美しい肌Vol.263

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2013-06-20 05:53:13

カテゴリー:女性の美容と健康

紫陽花5

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美肌の野菜&果物(各論:とちの実)

 
 
とちの実の正体

とちの実のなるトチの木ははトチノキ科

トチノキ属の落葉高木です。北海道から九州

にかけて日本全国に分布しており、低い山の

渓流に近い肥えた土地に育ちます。木の高さ

は15mから20mくらいで、楕円状の大きな葉

が5枚から7枚ほどで、手のひらの形に見える

ような形でついています。開花時期は5月~6月

で、白い大きな花が天に向かって咲くので、

遠くからでも見分けられます。実の収穫は

10月~11月にかけて行われます。実は3cm

ほどの果実の中に2、3個入っています。主成分

はでんぷんです。

 
 
とちの実の歴史

とちの実は漢字で書くと栃の実となりますが、

栃が語源となった言葉がいくつかあります。

その中でも「とちる」という言葉がありますが、

これは何か失敗したり慌てふためいたりする

ことに使われます。言葉の由来には諸説

ありますが、とちの実はデンプンをたくさん

含んでおり、昔からうどんなどに練りこまれて

食べられていました。しかし、とちの粉を

入れると堅くなる時間が大変短くなり、急いで

伸ばさないと麺にできないため慌てて麺棒

を動かさなくてはなりませんでした。これを

みた人が滑稽に感じ「とちめく」という言葉が

でき、現在の「とちる」という短縮形になって

知られているとのことです。わたしも動画を

撮っていてとちることが多いので注意しよう

と思いました。笑 とくに早とちりに注意。笑

 
 
栃木県の県木のとち

とちの実をつくるとちの木は栃木県の県木

であり、宇都宮市の県庁前にはとちの木が

並木として植えられています。とちの花は

ミツバチも好み、とちの蜂蜜も全国で生産

されています。もともと日本在来のとちの木は、

日本固有の種で、海外に育つとちの木とは

少し見た目に違いがあります。日本のとちの実

にはとげがなく、西洋に育つとちの実には短く

鋭いとげがあります。

 
 
とちの実の有効成分

昔、米があまり採れなかった地域では主食

として使用されてきました。サポニンやタンニン

を含んでおり、苦みや渋みを感じますが、

これらの成分が私たちの健康のために必要

な成分です。サポニンは天然の界面活性剤

(界面(表面)とは、2つの性質の異なる物質

の境界面のことです。 2つの混じり合わない

物質の間には、必ず界面が存在します。

界面活性剤は、この界面に働いて界面の

性質を変え、水と油を混じり合わせることが

できる物質のことをいいます)で泡をつくる

性質があります。

サポニンにはコレステロールや中性脂肪を

抑える効果があります。また、殺菌効果があり、

古くからダニやシラミ退治に使われてました。

さらには、かゆみや湿疹が改善する効果も

認められています。一方タンニンは

ポリフェノールの一種で、抗酸化作用を

持っています。便を硬くする効果があるので、

下痢の治療にも使われます。

サポニンとタンニンはどちらも渋みや苦み

があるため、とちの実をそのまま食べることは

できません。それゆえアク抜きをして食用に

します。あく抜きは、後程、詳しく説明します。

あく抜きをしたほろ苦い風味のものをとち餅

やとちの実せんべい、お茶など、様々な形

で使われています。ミネラルの一種である

カリウムも豊富で、血圧を安定させる作用も

期待されます。

 
 
とちの実のあく抜き

水に漬けて虫殺し→天日乾燥→水で戻す→

(熱湯で皮を軟化)→皮むき→(水さらし)→

(茹でる)・木灰処理→水洗い・(水さらし)

という工程を経るようです。あく抜きのあとは、

もち米と一緒に蒸して、杵でついて、栃餅の

できあがりです。あく抜きの時のゆでた後の

栃の実をこすっていると、泡のようなものが

ぶくぶくたってきます。どうやら栃の実には、

天然の洗浄成分(サポニンのこと)が入って

いるらしく、石けんが伝わるまでは、これが

洗剤代わりだったそうです。上記の界面

活性剤だから、洗剤代わりだとしても不思議

は、ありません。栃の実のアク抜きを体験した

方のブログには、「手をごしごししていたら、

お肌がつるつるになった」と書いてありました。

「なるほど、それならお肌にもいいかも、と思い、

お風呂の中で顔を入念にごしごししてみたら…

風呂上りにはお肌がつるつるになっていた」

と言っている人がいます。

苦みのもととなるサポニンやタンニンは皮膚の

トラブルを救います。サポニンの多く含まれる

種子は、乾かして粉末にし、しもやけに塗ったり

お米と混ぜて腫れ物に貼り付けたりして使われて

きました。タンニンを多く含む樹皮は日干し

保存し、煎液を飲みます。この煎液は水虫にも

塗布されてきました。特に効果を発揮するのは、

寄生性皮膚病に対してで、春先の若葉の粘液

はそのまま塗ります。葉に含まれる成分は植物病

原菌に対して抗菌性をもつ物質である上、殺菌

効果も期待されます。このように食べても皮膚の

健康に役立ち、外から塗って摂取するのも美肌

となるために役に立ちます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

とちの実の土地、栃木県。やっぱりとちった。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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