美しい肌Vol.256

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2013-06-14 01:04:07

カテゴリー:女性の美容と健康

紫陽花12

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美肌の野菜&果物(各論:なまこ)

 
 
なまこの正体

ナマコ(海鼠、英語: sea cucumber, Sea Slug)

は、棘皮動物門のうち、体が細長く口が水平に

向くなどの特徴を共有する動物です。ナマコ綱

に分類されます。世界に約1,500種、日本には

そのうち200種ほどが分布しています。食用に

なるのは、マナマコなど約30種類です。寿命

は約5~10年だそうです。

ナマコ綱は、棘皮動物門に属する動物の一群

です。この門の他の群(ウニ、ヒトデ、クモヒトデ、

ウミユリ)は体軸を基盤面に垂直にした体をもつ

のに対して、ナマコ類は体が前後に細長く、

腹面と背面の区別があります。見かけ上は左右

相称(生物体が、ある平面を境にして鏡像的に

等しい部分に分けられること)ですが、体の基本

構造は棘皮動物に共通した五放射相称となって

います。体表が刺や硬い殻ではなく、比較的

柔軟な体壁に覆われることもナマコの特徴

です。骨格の発達は悪く、細かな骨片として

体壁に散らばっています。雌雄異体ですが、

外観から区別することは困難だそうです。

ナマコは無脊椎動物としては大きくなる方で、

体長数十cmの種類はざらにあります。最大級の

ナマコであるクレナイオオイカリナマコは体長

4.5m・直径10cmになります。日本周辺の海域

にはシカクナマコ科のマナマコが特に多く、食用

にされるナマコもほとんどの場合はこの種類です。

 
 
なまこの歴史

日本人とナマコの関わりは古く、712年に編纂

された日本最古の歴史書『古事記』に記載されて

います。天孫降臨の際、アメノウズメ(猿女君の

始祖)が魚たちを集め「神の御子(天孫たるニニギ)

に仕えるか」と問うたとき、ナマコだけが答えません

でした。怒ったアメノウズメは小刀でナマコの口を

裂いた、という内容が記載されています。

『古事記』にはすでに「海鼠」という語が登場して

いますが、当時はこれで「コ」と呼んでいました。

「ナマコ」とは本来は調理をしていない(ナマの

)「コ」を指す言葉でした。この名残が、前述の

「このわた」(「コ」の腸)、「いりこ」(煎り「コ」)、

「このこ」(「コ」の子)という語に残っています。平安

時代中期の辞書である『和名類衆抄』には

「老海鼠」「虎海鼠」などが掲載されています。

『本朝食鑑』や『日本山海名産図会』など江戸時代

の食材図鑑にもナマコは紹介されており、ナマコ

食の歴史は長いことが分かります。夏目漱石の小説

『我輩は猫である』の中には、初めてナマコを食べた

人物の胆力には敬服すべきだ、という一節もあり、

食べ物としては意外な印象を与える場合も

少なからずあったということです。私が最初になまこ

を食べたのは、知人に連れられて行った、高級中華

料理店でした。確かなまこの醤油煮というお品書き

でした。ナマコは和歌や俳句の題材にも選ばれ

、俳句では冬の季語と決められています。「生き

ながらひとつに凍る海鼠かな」(松尾芭蕉)、「安々と

海鼠のごとき子を産めり」(夏目漱石)など、多くの

文人・歌人たちにより様々な作品が残されています。

「塗り箸でナマコをはさむ(難しいことの例え)」

「ナマコに藁(弱点のこと)」「ナマコの化けたよう

(醜いものの例え)」など、ナマコに関することわざも

いくつかあります。

 
 
なまこの有効成分

ナマコには美容成分であるコラーゲンが多く含まれ

ます。ナマコの体壁を構成するタンパク質のうち、

7割がコラーゲン線維から成るといわれています。

さらに細胞間脂質の成分であり、水分を保持

させるために必要なセラミドという成分も多く含まれ

ます。 また、ナマコサポニンには抗炎症作用、

抗アレルギー作用、抗酸化作用があると言われて

います。このように保湿を中心とした美肌成分を

多く持つナマコは、化粧品素材として有望でしょう。

なまこの加工をする漁業関係者の手が荒れない

という事実から、なまこの石鹸が開発されたそうです。

すごい観察力だと感服した次第です。

 
 
なまこの美肌効果

ナマコエキスの美容保湿効果を確認するために、

ナマコエキスとヒアルロン酸溶液の乾燥条件下

での水分蒸発率を調査しました。結果、

ナマコエキスはヒアルロン酸溶液や無添加

水溶液と比較して顕著に水分の減少を抑制

しました。

セラミドは肌の角質層で、細胞と細胞の中で

スポンジのように水分や油分を抱えこんで

いるような存在( 細胞間脂質)です。 肌や髪

のうるおいに欠かせない働きをします。肌の

角質層は角質細胞が何層にも重なって

できており、その一つ一つを接着しています。

セラミドは細胞間脂質の主成分にあたり

約半分の50%を占めています。

もともと体内にある成分で、肌にうるおいを

与えます。若くて健康な肌にはセラミドが

たっぷりと含まれており、肌もみずみずしく

しっとりしています。しかし、加齢や気候の変化、

環境の変化などによって、セラミドの量は

減ってきます。そうすると肌にうるおいがなくなり、

肌が乾燥した状態のカサカサ肌になって

しまいます。実際に乾燥肌や荒れ肌、老人性

乾皮症などの肌では、セラミドが著しく少なく

なっていることが報告されています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

なまこは、なまの「コ」でした。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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