美しい肌Vol.338

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2013-09-03 23:59:46

カテゴリー:女性の美容と健康

メロン

写真はマスクメロンです。

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美肌の野菜&果物(各論:メロン)

 
 
メロンの正体

今日は、果物の王様と呼ばれるメロン

について書いてみたいと思います。

メロンは、ウリ科キュウリ属のつる性

の一年草(種をまいてから一年以内

に発芽・生長・開花・結実・枯死する

草)で、旬の時期は5月~7月です。

メロンの原産地はアフリカで、中近東

で栽培化されて東西に伝わって

いきました。東へ伝わったものを

東洋系メロン、西へ伝わったものを

西洋系メロンと呼びます。日本に古く

からあるマクワウリやシロウリなどの

東洋系メロンは、2000年以上前に

朝鮮半島や中国から日本に伝わった

と考えられています。さらに明治時代

になると欧米から網目のある

ネットメロンなどの西洋系メロンの

品種が多く導入されました。

メロンの種類
マクワウリ
「マクワ」の名前は当時の美濃国真桑村

が特産地として知られたことによるもの

です。昭和30年代までは庶民の夏の

果物として広く栽培されていましたが、

現在では産地といえるほどの栽培地は

ありません。果形は丸型から円筒型、

俵型、偏円型など様々で重さも300g

から1kgにわたります。甘さや香りは

控えめですが、さわやかな風味が

あります。私は、子供のころたくさん

マクワウリを食べた覚えがあります。

両親が、マクワウリのことをマッカウリ

と呼んでいた記憶が残っています。

読者の皆さんは、いかがでしょうか?

