美しい肌Vol.350

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2013-09-15 21:02:32

カテゴリー:女性の美容と健康

いちじく

写真はいちじくです。

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美肌の野菜&果物(各論:いちじく)

 
 
いちじくの正体

いちじくはクワ科イチジク属の落葉性の樹木です。

木の高さは2~4mあり、葉は互生していて大きな

掌状(しょうじょう)(指を開いた手のひらのような形

のこと)です。熟したいちじくの果肉は10~15mm

の涙のしずくのような形で濃い赤紫色ですが、

品種によっては白に近い色のものもあります。

いちじくは、甘酸っぱく、独特の風味が特徴的です。

いちじくを半分に切ると現れるつぶつぶとした赤い

ものがいちじくの花です。いちじくの特徴的な

プチプチとした食感の正体は、この花なのです。

また、いちじくを傷つけると白い液体が出てきます。

この液体は、いちじくが傷ついたときに侵入して

くる細菌などの外敵から実(身)を守るためのもの

です。「いちじく」という名前の由来はいくつか

あります。まず、中国の名前である「映日果

(エイジツカ)」がなまって「いちじく」と呼ばれる

ようになったという説があります。2つ目に、熟す

ペースが1日に1つ、または1ヵ月に1つということ

から「一熟」となり、「いちじく」と呼ぶようになった

という説もあります。また、外観からは花が見えず

そのまま実がなることより、漢字で「無花果」と

書きます。

いちじくは、果実の収穫時期によって大きく3つ

の系統に分けることができます。初夏から夏に

かけて収穫できる「夏果専用品種」、秋に収穫

できる「秋果専用品種」、そして夏にも秋にも

収穫ができる「夏秋兼用品種」です。

世界ではいちじくの品種が100品種以上ある

とされていますが、日本でよく見かけるいちじく

の大半が、「桝井(ますい)ドーフィン」という

品種です。

桝井ドーフィン
明治42年にアメリカから桝井氏が日本に持ち

帰ったことがきっかけで全国へと広まりました。

栽培しやすく、日持ちが良いことが特徴です。

夏秋兼用品種です。

蓬莱柿(ほうらいし)
日本で親しまれて370年と長い歴史を持つ

ため「在来種」や「日本いちじく」とも呼ばれて

います。主に関西以西で栽培され、上品な

味わいが特徴です。しかし、日持ちが悪い

ため、関西地方以外には出回ることが少ない

品種のいちじくです。秋果専用品種です。

とよみつひめ
2006年に品種登録をした、福岡県で誕生

した新しい品種のいちじくです。糖度が

16~17度と高く、強い甘みが特徴です。

夏秋兼用品種です。

ビオレ・ソリエス
フランス原産で、佐渡島や一部の地域でしか

栽培されていない品種です。果肉がやわらかく、

糖度が20度以上もある非常に甘いいちじく

です。秋果専用品種です。

スミルナ
トルコが主な生産地で、皮が白く、乾燥させると

甘みが凝縮されます。そのため、ドライいちじく

として販売され親しまれています。

 
 
