美しい肌Vol.353

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2013-09-18 23:26:12

カテゴリー:女性の美容と健康

ほうれんそう

写真はほうれんそうです。

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美肌の野菜&果物(各論:ほうれんそう)

 
 
 
 
ほうれんそうの正体

ほうれんそうについては、「胃腸のほうき」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11522650291.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

ほうれんそうはヒユ科(分類法によっては、

アカザ科とするものもあるようです)の緑黄色

野菜です。原産地はペルシャ(現在のイラン)

で、英語のspinachはペルシャ語が語源
であるといわれています。また、中国語で

ペルシャを「ほうれん」と呼んでいたことが、

日本語名の由来です。語源は「ペルシャの草」

と言う意味のバウリンだそうです。鉄や

β-カロテンなどを豊富に含み、栄養価が高い

ことで有名です。高温下では生殖生長に傾き

やすくなるため、冷涼な地域もしくは冷涼な

季節に栽培されることが多いそうです。

冷え込むと軟らかくなり、味がよりよくなります。

ほうれんそうの種子は外殻に包まれており、

そのままでは発芽率が悪いことから、経済的

な栽培にはネーキッド種子と呼ばれる裸種子

が用いられます。種子はテープシーダー等

に封入され、はたけに、蒔かれます。

葉が伸びて2〜30cmの頃に収穫期を迎えます。

ほうれんそうはビニールハウスでも育てることが

できます。日本で比較的に栽培が多い産地は

千葉県と埼玉県です。年間約30万t生産されて

おり、生ものはほぼ全部を自給していますが、

冷凍ものが約2万t輸入されています。

ほうれんそうがおいしくなる時期は冬です。

収穫前に冷温にさらすこともしばしば行われ、

これらの処理は「寒締め(かんじめ)」と呼ばれ

ています。これは東北農業試験場(現在の

東北農業研究センター)が確立した栽培方法

です。ほうれんそうが収穫可能な大きさに育った

ら、ハウスの出入り口を開放し、冷たい外気が

自由に吹き抜けるようにします。このまま昼夜

構わず放置します。ほうれんそうは約5℃を

下回ると伸びが止まります。収穫作業に追われる

ことがないため、高齢者や女性の農家に好評

です。寒締めを行ったほうれんそうは、

低温ストレスにより糖度の上昇、ビタミンC、

ビタミンE、βカロチンの濃度の上昇が起こります。

ほうれん草は、原産地とされるペルシャから

伝えられた2種類のルートにより、大きく

東洋種と西洋種の2種類に分けられます。

伝えられたそれぞれの土地の環境や風土

の違いにより、味や形が変化していきました。

東洋種
ペルシャから中国方面に伝えられた品種

です。

深い切れ込みを持つ葉は、薄くて柔らかく、

根が赤いという特徴があります。アクである

シュウ酸が少なく、葉ざわりも良いことで

知られます。

西洋種
ペルシャからヨーロッパへ伝えられたとされて

いる品種です。

葉は肉厚で丸みがあり強いアクを持ちますが、

トウ立ち(「とう(花をつける花茎)」が伸びてくる

こと)しにくく病害虫に強いという特徴があります。

交配種
東洋種と西洋種の特性を生かして交配された

もので、丈夫で育てやすく、えぐ味が少ないため

食べやすい品種です。種類によって葉の

切れ込み具合や丸みが異なります。

サラダほうれん草
アクが少ないため、水洗いするだけですぐに

食べることができます。葉の色は薄く、細く

柔らかい触感をもつ茎が特徴的です。

多くは水耕栽培されています。

ちぢみほうれん草
寒気にあてて生育させる「寒じめ」と呼ばれる

栽培方法で育てられることにより、強い甘み

と厚い葉を持っています。葉の表面にしわが

入り、縮れたように見える品種です。

 
ほうれんそうの歴史

ほうれん草はカスピ海西部のペルシャ地方を

原産とし、北アフリカを経て、12世紀以降に

ヨーロッパに伝わりました。西洋種は11世紀頃

にスペインで栽培が行われていたといわれ、

16世紀にはヨーロッパ中に広まったと考え

られています。東アジアにはシルクロードを

通って広まり、7世紀頃に中国に伝えられました。

日本には17世紀頃の江戸時代に、唐船に

よって東洋種のほうれん草が長崎に伝え

られました。林羅山の「新刊多識編」(1631年)

