美しい肌Vol.351

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2013-09-16 21:59:51

カテゴリー:女性の美容と健康

ゴーヤ

写真はゴーヤーです。

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美肌の野菜&果物(各論:ゴーヤー)

 
 
 
 
ゴーヤーの正体

ゴーヤーについては、「にがうり」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11520368872.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

ウリ科ツルレイシ属に属する一年草の植物

です。和名の「ツルレイシ」は、イボに

覆われた果実の外観と、完熟すると仮種皮

が甘くなるという2つの性質が、ムクロジ科の

果樹であるレイシ(ライチ)に似ていること

から名づけられました。

つまり、蔓性の植物体に実るレイシを意味

しています。また、果肉が苦いため

「ニガウリ」と呼ぶこともあります。

農学・園芸学ではツルレイシを用いることが

多いのですが、生物学では近年ニガウリを

用いることが多くなりました。沖縄本島では

ニガウリのことを「ゴーヤー」と呼ぶのが

一般的ですが、沖縄料理ブームの影響も

あり、全国的に見ると「ゴーヤー」または

「ゴーヤ」を使用することが多くなっています。

「ゴーヤ」という呼称が普及していった

経緯は諸説あります。中国語では 苦瓜

(kǔguā、クーグア)や 涼瓜 (liángguā、
リァングア)などと呼ばれ、日常的に

食べるだけでなく、焙煎してお茶

として飲むこともあります。また、英名の

bitter melon も苦いメロンの意味です。

九州・南西諸島各地に地方名があり、

沖縄県では沖縄本島(首里・那覇方言

や今帰仁方言など)で「ゴーヤー」、

宮古島(宮古方言)で「ゴーラ」、八重山

(八重山方言)で「ゴーヤ」、熊本県を

はじめとする九州の大部分では

「ニガゴリ」又は「ニガゴーリ」、鹿児島県

奄美大島では「トーグリ」、長崎県諫早

地方、鹿児島県本土では「ニガゴイ」など

と呼ばれています。諫早地方では

「ニガウイ」の名称も併用されます。

以上のように多くの名称が用いられて

いますが全て同じ種類の植物で、つまり

標準和名ツルレイシ(蔓茘枝、学名:

Momordica charantia var. pavel)
です。ただ、広く流通する現代では

幾つかの栽培品種が存在し、品種に

よって苦味の強さにも差があり、

九州地域で栽培されてきた細長い品種

は苦味が強く、沖縄地域で栽培されて

きた太いものは苦味が穏やかである

傾向があります。前者の細長い品種を

「ニガゴイ」ないし「ニガゴリ」、後者の

太いものを「ゴーヤー」と栽培されてきた

地域のそれに習い、分けてよぶ場合も

あります。深い緑色をしているため

緑黄色野菜と思われがちですが、

淡色野菜に分類されます。青果店で

販売しているものは緑色の未熟な

ゴーヤーで、中には苦みの強いワタと

種が入っています。ゴーヤーを収穫せず

に育て続けると緑色の皮が黄色く熟し、

皮が破れて真っ赤なゼリー状のものに

包まれた種が出てきます。

この赤い種には甘みがあり、ダイエット

に効果的であるといわれています。

また、翌年の春には植えることもでき

ます。毎日のようにゴーヤー料理を常食

する沖縄の人たちは、100歳以上の

人口が全国平均の約3倍と高く、ガン

や心臓病、糖尿病での死亡率が低い

ことから、長寿の秘訣はゴーヤーを多く

食べているためであると考えられる

ようになりました。沖縄の人が長寿

である原因としては、落花生の薄皮

(レスベラトロール)を一緒に食べる

ことから来ているという説もあり、私の

個人的見解では、シークワーサー、

沖縄の豚(あぐー)などとともに

沖縄独特の食材の複合的な作用に

よるものではないかと考えています。

遺伝的要因でないことは、沖縄の人

が本土に移住し、本土の人と同じ

ような食事をすると、長寿でなくなる

ことから明らかです。

ゴーヤーの品種は数多く存在しますが、

大きくは一般的な長果型と太さが8㎝

前後になる短果型に分かれます。

宮崎県や鹿児島県で栽培されている

ものはやや細長い形で苦みが強く、

沖縄県で栽培されているものは

ずんぐりとした形をしており果肉が厚く

苦みが少ないという特徴があります。

以下はゴーヤーの主な品種です。

中長ゴーヤー
一般的に流通している品種で、長さは

25㎝前後です。ゴーヤーチャンプルー

や天ぷらなどの揚げ物に向いています。

太レイシ
イボにやや丸みがあり、長さが15㎝

程度の太くずんぐりした形をしています。

肉厚でみずみずしく、食べごたえが

あります。苦みは控えめです。

白レイシ
全体が真っ白で、丸みを帯びたイボが

ついています。苦みが少ないため、薄く

切って生で食べることもできます。

別名サラダゴーヤーとも呼ばれています。

なめらかゴーヤー
果皮の色が薄く、イボが少ないため表面

がなめらかでサイズは25㎝程です。

一般的なゴーヤーに比べ、苦みが少なく

食べやすいことが特徴です。

ミニゴーヤー
長さが10~15㎝程の小さいサイズの

ゴーヤーです。苦みは少なめですが、

品種によっては非常に苦みの強いもの

もあります。

 
 
