美しい肌Vol.272

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2013-06-29 21:50:39

カテゴリー:女性の美容と健康

紫陽花12

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美肌の野菜&果物(各論:しょうが)

 
 
生姜の正体

しょうがはショウガ科ショウガ属に属する、

高さ30~50㎝の多年生の単子葉植物で、

食用としているのは肥大した根の部分です。

日本だけでなく、中国をはじめとするアジア

各国、欧米でもよく使われる食材です。

しょうがの学名Zingiber officinale Rosc.

のうち、サンスクリット語のsringavera

(角形の)とofficinaleは(薬用の・薬効の

ある)という意味から名づけられました。

西洋ではジンジャー、東洋ではショウキョウ

と呼ばれています。

 
 
生姜の歴史

原産地のひとつであるインドでは紀元前

300~500年前からしょうがが保存食や

医薬品として使われていました。インドの

古い医学の書物の中には、その薬効により

「しょうがは神からの治療の贈り物である」

と記されています。太古の昔からしょうがは

薬効がある食材として人々に珍重されて

いたことがうかがえます。

中国では紀元前500年頃に、ヨーロッパ

では紀元前1世紀頃に栽培が始まったと

いわれています。

日本には2~3世紀ごろに中国より伝わり、

奈良時代には栽培が始まっていました。

14~17世紀頃にイギリスでペストが流行

した際、市民の3分の1が亡くなったにも

関わらずしょうがをたくさん食べていた人

は亡くならなかったという事実を知った当時

の国王は、ロンドンの市長にしょうがの入った

パン「ジンジャーブレッド」をつくるように

命じました。ペスト菌は、現在では、研究室

でしかみることはありませんが、黒死病と

いって致死率が非常に高い病気だったことが

研究で明らかになっています。予言で有名な

ノストラダムスはペストの治療に積極的でした。

余談はこのぐらいにして、国王の命令がきっかけ

で、イギリスをはじめとする欧米ではジンジャー

クッキーやジンジャーブレッドが日常的に

食べられるようになったそうです。

 
 
 
生姜の原産・生産地

産地は熱帯アジア(インドからマレーシア半島

付近)です。

現在では、熱帯から温帯地域の保湿性の優れた

砂壌土・壌土で栽培されています。

日本で一般的に食べられている根しょうがは、

7~8月に旬を迎え、この時期に収穫された

しょうがを新しょうがと呼んでいます。根しょうがは

約50%が中国からの輸入で、国内では高知県・

千葉県・和歌山県で生産されています。

 
 
生姜の利用法

日本では、昔からしょうがを刺身や寿司、豚肉

などといっしょに食べてきました。しょうがに

殺菌効果があることを経験として知っていた

からであると推測されています。

すりおろしたしょうがを薬味にしたり、針切りの

しょうがを吸い口として添えて食べますが、しょうが

は魚や肉の生臭さを消す効果や殺菌効果がある

ことから、下味をつける際にしぼり汁を加えたり、

調理の際に一緒に煮たり蒸したりするなど、調理

にも欠かせない食材です。

他にも、しょうが湯・あめ湯・砂糖漬けなど、甘味に

用いられることもあります。

食用の他には、風邪薬・健胃消化薬・吐き気止め・

鎮痛薬の漢方剤に配合されています。

しょうがは摂取するだけでなく、外用薬として

用いられることもあります。

しょうがをすりおろしてつくる「しょうが湿布」や

「しょうが風呂」などは、皮膚からエキスを吸収でき、

血行促進や体を温める効果が期待できます。

 
 
生姜の品種

日本には、地域に適した栽培方法で育てられて

いるしょうがの品種がいくつかあります。

茎の先端あたりが赤くなる品種のしょうがには、

房州赤芽しょうが・金時しょうが・谷中しょうがなど

があります。

また、根の部分が大きくなる品種の大身生姜や

三州芽生姜は若いうちに新しょうがとして収穫

されると甘酢漬けや砂糖漬けなどの漬物にされ、

食べられています。

ひね(老成)しょうが…最も一般的なしょうが

です。貯蔵してあった前年の根しょうがで、

種しょうがとも呼ばれます。筋が入っているものが

多いですが、太いものが筋っぽさがなくおいしい

そうです。

保存する際は、3、4日間なら、通気の良い紙袋

などに入れて、日の当らないところに置いて

おきましょう。長く保存する際は、みじん切りや

すりおろしたものを、1回に使う分ずつラップに

包んで冷凍保存をしておくと使いやすいです。

新しょうが…夏(7~8月)に出回る、収穫した

ばかりのしょうがです。ひねしょうがとは違い、筋が

少なくやわらかいので好まれます。

葉しょうが…小指大になった根茎を収穫します。

まっすぐでしっとりしていて、葉と根の色がはっきり

としているものを選びましょう。やわらかいため、

酢漬けにされることが多いです。

矢しょうが…「筆しょうが」とも呼ばれ、光を遮って

生産したものをさします。

酢漬けにした「はじかみ」は、焼き魚の盛り付けに

使われます。

 
 
生姜の有効成分

しょうがの特徴は、しょうが特有の強い辛味と

さわやかな香りですが、この2つに優れた薬効

があります。

しょうがの辛み成分としてジンゲロン・ショウガオール・

ジンゲロールなどがあります。

また、しょうがの皮のすぐ下にある細い管には、精油

が含まれています。この精油には400種類以上もの

香りの成分が含まれており、様々な働きをします。

例えば、シトラール・ジンギベレンといった香り成分

には、魚や肉の臭みの成分と結合してにおいを抑える

作用があり、調理の際には重宝します。

しょうがには、少量のビタミンB₁・ビタミンB₂・ビタミンC

も含まれています。

通常、野菜にはあまり含まれない微量ミネラルの一種

マンガンが含まれています。マンガンの効能としては

糖質・脂質・尿素の代謝を助ける
骨の形成を助ける(骨粗しょう症を予防する)
エネルギーの供給を助ける
記憶力を高める
疲労を取る
血糖値を下げるなどが知られています。

生姜の精油成分には腸管の活動を活発にさせる

作用があり、便を積極的に排出させるのでデトックス

にはうってつけの食材といえます。又、生姜には

多彩な生理作用があるため漢方製剤約150種

のうち7割に使われています。

 
 
 
生姜の美肌効果

きれいな肌と若々しい体を維持する働きも生姜には

あります。私たちの肌や体をさびつかせ、老化や

病気を引き起こす原因のひとつに活性酸素が

あります。活性酸素は、紫外線やストレス、大気汚染、

喫煙など、さまざまな要因によって作られます。それを

除去するのに必要なのが、ビタミンA・C・Eや、野菜や

果物に含まれるファイトケミカルと呼ばれる抗酸化物質

です。生姜はこの活性酸素を除去する力が強いことが

わかっています。生姜のファイトケミカルには、ジンゲロン・

ショウガオール・ジンゲロールの三種類が知られて

います。とくにショウガオールの活性酸素除去能力は、

ビタミンEの実に数倍もあることがわかりました。

ショウガオールは、生姜を加熱することで増える成分

です。温めた生姜をとることは、シミやシワを予防し、

美肌を維持することにつながるといえましょう。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ペストが流行するとしょうがないでは、すみません。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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