美しい肌Vol.355

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2013-09-20 20:52:36

カテゴリー:女性の美容と健康

まいたけ

写真はまいたけです。

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美肌の野菜&果物(各論:まいたけ)

 
 
 
 
まいたけの正体

まいたけについては、「舞いを舞う程おいしい茸」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11522302695.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

まいたけは、サルノコシカケ科のキノコです。

独特の香りと食感、うまみを持ち食用として

人気があります。野生のまいたけは秋に

ミズナラやクリ、ブナなどの広葉樹(葉が広く

平たい、サクラやケヤキ、ブナなどの植物に

属する木)の根本周辺に生えますが、

非常に数が少ないため昔から「幻のキノコ」

と呼ばれ、マツタケと同等もしくはそれ以上

に珍重されています。現在では、販売して

いるまいたけのほとんどが人工栽培されて

いるものです。まいたけという名前は、

「思わず踊りだしてしまう」ほど味がいいこと

から、「舞茸」の名がついたとされています。

「今昔物語集」にはキノコを食べて一時的な

精神異常を来して舞い踊った人々が出た事

からそのキノコを舞茸と呼んだとの記事が

見られますが、これは今日言われるところの

まいたけではなく、フウセンタケ科の

オオワライタケやシロシビンを成分に持つ

ヒトヨタケ科のワライタケ、ヒカゲタケなどの

幻覚性キノコであろうと考えられています。

『今昔物語集』においても「今日のまいたけ

ではそういう事は起こらない」と記しており、

物語中のまいたけと今日のまいたけが混同

されています。岩手県の一地方では、

山の神の祭事の折に収穫しその際に三度

舞を舞って採るという慣わしがありました。

まいたけは原木栽培と菌床栽培の2種類の

方法で栽培されています。

原木栽培
原木栽培とは、枯れた丸太に直接種菌を

植え付ける栽培方法です。マイタケを栽培

する際にはミズナラ、コナラ、ブナ、クリ等

の天然の広葉樹が原木に利用されます。

菌床栽培(おがくず栽培)
菌床栽培とは、おがくずに米ぬかやふすま

などの栄養剤を加えたブロック状、または

円筒形の培地を使って行われる栽培方法

です。袋栽培とビン栽培があり、それぞれ

に適した品種があります。

まいたけは、色によって2種類に分けられます。

まいたけ
かさの部分は茶褐色で平たい扇状のかさ

が何重にも重なっています。香りと歯ごたえ

の良さが特徴で、煮物や揚げ物など様々な

料理に向いています。

白まいたけ
アクが少なく、まいたけと違い調理時に色落ち

しないという特徴を持っています。含まれている

栄養素はまいたけとほぼ同じです。

 
 
まいたけの歴史

まいたけは、アジアやアメリカ、ヨーロッパを

はじめ日本にも古くから自生していました。

周期的にマイタケが生育するミズナラなどの木

はマイタケの採集者によって極秘とされ、家族

にもその場所は明かされなかったといわれる程、

貴重なキノコとして扱われていました。

また江戸時代の「大和本草」(1709年)では、

菌類の項目で「舞タケ」が紹介されています。

特徴がよく似ているため、ここに書かれている

ものは現在のまいたけと同じものと考えられます。

いずれにしてもまいたけは数が少なく貴重な

存在で、一般的に食べられていたわけではない

ようです。1975年頃から人工栽培が実現した

ことにより今わたしたちの食卓にあがるように

なってきました。1983年頃から人工栽培で大量

に生産されるようになり、食用として普及しました。

マイタケの自然栽培は、しいたけやなめこのように

直接原木に種菌を接種しても育たないことから

困難とされていました。しかし、原木を殺菌して

栽培する方法が開発されてからは、大型で、

より天然に近いマイタケが栽培できるようになり

ました。さらに、1990年代頃から菌床栽培法が

普及し始め、日本での生産量は年々増加して

います。そして、アメリカ医学界では「舞茸の

抗腫瘍機能は同時に免疫システム強化機能も

持ち合わせている」という日本の発表を受けて

一気に注目を浴びて「マジック・マッシュルーム」

と呼ばれています。本日は、美肌という点からは

少し離れますが、「マジック・マッシュルーム」の

効果を動画で紹介します。

 
 
www.youtube.com/watch?v=e2AM8oU39b8

 
 