プリンス型メロン
マクワウリと南ヨーロッパの品種である

キャンタロープの交配種です。

マクワウリにはない高級感から、

たちまち消費者に受け入れられ栽培

が全国に広がりました。それまで

高嶺の花であったメロンを一般大衆

のものとしたさきがけの品種といえます。

ハウスメロン(ノーネット型)
ネットと呼ばれる果皮の網目がない品種

です。果肉は白肉か緑肉のものが主流

で、果皮と果肉が白色で糖度が高く肉質

も良いホームランスターや、黄色い皮の

キンショーなどがあります。

温室メロン
温室メロンの一種である

アールス・フェボリットは、「果物の王様」

という地位を確立しています。やや香気に

乏しいものの、麝香(ムスク musk)に

似ているとされるその芳香から

マスクメロンとよばれています。現在、

一年を通して同じ外観・品種のメロンを

栽培することができるようになったのは、

温室メロンは長期にわたり改良されてきた

ためともいえます。入念な温度管理と

水分管理のもと、1株あたり1果実のみが

収穫されます。栽培が難しく、高価である

ので、主に贈答用や業務用に利用されて

います。生産地は静岡県と愛知県です。

ハウスメロン(ネット型)
ネット(網目)が密に入る高級感のある

外観で、食味や日持ちに優れたアンデス

や、表面に縦筋ができ、高糖度で肉質の

優れたアムスや、現在ハウスメロンの

中心です。またネット型ハウスメロンは

品種改良が進み、栽培が簡単で、生産の

主流となっています。

ハウスメロン(ネット型赤肉系)
代表品種は北海道の夕張メロンです。

夕張メロンの他には、富良野メロンが

同じ赤肉系です。富良野メロンの特徴は、

寒暖の差と水はけの良い土壌で育った

ことにより、”甘さ”、”果肉”、”薫り”が濃縮

されていることだそうです。糖度は富良野

メロンのほうが夕張メロンより高いそうです。

また、夕張メロンと比べて日持ちが良い

ことから大変、人気があるようです。

赤肉系メロンには、緑黄色野菜(緑色や

黄色、赤色が濃く中まで色がついており、

可食部(食べることができる部分)100g中

にカロテンが600㎍以上含まれている

野菜のこと)のほうれん草に匹敵する多量

のβ-カロテンが含まれています。

 
メロンの歴史

メロンの原産地は、北アフリカ、中近東、

東アジアなどの諸説ありますが、紀元前

2000年頃には古代エジプトやギリシャ

では栽培されたといわれています。当時

は食用として食べるだけでなく、薬用

としても利用されていたそうです。メロン

という名前は、ギリシャ語の ”melopepon”
(りんごのようなうり)が語源と言われて

います。 ヨーロッパに伝わったメロンは、

品種改良が重ねられて網目のある

「西洋系メロン」、中国に伝わったものは、

品種改良されてマクワウリなどの

「東洋系メロン」となりました。しかし、

メロンは暖かい地方でしか栽培

できなかったたため、北ヨーロッパ地域

で栽培されるようになったのは、

14~16世紀以降といわれています。

日本へは朝鮮半島や中国から伝わって

きました。

縄文時代初期の遺跡からマクワウリ

やシロウリの種子が発掘されています。

古い時代に渡来し、雑草化したものを

雑草メロンと呼び、西日本を中心に

今でも自生していますがこの雑草メロン

は苦味が強く、食用には適さないよう

です。 今のような甘みが強く網目が

ある西洋系のメロンは、明治時代に

日本へ入ってきました。イチゴの福羽

と言う品種を育成した福羽逸人博士

によってフランスやイギリスから種子

が輸入され、品種改良を行い

育種・育苗されました。大正時代には

温室栽培が取り入れられ、本格的に

栽培がはじまり市場に出回るように

なりましたが、高価なもので一部の

上流階層の人しか買うことはできません

でした。今のようにメロンが普及したのは、

戦後になってからです。昭和37年に

ヨーロッパ種のメロンとマクワウリの

一代雑種であるプリンスメロンが登場する

と、味にあたりはずれのないメロンとして

一般家庭にも普及していきました。

その後も品種改良によって新しい品種が

生み出され、栽培方法も工夫され、現在

では日本のメロンは名実ともに世界一の

品質を誇るまでに成長しました。

 
 