ゴーヤーの歴史

ゴーヤーは、インドやボルネオなどの

熱帯アジアが原産の野菜です。

14世紀末頃(明代)に中国へ伝わり、

日本には慶長年間(1596~1615年)

に渡来してきたといわれています。

そして沖縄にゴーヤーが伝わってきた

のは、琉球王国時代の書物「琉球国

由来記」(1713年)に苦瓜(ニガウリ)

の名称が見られることからその頃には

すでにゴーヤーは渡来していたと

考えられていますが、初めて沖縄に

ゴーヤーが来た時期については明確

にされてはいません。明確なのは

18世紀初頭には伝来していて野菜

として食べられていたという事です。

さらに、朝貿易や冊封使などを通じて、

中国と深いかかわりのあった沖縄には、

医食同源という中国風の考え方があり、

毎日の食事は単に飢えをしのぐもの

ではなく、健康を維持するための薬

として考えられ、沖縄の方言で、

「クスイムン(薬物)」「ヌチグスイ(命薬)」

と表現されます。薬と食事は同じ

とする考え方です。この考え方を基に

ゴーヤーもただの野菜としてではなく、

夏バテ予防のために食べられて

きました。例えば、暑さのために食欲

がなくなったり、消化不良を起こしたり、

十分に栄養補給が出来なくなり体力

が消耗して体がだるくなる夏バテには

よくゴーヤーが食べられてきました。

さらにゴーヤーは、沖縄県だけでは

なく他府県にもその栄養価と味で

需要が高まり、その生産量を

増やそうと、昭和61年から沖縄県

農業試験場でゴーヤーの品種改良

への取り組みが始まりました。その後、

世界数カ国にある様々なゴーヤー

を集め、研究開発がなされ、平成3年

に沖縄県農業試験場で新品種『群星

(むるぶし)』が誕生しました。品質が

良く、収穫率が高く、そして耐病性に

すぐれた品種の誕生です。その後、

平成5年にはゴーヤーの県外出荷

数量が約300tに増加しました。

この年に『ハイサイ!ゴーヤー茶』の

販売が始まりました。そして、平成7年、

群星と県内で栽培されている在来種

の中から、寒い時期でも勢いよく成長

するものを掛け合わせ『汐風(しおかぜ)』

を生み出しました。寒さに強く、

周年栽培を目指して生まれた汐風は、

寒い時期のハウス栽培で威力を発揮

します。翌年沖縄県のゴーヤー

生産量が6,000tを突破しました。

 
 