には「菠薐」「菠菜」「赤根菜」とほうれんそう

のことが記されています。西洋種は江戸時代

末期にフランスから伝えられましたが、当時の

西洋種はアクが強いことからあまり好まれません

でした。明治時代まではほうれん草が高級品

として扱われており、広く一般に普及したのは

大正時代中期以降です。昭和に入り本格的な

栽培が始まりました。第二次世界大戦後には

アニメ「ポパイ」の影響もあり、品種改良も進んだ

ことで栄養価の高い野菜として消費が急増

しました。最近では、主に東洋種と西洋種を

かけあわせた交配種が出回っており、生産の

主流になっています。交配種は、東洋種と

西洋種のそれぞれの長所を合わせ持った品種

です。

 
 
ほうれんそうの雑学

世界のほうれん草の9割近くが中国で生産されて

います。次いでアメリカ、日本と続きますが、

生産量は中国と大きく離されています。日本では

千葉県で最も多く生産されており、次いで埼玉県、

群馬県と並びます。ほうれん草は11月~2月に旬

を迎える野菜ですが、現在はハウス栽培されて

いるものが多く、年中手に入ります。旬の時期には、

特に根本部分の甘みが強く、栄養価が高くなります。

ほうれん草は、全体にピンとしたハリがあり葉が厚く

緑色が濃いものが良品です。茎が太く、根本の株

がふっくらとしていて赤みのあるものが美味しい

ほうれん草です。茹でる際は、短時間で茹でる

ことがポイントです。一度に大量に鍋に入れると、

熱湯の温度が下がってしまうため、よく沸騰させた

熱湯で少量ずつさっとゆで、冷水にとって急激

に冷まします。根本の赤い部分は糖質が多く

甘みがあり、骨を形成するために必要なマンガンが

多く含まれています。特に旬の時期の根本部分は

甘みが強く栄養価も高いため、残さず食べるように

しましょう。ビタミンCなど栄養素が減少するので早め

に食べきり、冷蔵保存する時は乾燥しないようぬれた

ペーパータオルなどで包みポリ袋に入れ、野菜室

に立てて保管します。長く保存する場合は、さっと

茹でてから小分けにして冷凍保存します。

また、アクの主成分で栄養素の吸収を阻害する

といわれているシュウ酸は水溶性のため、さっと

茹でることによって抜くことができます。ほうれんそう

は造血のビタミンといわれる葉酸が初めて発見

された野菜です。葉酸という名前に入っている

「葉」は、ほうれん草の葉が由来なのです。

血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの量が

減少していると貧血になります。ヘモグロビンは、

呼吸をした際に肺に取り込まれた酸素を全身の

組織に運んで供給する役割を果たしており、

ヘモグロビンの量が減ると、細胞に供給される

酸素が不足します。このため、顔が青白くなる、

少し動いただけでも息切れがする、動悸が

起こる、疲れやすくなる、立ちくらみがするなど

の症状が起こります。ほうれん草はヘモグロビン

の材料となる鉄に加え、鉄の吸収を高める

ビタミンCや、鉄と協力してヘモグロビンを形成

する葉酸も豊富に含んでいるため、貧血の予防

に最適な野菜であるといわれています。卵など

動物性のたんぱく質と一緒に摂ると、鉄の吸収・

働きがさらに良くなるといわれています。

食塩の過剰な摂取などによりナトリウムが血中

に多く存在すると、体内で水分の移動が正常に

行われなくなり、高血圧を招いてしまいます。

ほうれんそうに含まれるカリウムには、余分な

ナトリウムを体外に排出する働きがあるため、

血圧を下げ高血圧を予防する効果が期待

できます。ほうれん草は様々な栄養素が一度

に補えるため、生活習慣病の予防に適した

野菜であると考えられています。β-カロテン

から変換されたビタミンAは、目が網膜で

光を感じる時に必要なロドプシンの生成に

必要とされる成分で、夜盲症や眼精疲労の

予防に効果が期待されています。また、

ほうれんそうにはルテインやゼアキサンチン

も含まれています。ルテインやゼアキサンチン

はカロテノイドの一種で目の水晶体や黄斑部

に多く存在し、強い抗酸化力を持つカロテノイド

