美しい肌Vol.352

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2013-09-17 22:12:25

カテゴリー:女性の美容と健康

黒豆

写真は黒豆です。

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美肌の野菜&果物(各論:黒豆)

 
 
黒豆の正体

黒豆とは、正式には黒大豆(くろだいず)や

ブドウ豆と呼ばれる大豆の品種のひとつです。

種皮の黒色はアントシアニンの色素による

もので、大豆とほとんど変わらない栄養成分を

持っています。おおむね、7月初旬に種を

植え付け8月ごろに品種により異なる薄桃色・

薄紫色・白色の花をつけ、9月~10月頃に

莢(さや)に実をつけます。だんだんと実が

黒く色づき、中生種では10月上旬から11月

上旬、晩生種では11月中旬から12月上旬

に収穫されます。最近では、実が黒く色づく

手前の10月ごろに収穫される枝豆に人気が

あります。枝豆は、黒豆の若いさやに包まれた

姿だったわけです。全く別物と考えているひと

が、多いのではないでしょうか。豆の大きい

丹波産の場合、10月1週目から4週目が

一般的な収穫時期となります。生産地域の

京都府京丹波町周辺は山間にあり、

成長時期の夏場は日中は大変に蒸し暑く、

夜は大変冷え込むという昼夜の寒暖差が

大きく霧も多く発生する地域で夕立など

での雨量も適度にあることから、その風土と

肥えた土壌により良質の黒豆ができる環境

にあるとされています。ただし、同じ畑での

連作は土壌の栄養分が乏しくなり黒豆の

生育に影響を与えてしまうことから黒豆を

生産した畑の翌年は米の生産を行うなど

して年度ごとに田畑をローテーションさせて

いる農家が多いそうです。

黒豆の種類
日本では、古くから丹波黒や光黒などを

はじめ、多くの種類の黒豆が栽培されて

いました。

現在では、代表的な品種として知られて

いる丹波黒や光黒をはじめ、日本の各地

で様々な種類の黒豆が栽培されています。

以下はよく知られている黒豆の4種類です。

丹波黒(たんばぐろ)
極大といわれる程大きい粒の黒豆です。

柔らかく、独特の甘みを持つため煮豆に

よく使われます。

若いさやは枝豆として美味しく食べられ

ます。

生育期間が長く、手間がかかるため大量

生産が難しいとされている種類です。

主に兵庫県や岡山県、京都府、滋賀県

などで生産されています。

光黒(ひかりぐろ)
表面に光沢があることから、光黒という名が

つけられました。糖が多く甘みが強いため、

煮豆や菓子に利用されています。主に

北海道で生産されています。

雁喰(ガンくい)(黒平豆)
平らで方面に小さな窪みがあります。この

窪みが「雁(鳥の一種)が食べた跡」に似て

いることから、雁喰と呼ばれるようになり

ました。強い甘みと深みのある味が特徴

で、おせち料理の煮豆などに使用されます。

主に東北地方で生産されています。

玉大黒(たまだいこく)
2つの品種が掛け合わされて誕生した黒豆

です。ウイルスに対する抵抗性が強いことが

特徴です。

主に長野県や北関東、北陸地方で栽培

されています。

 
 
黒豆の歴史

黒豆の起源は定かではありませんが、

平安時代には既に黒豆が栽培されていた

と考えられています。古来より黒豆は体に

良いことが知られており、黒豆の有名な

産地である丹波地方や美作地方では、

民間療法として咳が出たりのどに痛みを

感じる時などに黒豆の煮汁を飲むと良い

といわれています。また、漢方の世界

では数千年前より「黒豆衣(こくずい)」と

呼ばれる生薬として、様々な症状に

使われてきました。 古代中国の聖人神農

が著したとされる医薬書『神農本草経』

には、黒大豆が病気の治療に用いる食物

として記載されているほか、多くの書物に

黒大豆の体に与える効能や美容効果の

記述が見られます。日本の薬学に多大な

影響を与えた『本草綱目』(1590年)にも、

黒大豆の薬学的効能が記されています。

ただし、これらの書物には、黒大豆に

含まれる薬効の化学成分や、黒大豆が

どの様に体内に作用して効能効果が

得られるのかは記載されていません。

しかし、近年においては、科学的見地から

黒大豆の薬効や健康機能の解明が進め

られており、その効能効果のメカニズムが

明らかになりつつあります。 戦国時代の

武士や忍者は、黒豆を主原料とした

兵粮丸(ひょうろうガン)と呼ばれる自家製

の丸薬を常備していたといわれ、江戸時代

には本草綱目啓蒙(ほんぞうこうもくけいもう)

(鉱産物・林産物・水産物などの自然の産物

の考証に加え、自らの観察に基づく知識や

日本各地の方言などが記されている書物)

