも早く実る品種)の福羽を

育成したことに始まります。

これは日本で育成された最初の品種で

世界に誇る品種となりました。その頃の

いちごは、「御苑(ぎょえん)いちご」や

「御料(ごりょう)いちご」などと呼ばれ、

庶民には簡単に手に入らない皇室のため

の高価なものでした。現在よく見かけるいちご

は、「オランダイチゴ」とも呼ばれるように、

1830年代(江戸時代後半)、オランダ人

によって日本に伝えられました。当初は、

いちごの真っ赤な色が血を想像させること

から、食用というよりも観賞用として広まりました。

いちごが大衆化されたのは、第二次大戦後

しばらくしてからのことで、1,960年(昭和35年)

ごろから関東で「ダナー」、関西で「宝交早生」、

九州で「はるのか」が主流に栽培され、

その後、いちごの栽培技術が確立され、

ようやく生産量が増加し、いちごが庶民の口

に入るようになりました。その中でも新種いちご

は福羽いちごの血統が多く、これがいちご

消費拡大につながったそうです。今では、

消費量世界一となった日本のいちごは

福羽いちごから始まったといっても過言では

ないようです。

 
 
いちごの雑学

日本では、数多くの種類のいちごが北海道

から沖縄まで全国各地で約20万t生産

されています。出荷量の第1位は栃木県、

第2位は福岡県で、この2県の出荷量が

全体の出荷量の約4分の1を占めています。

以下、熊本県、静岡県、長崎県、佐賀県

と続きます。いちごの旬は、晩春から初夏

にかけての時期です。しかし、近年では

いちごのハウス栽培が盛んに行われる

ようになったため、真夏を除き、旬の時期

に関わらず手に入れることができます。

いちごの出荷量は、ケーキに使われること

が多いクリスマスの時期に最も多くなります。

色の濃さに関わらず、鮮やかで光沢があり、

色にムラがなく、ツブツブが立っているもの

が美味しいいちごです。ヘタ近くの部分が

長く伸びていて、白くなっていないことも

甘いいちごの証です。

いちごは摘み取られた後にさらに熟すという

ことはなく、それ以上甘くも赤くもなりません。

ヘタがしおれていると、摘み取って長い時間

が経っているというサインなので、ヘタが新鮮

で濃い緑色のものほど、新鮮ないちごである

といえます。いちごは大変デリケートで、

いたみが早いという短所を持っています。

鮮度が落ちて栄養成分が失われてしまう前

に、購入後はできるだけ早く食べきり、

余ってしまった場合は冷凍保存することで

栄養成分を守ることができます。

また、いちごは洗う前にヘタをとると、豊富に

含まれるビタミンCが水に溶け出てしまうので、

ヘタを取らずに洗うことがとても大切です。

いちごは部位によっても甘さが異なり、

先のとがった部分の方に、より甘味があります。

いちごを食べる時は、ヘタ側から食べると

後から甘さを感じることができるので、

より甘くおいしく感じます。いちごには、

ポリフェノールの一種であるアントシアニンが

豊富に含まれています。アントシアニンには、

目の網膜に働きかけ視力の悪化を防いだり、

疲れ目をやわらげる効果があります。

いちごにはビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンCは、体内に侵入した細菌やウイルス

などを退治する白血球の働きを強化し、

ビタミンC自体も細菌やウイルスに攻撃を

仕掛ける力を持っています。そのため、

ビタミンCを積極的に摂取することは、免疫力

を向上させ、風邪などの感染症を予防したり、

回復を早めることに効果があります。

いちごに含まれるビタミンCには、

神経伝達物質(神経細胞の興奮や抑制を

他の神経細胞に伝達する物質)である

ドーパミンやアドレナリン、ストレスを

やわらげるホルモンである副腎皮質ホルモン

(副腎皮質から分泌されるホルモンのこと)