 





同じく、難波教授の報告の動画です。


https://www.youtube.com/watch?v=xs-rcPMBp9Q


 
 
 
最後に、サーモンとまいたけのクリームパスタ

の作り方です。

 
www.youtube.com/watch?v=Mn85zG0coUo

 
 
 
 
 
 
 
まいたけの雑学

カサの色が濃い茶褐色で、パリッとしていて

肉厚なものが良品です。鮮度が落ちるとカサが

湿ったようにしなびてきます。軸は白くて張りが

あり、かためのものを選びましょう。

パックのままか新聞紙などで包んでポリ袋に入れ、

冷蔵庫の野菜室へ入れましょう。なるべく2~3日

以内に食べ切りましょう。小分けして生のまま冷凍

すれば1か月くらいは持ちます。調理するときは

そのまま使えます。水洗いをすると風味が落ちる

ので、ゴミなどがついていたらキッチンペーパー

などで拭き取りましょう。また香りや歯ごたえを

損なわないよう、加熱のしすぎも要注意です。

また、まいたけのうまみ成分や栄養分は水溶性

なので、味噌汁や炊込みご飯などにして煮汁ごと

食べると無駄がありません。ただ、ゆでると色素

により煮汁が黒くなるので注意が必要です。

まいたけは、炒め物、天ぷら、揚げ物、和え物、

鍋物、シチュー、炊込みご飯などに使うと美味しく

食べることができます。まいたけにはマイタケ

プロテアーゼというたんぱく質分解酵素が多く

含まれるため、生のまま茶碗蒸しに入れると

茶碗蒸しが固まりません。茶碗蒸しに入れる

場合は、この酵素を失活させるため加熱して

から用いると良いでしょう。また、細かく刻んだ生の

まいたけを肉にまぶして調理すると、マイタケ

プロテアーゼの働きにより硬い肉も柔らかくなり、

うまみも増します。ウイルスなどの異物が体内に

侵入してきた際には免疫機能が働きます。

まず、体内に入ってきた異物は、白血球

(血液に含まれる細胞のひとつです。体内に

侵入したウイルスや細菌などの異物を排除する

役割があります)であるマクロファージにより

有益なものか有害なものかが判断されます。

その後、マクロファージは体内の免疫機能の

指揮をとるヘルパーT細胞に、異物が侵入して

きたことを伝えます。知らせを受けたヘルパー

T細胞は異物を排除するため、ウイルスに感染

した細胞を破壊するキラーT細胞や、腫瘍細胞

(組織、細胞が生体内の制御に反して過剰に

増殖することによってできる細胞組織)などを

傷害する作用があるNK(ナチュラルキラー)