に記載されるなど、昔から黒豆の効果や薬効

が知られていました。 江戸時代幕末には、

お正月のおせち料理として醤油や砂糖で

煮た黒豆がすでに広く食べられていたことが

書物に記載されており、現在でもお正月に

黒豆を食べる習慣は残っています。正月の

料理を“お節料理”といいますが、おせち料理

というのは、五月の節句などの“はれの料理

”です。正月料理は重箱に詰めて出されます

が、これは目出たさを重ねるという意味で、

一の重には“黒豆”、数の子、ごまめが入ります。

関東と関西では少し違いますが、黒豆は

どちらも欠かせない一品です。黒には魔除け

の力がある色として古来より食べられて来ましたし、

豆には、まめ(勤勉)に働き、まめ(健康)に

暮らす願いが込められています。宮中の

行事食には黒豆が欠かせないのもこのためで、

明治24年から始まった「宮内庁御用達」制度

の中に「黒豆の煮豆」が入っています。

昭和54年に御用達制度は廃止になりましたが、

140年の時を刻みながら今でも煮黒豆は納入

されています。よく聞く“御用蔵”というのは、

御用達の品を作るための専用の蔵のことで、

伝達的な技術や素材へのこだわりとともに、

安心安全をつないできた和の伝統食であり、

御用達の神髄と考えられています。

 
 