の合成に働きかけ、精神的なストレスと戦う

力を向上させる効果があります。

いちごに豊富に含まれる葉酸は、

ビタミンB12とともに赤血球をつくるために

欠かせない成分です。どちらか一方が不足

しても正常な赤血球はつくられず、貧血や

赤血球の異常が引き起こされます。

また、葉酸は核酸がうまく働くための補助的

役割を果たしてくれます。人間の体は

約60兆個の細胞からできており、常に細胞

の入れ変わりが行われています。核酸は

細胞の入れ変わりをコントロールする重要な

存在です。葉酸が不足すると核酸がうまく

働かなくなり、細胞の入れ変わりが正しく

行われなくなります。特に、赤ちゃんの

新しい細胞や血液がつくられる妊娠期や

授乳期のお母さんにとって、葉酸は

必要不可欠な栄養素です。妊娠中だけで

なく、妊娠前から葉酸を摂取すること

により、赤ちゃんの神経系の病気(特に

二分脊椎)の発生リスクを軽減させること

ができるといわれています。そのため、

妊娠の可能性がある女性は、日頃から

400μg以上の葉酸の摂取を心掛ける

ことが必要です。いちごには食物繊維

の一種であるペクチンが多く含まれて

います。ペクチンは、胆汁酸(胆汁に

含まれている物質です。消化管内で

食物の脂肪や脂溶性のビタミン類を

より吸収しやすくする働きをします)や

食物中のコレステロールの吸収を抑える

働きがあるため、悪玉(LDL)

コレステロール値を低下させる効果が

あります。

北九州工業高等専門学校(北九州市

小倉南区)の川原浩治教授(48)

(細胞工学)は、イチゴに花粉症などの

アレルギー症状を抑える成分が含まれる

という調査結果を得ました。

アメリカ・ボストン市で2012年6月18日

から~21日に開催された「国際バイオ

展示会」で発表しました。川原教授は、

人の血液から採取した細胞の培養液に

スギ花粉を入れ、花粉症のモデル

となるヒト細胞を作製して、ニンジンや

ハチミツなど約190種類の食品で調査

を行いました。すり潰したイチゴの抽出液

を加えることにより、アレルギーの引き金

となる物質「IgE抗体」が減少しました。

イチゴの成分を分析した結果、「GAPDH」

という酵素の作用による作用であることが

分かりました。イチゴの品種により

抑制効果に違いがあることもわかり、

「とよのか」では「IgE抗体」の量が22.3%

であり、「あまおう」は16.7%でした。

川原教授は、「この研究成果を様々な国

で利用してもらいたい」と国際特許を出願

しています。この成分を濃縮した機能性食品

(サプリメント)の開発に期待が高まっています。

報道されたニュースの一部です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=p-vwDo067ak
 
 


イチゴ大福のレシピです。

https://www.youtube.com/watch?v=G4HUXoeEM1s
 
 
 
 
いちごの有効成分

いちごには、ポリフェノール(エラグ酸や

アントシアニン)がたっぷり含まれています。

ビタミンCも100g中に62mgと大変豊富に

含まれており、1日に7~10粒のいちごを

食べるだけで、1日に必要なビタミンC

量を満たすことができるといわれている程

です。いちごに含まれるポリフェノール

(エラグ酸やアントシアニン)とビタミンCが

体内で強い抗酸化作用(たんぱく質や

脂質、DNAなどが酸素によって酸化される

のを防ぐ作用)を発揮することで、老化や

病気、肌トラブルが予防されます。

また、いちごは、100g中に90μg

(マイクログラム)もの豊富な葉酸を含んで

います。その他にもいちごには、カリウムや

カルシウム、マグネシウムといった私たち

人間の体に必要不可欠であるミネラルや、

天然甘味料の一種であるキシリトール、

食物繊維の一種であるペクチンや

いちごの酸味成分であるメチルサリチル酸、

雑学の項で述べた「GAPDH」という酵素

など多くの栄養成分がつまっています。

 
 
いちごの美肌効果

いちごに豊富に含まれるペクチンには、

腸内の善玉菌(人間の腸内にすむ細菌の

一種です。健康に役立つ働きを行っており、

もともと大腸に住すんでいる腸内ビフィズス

菌や乳酸菌、腸球菌などが善玉菌と

いわれます)である乳酸菌などを増やし、

腸の調子を整える働きがあります。また、

ペクチンは強い粘性を持っているため、

腸内の有害物質を吸着させて一緒に

体外に排泄させる作用を持つため、

便秘の解消に効果があります。

このペクチンの有害物質排泄作用が、

デトックス作用そのものです。

デトックス作用が有効になれば、美肌へ

と導かれます。近年、いちごに豊富に

含まれるポリフェノール(エラグ酸や

アントシアニン)が、シミ・そばかすの原因

であるメラニンの生成を抑える効果がある

と注目されています。以前から美肌に

効果が高いと知られているビタミンC

とメラニンの生成を抑えるポリフェノール、

どちらの成分も含んでいるいちごは

美肌・美白に効果抜群です。また、

ビタミンCは肌に欠かせないコラーゲン

(細胞結合組織)の生成にも必要不可欠

な成分であり、肌にハリと弾力を与える

効果もあります。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

一期一会のいちごです。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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