いちじくの歴史

いちじくは、アラビア半島で誕生し、原産地に近い

メソポタミアでは6千年以上前から栽培されていた

ことが知られています。地中海世界でも古くから

知られ、古代ローマでは最もありふれたフルーツの

ひとつであり、甘味源としても重要でした。 最近の

研究では、ヨルダン渓谷に位置する新石器時代の

遺跡から、1万1千年以上前の炭化した実が出土し、

イチジクが世界最古の栽培品種化された植物で

あった可能性が示唆されているということです。

やがて、コーカサスや小アジア(トルコ)に

伝えられたあと、クレタ文明やフェニキア人の交易

活動に乗って、4000年前には古代エジプトに、

3400年前には古代ギリシアに伝わっています。

ギリシアにおけるイチジクに関する最も古い記述は

紀元前8世紀のものです。ギリシア神話では、

イチジクはティターン神族のひとりだったリュケウス

が、神々の母レアによって姿を変えられたものです。

古代ローマでは、酒神バッカスが、イチジクの木に

たくさん実をならせる栽培法を考案したので、

多産のシンボルとされ、バッカス祭の時には、

女たちがその実を数珠つなぎにした首飾りをかけて

踊り、男たちはその木を刻んで作った男性のシンボル

を持ち運んで行進したということです。ローマの

創始者ロムルスと、双子の兄弟レムスがつり下げ

られていたのもイチジクの木と言われています。

いちじくの樹木は強い生命力を持つため、ミイラを

入れるための棺の材料に利用されていました。

旧約聖書の中でもしばしば登場します。その一つ

を紹介しますと『旧約聖書』の創世記(3章7節)に

「エデンの園で禁断の果実を食べたアダムとイヴは、

自分たちが裸であることに気づいて、いちじくの葉

で作った腰ミノを身につけた」と記されています。

最古のシュメール文明でも、主に樹皮や樹液などが

薬用とされていたことが知られているそうです。

日本には、江戸時代に中国から長崎へと伝えられ、

当初は薬用として栽培されていました。やがて果実

を生で食べて甘味を楽しむようになり、挿し木で容易

にふやせることも手伝って、手間のかからない果樹

として家庭の庭などにもひろく植えられるようになり

ました。季節を楽しめる果物として、とても身近な

存在でした。

 
いちじくの雑学

アラビア半島南部や地中海沿岸地方が原産地です。

海外ではカリフォルニア州(アメリカ)や地中海沿岸

の国で多く生産されています。日本では、主に

愛知県や和歌山県、福岡県、兵庫県で生産されて

います。生産量1位の愛知県では、日本全体の

生産量の18%を占め、生産量が多い上位4県で

全国生産量の半分を生産しています。(平成21年)