メロンの雑学

おいしいメロンは、色が均一でずっしり重く、

網がくっきりとしています。メロンの底の部分

を押し少しへこんだら食べ頃です。かたい

時は、室温でさらに熟すとよいようです。

しかし熟しすぎると、かえって味が落ちる

ので、食べごろになったら冷蔵庫に入れて、

早めに食べきるようにしましょう。なお、メロン

は冷やすと甘味が増しますが、冷やしすぎ

は胃腸に負担をかけるので注意すべきです。

メロンはビタミンCが豊富なので、たんぱく質

の豊富なヨーグルトと組み合わせることで

バランス良く栄養をとることができます。また

ヨーグルトの酸味でメロンをおいしく食べる

こともできます。イタリア料理の前菜でよく

目にする組み合わせです。これはハムの

ナトリウムを排出し、減塩効果を高めるカリウム

の効果を生かすためにも好ましい食べ合わせ

といえます。またメロンには、たんぱく質分解

酵素を含んでいるので肉の消化をよくする働き

もあります。メロンに多く含まれているのが、

果糖、ショ糖、ブドウ糖などの糖質です。

これらは、同じエネルギー源でも脂質や

たんぱく質と比べて、体内ですばやくエネルギー

に変わります。そのため夏バテの回復には

効果的です。またメロンにはクエン酸も

含まれています。クエン酸は、糖の代謝を

活発にし、クエン酸回路を回転させエネルギー

を生み出す作用があります。これらのこと

からメロンは疲労回復効果の高い食べ物

であるといえます。メロンには、すいかの

約3倍のカリウムが含まれています。

カリウムには、余分なナトリウムを排出し、

体内の水分バランスを整える作用があり、

高血圧の予防やむくみの解消に有効です。

さらに夏場は汗をかくことでカリウムが

失われやすいので、初夏が旬のメロンは

よい供給源になります。また血圧を下げる

作用があるとされるGABA(ギャバ)も

多く含まれています。メロンには、β-カロテン

が含まれています。β-カロテンは、必要な

だけ体内でビタミンAに変換され、残りは

体内で抗酸化作用(たんぱく質や脂質、

DNAなどが酸素によって酸化されるのを

防ぐ作用)を発揮します。ビタミンAは

粘膜を保護し、ウイルスの侵入を防ぐ作用

があります。またβ-カロテンは発ガン物質

がDNAを傷つけるのを防いだり、傷ついた

DNAを修復する力を高めたり、活性酵素

(普通の酸素に比べ、著しく反応が増す

ことで強い酸化力を持った酸素)の働きを

弱めて酸化を防ぐなどの作用があります。

またメロンには抗酸化酵素SOD様物質も

含まれており、β-カロテンと同様に、

酸化ストレスを予防し、免疫力維持に

役立ちます。さらにメロンに含まれる

食物繊維には、発ガン物質を体外に排出

する作用があります。これらの作用により

免疫力を高め、ガンやかぜの予防の効果

が期待できます。ここで、メロンのワタの

部分に含まれるアデノシンの育毛効果に

ついて話してみたいと思います。

アデノシンは、頭皮につける育毛剤に

含まれることが多いようです。メロンのワタ

をたくさん食べて育毛できるかどうかは、

調べましたが定かではありませんでした。

以下は、頭皮に塗る育毛剤として用いる

アデノシンの効果です。興味がある男性

の方お待たせしました。アデノシンとは、

もともと人の体内に存在する物質でDNA

の構成成分の核酸の1種です。

アデノシンは「生体内薬用物質成分」

なので、体内への吸収や分解が早い

ため、効果を発揮させるのが早いという

特徴があります。アデノシンの効果

は、毛乳頭を活性化させることで毛髪に

必要な発毛促進因子であるFGF-7を

増やすことにあります。FGF-7を増やす

ことによりAGA(男性型脱毛症)の薄毛

部分に発毛効果を上げるそうです。

さらにヘアサイクルの工程で、成長期

から後退期へ変わるのを防ぎ、髪の毛

の成長する期間を延ばしてくれます。

そして、血行を促進する効果があり

毛根へ発毛に必要な栄養と酸素を

届けることができます。このアデノシンが

配合された世界で初めての育毛剤が

薬用アデノゲンです。 薬用アデノゲン

は資生堂が徳島県大学の教授と共同

で医学的な研究を繰り返し開発に至った

育毛剤です。多くの育毛剤の有効成分

とはことなり、人の身体にもともとある

物質の遺伝子の発毛因子に直接作用

する働きを持った育毛剤です。ここまで

効果を並べられると、アデノシンは育毛

に相当効きそうだという感じがしますが、

思ったよりも即効性はなさそうです。

前述の資生堂のアデノゲンにしても、

効果が出るまでには最低6ヶ月はかかる

とホームページに記載されています。

もちろん6ヶ月使用しても効果がでない

場合もあります。注意点は、カフェイン

により、作用が減弱してしまう点にあります。

カフェインを大量に含む飲料(コーヒー、

緑茶、コーラ、疲労回復のドリンク剤など)

を大量に摂取する人では、アデノシンの

効果は、望めないということです。大脱線

となり失礼いたしました。

 
 
メロンの有効成分

体内でビタミンAに変わるβ-カロテンや

食物繊維などの有効成分の多くは、

メロンの種に近いワタの部分にあります。

またワタの周辺には、血液をサラサラに

するアデノシンという成分が含まれており、

脳卒中や心臓病予防、および発毛効果

(育毛剤に添加されています)に役立つ

と考えられています。そのためできるだけ

ワタの部分は、捨ててしまわずに食べる

べきです。さらにメロンには、ほてりを

冷まして炎症を鎮める効果や、胃腸の

働きを活発にして食欲を増進させる

効果も期待できます。さらに、南フランス

のアヴィニョン地方で栽培される、メロン

から抽出物したSOD様物質(SODとは、

Super Oxide Dismutaseの略で、
活性酸素を取り除く酵素のことを

指しますが、この酵素のような働きを

する物質のこと)を小麦抽出物の

グリアディンでコーティングした成分の

オキシカインには、強力な抗酸化作用

があります。グリアディンというたんぱく質

でコーティングされているため、胃酸や

消化酵素での影響を受けることなく腸

まで届くことができるという特性があります。

また、活性酸素(普通の酸素に比べ、

著しく反応性が増すことで強い酸化力を

持った酸素)を直接消去するのではなく、

腸で吸収され、抗原抗体反応(抗原とそ

れに対応する抗体との特異的な結合に

よって起こる反応)によりSOD酵素などの

生体抗酸化酵素の作用を増強します。

一般的なメロンは4日経つと形が

崩れ始め1週間ほどで腐っていって

しまいます。しかし、ヴォークルシアン種

は1週間以上経っても原形をとどめて

います。これはヴォークルシアン種の

メロンに含まれるSOD様物質が持つ

抗酸化作用(体内で発生した活性酸素

を抑制する力)によるものです。一般的な

メロンにもSOD様物質は含まれています

が、ヴォークルシアン種のメロンには

一般的なメロンと比較して、とても豊富に

含まれているため、1週間以上経っても

みずみずしいメロンの果肉を保つこと

ができると考えられています。

 
 
メロンの美肌効果

 
メロンには、食物繊維が豊富に含まれています。

食物繊維は腸内に溜まった不要な老廃物を体外

へ排出する働きを持つほか、善玉菌を増やす働き

もあるため、腸内の環境を整える効果が期待されて

おり、特に便秘には効果的な成分です。食物繊維

は、排便の際に有毒物質を一緒に排泄してくれます。

すなわちメロンには、デトックス効果が存在すると

いうことです。このデトックス効果だけでも美肌へと

導かれます。メロンの果肉には、極めてビタミンCが

多い果実であるキウイやあけびの3分の1程度の

ビタミンCが含まれています。人間の皮膚は、

紫外線の刺激を受けるとアミノ酸のひとつである

チロシンが、チロシナーゼという酵素の働きによって

メラニンという黒い色素に変わります。シミ・そばかす

は、このメラニン色素が沈着することによって起こり

ます。ビタミンCはチロシナーゼの働きを阻害する

ことでメラニン色素の沈着 (シミ)を防ぎ、透明感の

ある肌を維持する効果があるため美白効果が期待

できます。また、ビタミンCはコラーゲンの合成を

助けて肌のしわを防いだり、傷ややけどの治りを

良くします。さらに強力なオキシカインやβ‐カロテン

などの抗酸化物質と血流促進効果のある

アデノシンなどの物質が肌に作用すると美肌へ

と導かれます。今回はここまでとさせて頂きます。

走れメロスも、メロンを食べたかも。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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