色素で、紫外線などのダメ-ジから目を守ります。

β-カロテンから変換されたビタミンAには、

皮膚やのどなどの粘膜を正常に保つ働きが

あります。さらにほうれんそうに含まれている

ビタミンCやビタミンEには、免疫力を高めて

くれる働きがあるため、ほうれん草は口内炎や

風邪の予防に効果的であるといわれています。

ほうれんそうには、骨の材料となるカルシウム

に加え、骨の形成に必要とされるマンガンや

丈夫な骨づくりのサポートをするビタミンCも

含まれています。ただし、ほうれん草には、

シュウ酸が多く含まれるため、上記のように、

さっとゆでてあく抜きをして頂きたいと思います。

ほうれん草に含まれるシュウ酸による骨粗鬆症

などの影響が現れるのは、既に結石がある方

を除いて(その場合は控えましょう)、

生で1kg以上食べ続けた場合に起こると

言われています。適度な量で、茹でて食べれば

問題ありません。シュウ酸はほうれん草の

あくの成分で水溶性ですので、茹でることにより

70~80%程度減らすことができます。

ほうれんそうの手入れと収穫の動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=52dn7j3ha20

 
 
 
 
 
ほうれんそうや小松菜の下ごしらえです。

 
www.youtube.com/watch?v=1P-lIljKnQ8

 
 
 
 
 
 
 
 
ほうれんそうの有効成分

ほうれん草には、β-カロテンやビタミンB群、

ビタミンCが豊富に含まれており、のどの粘膜を

丈夫にし細菌感染を防ぐ働きを持つとして、

風邪の予防に最適であるといわれています。

レモンの2倍のビタミンCや、造血に必要な鉄

や葉酸も豊富に含まれています。鉄分が多い

野菜として有名ですが、体内で吸収される量

は2~5%と微量です。たまごなどの動物性

たんぱく質と一緒に食べると効率よく鉄が体内

で吸収されます。また、ほうれん草には

カロテノイドの一種であるβ-カロテンが豊富に

含まれています。β-カロテンは必要な分のみが

体内でビタミンAに変換されるため、ビタミンA

で心配される過剰摂取の危険性がなく、安心

です。

 
 
ほうれんそうの美肌効果

ほうれん草は、ヨーロッパで「胃腸のほうき」

と呼ばれている程、便秘解消に効果がある

といわれています。ほうれん草には良質な

食物繊維に加え、自律神経(無意識下で

体全体を調整する神経)を調節し、腸の

ぜん動運動(腸に入ってきた食べ物を排泄

するために、内容物を移動させる腸の運動)

を促進してくれる働きがあるビタミンB₁、

食物繊維の働きを高めてくれるビタミンCも

含まれます。食物繊維の便秘解消効果は、

有毒物質排出のデトックス効果に

つながります。デトックス効果が有効に

なれば、美肌へと導かれます。ほうれんそう

にはβ-カロテンが豊富に含まれています。

β-カロテンから変換されたビタミンAには皮膚

や粘膜を丈夫に保ってくれる働きがあり、肌の

カサつきや肌荒れの改善に期待できます。

また、β-カロテンには紫外線によって発生した

活性酸素を無効化する働きがあり、ビタミンC

の効果とあわせてメラニン色素(シミの原因に

なるもの)の発生を抑制する効果もあります。

他にも、ほうれん草には若返りのビタミンと

いわれているビタミンEが含まれています。

さらに、豊富に含まれるビタミンCがコラーゲン

の生成を促進し肌のハリが保たれることにより、

シワの予防や改善にも役立ちます。様々な

栄養素の相乗効果により、ほうれん草は美肌

を導く効果があるといわれています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ペルシャは、今のイラン。だから、ほうれんそうも

いらんと言わないで下さい。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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