細胞に命令を下します。また、ヘルパーT細胞

はリンパ球の一種であるB細胞にも異物が侵入

してきたことを伝えます。B細胞は伝えられた

情報をもとに、異物を捕まえるための特別な

たんぱく質(抗体)をつくります。この3種類の

細胞により、異物が体内に侵入しないための

免疫機能が働いています。まいたけに含まれる

MD-フラクションには、ヘルパーT細胞の増加

やNK細胞を活性化させる働きがあることが報告

されています。このため、まいたけを摂取すること

は、免疫機能を高めることにつながると考えられ

ます。体内に入った栄養素は、肝臓などに存在

する様々な酵素によってコレステロールや

ブドウ糖、たんぱく質などにつくり変えられます。

まいたけに含まれるX-フラクションには、

コレステロールをつくる酵素の働きを阻害する

作用があり、さらにコレステロールが胆汁酸に

分解されて排泄されることを促進する働きがある

と考えられています。また、まいたけに豊富に

含まれる不溶性食物繊維が血中の

コレステロール値を下げ、血中脂肪の上昇を

抑える働きを持つことが研究により明らかに

なっています。これらの働きにより、まいたけには

動脈硬化を予防する効果があるといわれて

います。また、まいたけには血圧を下げる効果

があることもわかっています。まいたけには

ナイアシンが含まれているため、血管を拡張し

血圧を下げる働きがあります。まいたけの摂取

には、生活習慣病を予防、改善する効果が

あることが様々な実験により明らかにされて

います。まいたけの摂取により、糖尿病の発症

につながる耐糖能(血糖値を正常に保つ働き

のこと)異常を改善できることが判明しています。

また、まいたけの成分がα-グルコシダーゼ

(ブドウ糖のもとになる糖質が消化・分解される

過程で働く酵素)の働きを阻害することにより

炭水化物の吸収スピードが遅くなり、急激な

血糖値の上昇を防ぐ効果があるという実験結果

も出ています。これらの働きから、まいたけには

糖尿病を予防する効果があると考えられます。

まいたけの摂取の結果、ガン組織の縮小や症状

の改善が見られたという実験結果が報告されて

います。

また、まいたけに含まれるMD-フラクションには、

免疫細胞であるNK細胞を活性化させる働きが

あることが証明されています。この結果により、

まいたけを摂取することによってガンを予防する

働きがあると期待されています。また、抗ガン剤

とまいたけを併用すると、抗ガン剤だけを使用

した場合に比べ免疫力が20~60%高まること

も確認されました。さらに、抗ガン剤による吐き気

や脱力感、脱毛などの副作用を軽くする効果

もあるといわれています。まいたけには、

ビタミンDの前駆体であるエルゴステロールが

豊富に含まれています。エルゴステロールは

紫外線が当たることによりビタミンDに変化します。

ビタミンDには、カルシウムの吸収を促進し、

骨や歯の形成を促進する働きがあります。

 
 
まいたけの有効成分

まいたけにはカルシウムの吸収を高め、骨や歯

の代謝の促進をするエルゴステロールや、

便秘の改善に効果のある不溶性食物繊維・

水溶性食物繊維、血行の促進に働くナイアシン

等が豊富に含まれています。エルゴステロール

は活性型ビタミンDの前駆物質で、紫外線が

当たることで活性がtビタミンDに変化します。

また、まいたけには免疫力を高める成分である

水溶性食物繊維の一種β-グルカンが、キノコ類

の中で群を抜いて多く含まれています。近年、

まいたけに含まれているグルカンから、

MD-フラクションやX-フラクションと呼ばれる

成分が発見されました。MD-フラクションは、

細胞性免疫を活性化する効果が期待されて

おり、X-フラクションは血液・血管系の

生活習慣病に有効であるという研究結果が

報告されています。

 
 
まいたけの美肌効果

健康な生活に必要不可欠な食物繊維には、

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が

あります。水溶性食物繊維は体内で水分を

抱え込んでヌルヌルとしたゲル状になり、

余分な脂肪や老廃物の吸収をやわらげる

役割をします。一方、不溶性食物繊維は、

水に溶けない食物繊維で、水分を吸収して

数十倍に膨らみ、体内を刺激して老廃物

を押し出す腸のぜん動運動を活発にします。

ぜん動運動が活発になると、溜まっていた

老廃物の排出が促進されます。まいたけ

には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が

豊富に含まれており、便秘解消に効果が

あると考えられています。この食物繊維の

便秘解消効果は、食物中の有害物質の

排泄に有効であると考えられます。

つまりデトックス効果につながるわけです。

デトックス効果が有効になれば、美肌へと

導かれます。シミやそばかす、くすみの原因

となるメラニン色素は、アミノ酸のチロシンが

チロシナーゼという酵素によって反応すること

により発生します。まいたけには、

チロシナーゼ阻害物質が含まれているため、

メラニン色素の発生を抑制する効果があります。

この働きによりメラニン色素の産生が抑制

され、シミやそばかす、くすみを予防すること

ができます。さらに、まいたけには、

コラゲナーゼおよびエラスターゼ阻害物質も

同じく含まれているようです。コラゲナーゼ

は、コラーゲンを分解する酵素で、

エラスターゼは、エラスチンを分解する酵素

なので、コラーゲンやエラスチンが分解され

にくくなり、お肌に、存在する時間が長く

なります。コラーゲンとエラスチンには、

お肌の水分保持の力があるため、

みずみずしいお肌を保つことが可能になる

というわけです。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

参った氣のまいたけを、肉に巻いたっけ。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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