日本でいちじくを栽培できる北限は、福島県、

宮城県、新潟県の辺りまでといわれています。

いちじくは、生で食べるほか、ジャムやコンポート

(果物や野菜などをシロップやワインで煮こんだ

お菓子のこと:後で動画で作り方を説明します)、

乾燥させてドライいちじくなどにして食べられる

ことが多くあります。また、食用以外でも使われて

おり、いちじくを切断すると出てくる白い液は

イボ取り(魚の目を含む)などの薬として使われて

います。ただし、この目的で使うときは、皮膚科医

に相談して行うようにして下さい。いちじくを選ぶ

時のポイントは2つあります。

①皮にハリがあり傷がないもの②ふっくらとして

形が良いもの この2つのポイントが美味しい

いちじくを選ぶコツです。さらに、白い液がヘタの

切り口部分についていたら、なお新鮮な証拠です。

完熟した実は1~2日で鮮度が落ちてしまいます。

保存したい場合はジャムやコンポート、 果実酒

にして保存することが適しています。また、

ゼリーやムースにする際には注意が必要です。

いちじくにはタンパク質分解酵素が含まれている

ため、生のままではゼラチンとの相性が悪く、

固まりません。ゼラチンは、コラーゲンというタンパク

質からできているからです。一度いちじくを加熱して

から使うことが大切です。いちじくには、たんぱく質

分解酵素であるフィシンが含まれます。フィシンは、

たんぱく質を分解して消化させやすくさせる働きが

あります。そのため、胃の負担が減り、胃もたれの

予防や改善、二日酔いを予防することに効果的

です。また、胃の炎症を予防し、胃炎が原因で

できる吹き出物をできにくくする効果もあります。

さらに、いちじくはアミラーゼやリパーゼなどの

消化酵素も含むため、たんぱく質だけではなく

脂質や糖質の消化にも働きかけます。いちじく

には、ポリフェノールの一種であるアントシアニン

が含まれています。アントシアニンには、

強い抗酸化力があり、老化や病気、肌トラブル

の原因となる活性酸素(普通の酸素に比べ、

強い酸化力を持った酸素)を除去する効果が

あります。アントシアニンは、目の網膜に働きかけ、

目の疲れをやわらげたりするといった作用が

あります。いちじくには食物繊維の一種である

ペクチンが豊富に含まれています。ペクチンは、

胆汁酸(胆汁に含まれている物質です。

消化管内で食物の脂肪や脂溶性ビタミンをより

吸収しやすくする働きをします)の吸収を抑える

効果があるため、悪玉(LDL)コレステロール値

を低下させる作用があります。いちじくに豊富に

含まれるペクチンは、急激な血糖値の上昇を

抑える働きがあります。血糖をコントロールする

ので、糖尿病の予防に効果的です。

特に乾燥いちじくには、カリウムが豊富に含まれ

ます。カリウムには、体内のナトリウムの排泄を

促し、血圧の上昇を抑える働きがあります。

そのため、高血圧の予防に効果的です。

いちじくに含まれるクマリン類のベルガプテン、

プソラレンという成分は血圧降下作用があると

日本薬学会で発表されています。カリウムと

クマリン類の相乗作用により、一層の降圧効果

が期待されます。乾燥いちじくに豊富に含まれる

カリウムには、体内の余分な水分と塩分を排出

する働きがあります。そのため、細胞と細胞の間

に溜まる水分が原因で起こるむくみの予防や

改善に効果を発揮します。イチジクの果汁から

抽出した抗ガン物質「ベストアルデヒド」は

ガンに効果的だと言われています。

 
いちじく紹介の動画です。

何回更新しても、改行がうまくいかず、読み

づらくなってしまいました。悪しからず、

ご了承下さい。

(埼玉県民なので、これを選びました)

 
www.youtube.com/watch?v=m7OMXeF8LE4






続いて、いちじくの食べ方です。

https://www.youtube.com/watch?v=poKjkmMBXc0






いちじくのコンポートの作り方です。

コンポートの砂糖は、入れすぎないように

お願いします。糖尿病の方は、エリスリトール

(吸収されない糖分、商品名ラカント)で

代用しましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=j_A8cDo8yUg





最後に新しい品種「とよみつひめ」の紹介動画です。



https://www.youtube.com/watch?v=uEv_n8ImDEU

 
いちじくの有効成分

いちじくの果実には、食物繊維の一種である

ペクチンをはじめ、エネルギーをつくり出すこと

に欠かせないビタミンであるビタミンB1、

ビタミンB2、ビタミンB6や、抗酸化力

(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素によって

酸化されるのを防ぐ力)の強いビタミンC、

私たち人間の体を構成するために必要不可欠

なミネラルであるカリウム、カルシウム、鉄など

といった優れた栄養素がバランス良く含まれて

います。また、いちじくには「フィシン」という

たんぱく質分解酵素(たんぱく質を分解して

細かく複数個のアミノ酸などにして、体内に

吸収されやすくする酵素)も含まれます。

『いちじくを摂取していると指紋が消える』

といわれるほど、フィシンのたんぱく質を分解

する力は強力です。いちじくを肉料理によく

使用するのは、フィシンが肉のたんぱく質を

溶かし、やわらかくするためです。フィシンの

他に、消化酵素であるリパーゼ(膵液に

含まれている消化酵素の一種です。脂質を

分解し吸収されやすくします)やアミラーゼ

(膵液や唾液に含まれる消化酵素の一種

です。糖質を分解し吸収されやすくします)

も含んでいます。その他に、いちじくには

ポリフェノールの一種であるアントシアニンも

含まれています。いちじくの果肉の赤紫色は、

このアントシアニンによるものです。

 
 
いちじくの美肌効果

いちじくに多く含まれるペクチンは、腸内の

善玉菌(ヒトの腸内にすむ細菌の一種です。

健康に役立つ働きを行っています)である

乳酸菌などを増やし、腸の調子を整える働き

があります。また、ペクチンが持つ強い粘性

で腸内の有害物質を吸着して体外に排泄

する作用もあるため、便秘の解消に効果が

あります。この有害物質排出効果こそ、

デトックス効果そのものです。デトックス効果

が有効になれば、美肌へと導かれます。

イチジクは女性ホルモンのエストロゲン様の

成分(植物エストロゲン)を含むため更年期

障害の解消や性ホルモンの影響を受ける病気

の予防に効果があります。植物エストロゲンが

お肌に働くとコラーゲンを合成を促進するので、

美肌へと導かれます。抗酸化ビタミンである、

ビタミンB2とビタミンCおよび、抗酸化作用の

強いポリフェノールのアントシアニンの抗酸化

作用の相乗作用によっても美肌へと導かれます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

いちじくといえば、浣腸が有名ですが、鳴門の

観潮だけにしましょう。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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