黒豆の雑学

「黒い色は邪気を払い災いを防ぐ」「黒い色

は健康を意味し、マメに達者で皺のよる迄

長生きを」という祈りや、「黒」が日焼けを

意味し、水田でよく働くイメージにつながり

ます。「丸」が太陽を意味します。「豆(まめ)」

は精を出してよく働き、体が丈夫なことに

つながると考えられ「一年間の厄払いをして、

今年一年元気で働けるように」との願いを

込めて、おせち料理に黒豆が食べられる

ようになったともいわれています。内臓脂肪

が蓄積し内臓肥満になると、アディポサイト

カイン(脂肪細胞が分泌するホルモンの

一種)が分泌異常を起こし、高血糖や

高血圧を併発するリスクが高まります。

黒豆に含まれるアントシアニンには、

アディポサイトカインの分泌を正常にする

ことが、ラットの研究でわかっています。

黒豆のアントシアニンによって、

善玉ホルモンであるアディポネクチン

(インスリン感受性の亢進や動脈硬化の

抑制、抗炎症などの働きがある脂肪細胞

から分泌されるホルモンの一種)の分泌

が活発になると期待されています。

アディポネクチンはインスリン感受性

(インスリン受容体の働き)の改善や

動脈硬化の抑制、抗炎症など様々な働き

を持っていることから、黒豆アントシアニン

の摂取は血中コレステロールの減少に

つながると期待されています。また、黒豆

に含まれるイソフラボンにも、

血中コレステロールを減少させる効果が

あります。血中のコレステロールを減少

させることにより、動脈硬化のリスクが

低下します。さらに、黒豆のアントシアニン

や黒豆に含まれるビタミンEには強い

抗酸化作用があるため、血中の脂肪の

酸化を防ぎ、血液がドロドロになることを

防ぎます。黒豆にはサポニンや食物繊維、

良質のたんぱく質が豊富に含まれています。

サポニンには、血中コレステロールの量を

調整し血液をサラサラにする効果があり、

食物繊維や良質のたんぱく質には

コレステロールの上昇を抑える効果がある

といわれています。これらの働きにより、

黒豆のアントシアニンには動脈硬化を予防

する効果があると考えられています。

アントシアニンには内臓脂肪を減少させ、

善玉ホルモンであるアディポネクチンの

分泌を活発にする働きがあります。

アディポネクチンは、インスリン感受性を

亢進させ、インスリンの働きを正常にします。

また、高血糖とインスリンの感度を改善

します。このため、黒豆のアントシアニン

には糖尿病を改善する効果があると考え

られています。黒豆にはサポニンやカリウム

も含まれています。サポニンには血液を

サラサラにし、カリウムには余分なナトリウム

を体外に排出する働きがあるため、血圧を

下げ高血圧を予防する効果があると考え

られています。女性は、年齢とともに卵巣

の機能が衰え、エストロゲンの分泌が減少

することによって、様々な不快症状が現れ

ます。主な症状として、顔のほてりや

のぼせ、発汗、肩こり、頭痛などの身体的

なものに加えて、イライラや不安、憂鬱など、

精神的な症状も見られます。これらの症状

は、更年期障害と呼ばれています。

また年齢だけではなく、無理なダイエット

やストレス、喫煙、睡眠不足などの

生活習慣が原因でもエストロゲンの分泌

は減少するといわれています。

その結果、月経周期が乱れたり、

更年期障害に似た症状が現れます。

黒豆に含まれるイソフラボンには、

エストロゲンの分泌を促し、更年期障害の

症状を改善する効果があります。また、

イソフラボンのホルモンバランスを整える

働きによって、エストロゲンの過剰分泌が

原因で引き起こされる乳ガンを予防する

ことができると考えられています。実際に、

大豆の消費量が多いアジア諸国の女性

は、欧米に比べてイソフラボンの摂取量

が多いため、乳ガンの発症率が低い

という調査結果が報告されています。

イソフラボンには、骨の中にあるカルシウム

が溶け出さすことを抑える働きがあります。

女性ホルモンの一種であるエストロゲン

の分泌が減少すると、骨にカルシウムを

蓄えておく力が低下します。その結果、

骨密度(骨密度とは、骨の密度をいい

ます)が低下し骨がもろくなるため、

ちょっとしたはずみで骨折などのけがを

しやすくなります。これが、骨粗しょう症です。

更年期障害と同様、若い世代の女性でも、

不規則な生活習慣が原因でエストロゲン

の分泌が減少することによって骨粗しょう症

が引き起こされる可能性があります。

イソフラボンは、エストロゲンの分泌を促し

骨の中にカルシウムを蓄えることで、

骨粗しょう症を予防します。また、

イソフラボンには骨量を増やす働きも

あるため、イソフラボンの摂取量が多い

人は骨密度が高いという研究結果も

報告されています。黒豆にはイソフラボン

もカルシウムも豊富に含まれているため、

相乗効果で骨粗しょう症が予防できると

考えられています。

黒豆のマイスターは、皇室にも、黒豆を

納入しているようです。黒豆のマイスター

の話を聞いてみましょう。

 
www.youtube.com/watch?v=9fOEX-qGR_0

 





おせち料理の黒豆の作り方です。

https://www.youtube.com/watch?v=e3YyOrIKG5s





最後に、黒豆ごはんの作り方です。

https://www.youtube.com/watch?v=W0V2OHYL7zc

 
黒豆の有効成分

黒豆のたんぱく質は良質で、9種類の

必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。

糖や脂質、アミノ酸やたんぱく質の代謝

(生体内で、物質が次々と化学的に変化

して入れ替わること)に補酵素(消化や

代謝で働く酵素を助ける役割をするもの)

として働くビタミンB群や、活性酸素(普通

の酸素に比べ著しく反応性が増すことで

強い酸化力を持った酸素)から体を守る

ビタミンEを豊富に含んでいます。

また、黒豆にはカルシウムやカリウムなど

の生理機能に重要なミネラル類や、便秘

に効果的なオリゴ糖や不溶性食物繊維

が豊富に含まれています。黒豆には、

女性ホルモンのバランスを整える働きが

あるイソフラボンや、黒豆特有の成分

である黒豆アントシアニンが豊富に

含まれていることも特徴です。

黒豆アントシアニンは、強い抗酸化作用

(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素に

よって酸化されるのを防ぐ作用)を持って

いるため老化の防止や血流の改善、

高血圧の改善などの効果が期待されて

います。最近の研究では、

黒豆アントシアニンにはメタボリック

シンドロームを抑制する効果があることが

明らかになりました。

 
 
黒豆の美肌効果

日常生活で避けることのできない紫外線

やストレス、排気ガス、喫煙などが原因で、

人間の体には活性酸素がたくさん存在

します。この活性酸素が肌の老化である

しわやたるみを引き起こす原因となります。

黒豆に含まれるアントシアニンやビタミンE

は、強い抗酸化力を持ち、体内の酸化を

防ぐため、しわやたるみを予防し美しい肌

を保つことに効果的であるといわれています。

紫外線などの刺激によって皮膚の最下層

にある繊維芽細胞基底層でメラニン色素が

形成され、肌の色が黒くなります。黒豆の

アントシアニンを、メラニン細胞に作用させる

と、メラニンの産生量を著しく抑えることが

確認されています。つまり、黒豆の

アントシアニンは、抗酸化力で紫外線など

から肌を守るだけではなく、優れた美白作用

も併せ持っています。黒豆のアントシアニンを

1.0 %配合した化粧水を試作し,ボランティア

14名(男性10名、女性4名)を対象として

一ヶ月間の塗布試験を実施しました。

その結果、多くの被験者で肌のシミの縮小が

確認できました。また、14名の被験者のうち

12名で肌明度が向上しました。さらに、女性

ホルモンの一種であるエストロゲンと似た働き

を持つイソフラボンも重要な役割を果たして

います。年齢や生活習慣によってエストロゲン

の分泌が減少すると、肌の弾力を保つ

コラーゲンや、肌に潤いを与えるヒアルロン酸

をつくる力が低下し、しわやたるみなどの肌の

老化現象が引き起こされます。イソフラボン

には、肌の弾力性を保ち、しわを改善する

効果があります。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

黒豆の収穫で、手に肉刺(まめ)ができた。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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