ゴーヤの雑学

全体に鮮やかな緑色をしており、重量感

のあるものを選びます。色が濃いと苦みが

強いといわれているため、苦みの苦手な

人は薄めの色のゴーヤーを選ぶように

します。イボが尖っていてハリがあるものが

新鮮なゴーヤーです。イボが黒ずんで

いたりつぶれているものは鮮度が落ちて

いる証拠です。一説では、イボの小さい方

が強い苦みを持っているといわれています。

ゴーヤーを美味しく食べるには、最大の

持ち味である苦みを生かして調理すること

が大切です。しかし、苦みがあまりにも

強すぎると食べにくくなってしまいます。

ゴーヤーの苦みは、油を使って高温で調理

することにより抑えることができますが、

うまみ成分であるイノシン酸と組み合わせる

ことでより苦みが和らぎ、ゴーヤーのうまみが

引き出されます。イノシン酸は肉や魚などに

含まれています。豚肉やかつお節を材料

としてつくられる沖縄の代表料理ゴーヤー

チャンプルーは、ゴーヤーのうまみを最大限

に味わえる料理といえます。また、ゴーヤー

チャンプルーには良質の植物性たんぱく質

である豆腐も入っており、栄養バランスの面

においても非常に理想的なメニューである

といわれています。ゴーヤーを丸ごと1本

保存する際はポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室

で保存します。切ったゴーヤーを保存して

おきたい場合は、ワタと種をくりぬいて水気

をとり、ラップに包むか密封できる容器に

入れて冷蔵保存をします。茹でて保存する

ことも可能です。ゴーヤーを調理する際、多く

の場合は苦みが強いワタは取り除かれます。

しかし、果肉よりワタの方が1.7倍もの多くの

ビタミンCを含んでいます。ゴーヤーそのもの

を食べる際は苦みのあるワタを取り除きます

が、ニガウリの加工品であるゴーヤー茶は

果肉やワタ、種を丸ごと使用しているため、

ビタミンCや食物繊維などを無駄なく摂取する

ことができます。ゴーヤーに含まれる

モモルデシンやチャランチン、ポリペプチド-P

などは、肝臓や筋肉、脂肪細胞といった組織

におけるブドウ糖の取り込みを促進して、

血糖値を低下させる作用があることが明らかに

なっています。また、ゴーヤーの種子に

インスリン(血糖値をコントロールする作用を

持ったホルモン)様物質が含まれていること

が認められています。さらに、ゴーヤーには

糖質の代謝(生体内で物質が次々と化学的

に変化して入れ替わること)を改善させる

ビタミンB₁や糖質の吸収を抑制すると

いわれている食物繊維が豊富に含まれて

います。日常生活で体内に発生する

活性酸素は、血中の脂質を酸化させ

動脈硬化の原因となります。活性酸素とは、

普通の酸素に比べ、著しく反応性が増す

ことで強い酸化力を持つ酸素のことです。

体内で過度に発生すると、脂質や

たんぱく質、DNAなどに悪影響を及ぼし、

老化などの原因になるとされます。

ゴーヤーに含まれるβ-カロテンや

ビタミンCには体内の活性酸素を除去

する働きがあり、血中の脂質の酸化を

防ぎ血管を若々しく保ってくれるため、

動脈硬化の改善や予防に効果を発揮

するといわれています。また、ゴーヤー

のビタミンCは熱に強いため、他の野菜

よりも効率的にビタミンCを摂取できます。

この熱に強い理由ですが、調理法に

よるものであることが分かっています。

ビタミンCについては、熱や酸素による

分解が起きやすく、また水溶性である

ため、煮たりすると煮汁に溶け出して損

失が大きくなります。にんじんやキュウリ

などにはアスコルビナーゼというビタミンC

(アスコルビン酸)分解酵素が含まれて

おり、生の状態ですり下ろしてあわせ

たりするとビタミンCがどんどん分解

されます。ゴーヤーのビタミンCも

ブロッコリーのそれも成分としては同じ

構造で存在していますので、この点から

すると、調理方法が大きく影響すること

になります。ゴーヤーの苦み成分である

ククルビタシンには、毛細血管を丈夫

にして血液循環を良くする働きもある

ため、ゴーヤーには血流を改善し、

動脈硬化を予防する効果がある

といわれています。血圧は、血液中の

カリウムとナトリウムのバランスによって

正常に保たれていますが、日本人の

食生活は食塩の摂取量が多く

ナトリウムが過剰摂取になりやすい

ため、高血圧になる可能性が高いと

いわれています。高血圧を防ぐため

には、塩分を控えるだけでなく

カリウムの摂取も大切です。ゴーヤー

にはカリウムが紅茶の4倍と豊富に

含まれているため、ナトリウムとの

バランスをとって高血圧を予防する

効果があるといえます。ゴーヤーに

含まれる苦み成分でフラボノイド系

のモモルデシンには、胃腸の粘膜

を保護したり胃液の分泌を促す作用

があります。ゴーヤーに含まれる

モモルデシンの働きにより胃の働き

が活発になると、食欲の増進に

つながり、疲労回復や夏バテの防止

に効果的です。ゴーヤーには

ビタミンCも豊富に含まれているため、

さらに疲労を回復する効果が期待

できます。またゴーヤーを家のすぐ外に

植えることで、緑のカーテンを作ること

ができます。以下は、その紹介動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=1tTHKhToSHg

 
 
 
 
 
有名なゴーヤーチャンプルーとエビ詰め

の作り方です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=-SRT-D-T8UI

 
 
 
 
 
 
ゴーヤーの有効成分

ゴーヤーには独特の苦みがあります。

この苦みはククルビタシンなどの

フラボノイド系の成分によるもので、

これらの成分には活性酸素(普通の

酸素に比べ、著しく反応性が増すこと

で強い酸化力を持った酸素)の生成

を抑制する働きがあります。

また、ククルビタシンは、毛細血管を

丈夫にして血液の循環を良くする働き

もあります。フラボノイド系は、具体的

には、モモルデシンやチャランチン、

ポリペプチド-P、ククルビタシンなど

です。また、ゴーヤーはビタミンCの

含有量が非常に多く、疲労回復や

夏バテにも効果的であるといわれて

います。また、ゴーヤーにはβ-カロテン

も含まれているため、油で炒めると

消化吸収が一層良くなります。

カリウムも豊富に(紅茶の4倍)含まれて

います。

 
 
ゴーヤーの美肌効果

ゴーヤーには、食物繊維が豊富に含まれて

います。食物繊維は腸内の不要なものと

有害物質を吸着し、腸の動きを促進する

働きがあるため、便秘の解消に効果的です。

この有害物質の排泄促進機能がデトックス

効果につながります。デトックス効果が有効

になれば、美肌へと導かれます。ゴーヤーに

含まれるビタミンCとβ-カロテン由来の

ビタミンAはシミやしわを改善し、透明感とハリ

のある肌を取り戻します。ゴーヤーには、

ビタミンCとβ-カロテンが豊富に含まれている

ため、これらの抗酸化ビタミンおよびフラボノイド

系の抗酸化物質の抗酸化作用の相乗作用

により美肌効果が期待できます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

健康と美肌にゴーやー。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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