美しい肌Vol.251
2013-06-08 00:20:39
カテゴリー:女性の美容と健康

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美肌の野菜&果物(各論:マルベリー、桑)
マルベリーの正体
クワは熱帯から亜熱帯の山野に自生
しているクワ科クワ属の植物で、原産地は
中国地方から朝鮮半島と推測されています。
日本には3世紀頃、葉を飼料とするカイコと
ともに伝来したそうです。
落葉性の高木で、大きいものは15mに達し
ますが、通常は2 ~3m程度のものが
ほとんどです。樹皮は灰色を帯び、葉は薄く、
つやのある黄緑色です。大きい木では、
葉の形はハート形に近い楕円形ですが、
若い木では、葉に荒い切れ込みが入って
いることがあります。春には花が開花し、
雄花は茎の先端から房状に垂れ下がり、
雌花は枝の基部の方につきます。クワの実
は、木いちご(ラズベリー)に似ており、初夏
に熟します。葉、実、根、枝にいたるまで、
漢方薬の原料として利用され、中でも、根の
白皮は効能が高く、医薬品として取り
扱われています。
マルベリーの歴史
クワの歴史は古く、漢方では乾燥させたクワを
お茶や薬として、古くから使われてきました。
中国では、後漢の歴史書にもクワの葉の記述
があり、糖尿病をはじめ様々な病気の予防や
改善に一役かっています。現在も生薬として
使用され、ヤマグワ、ロソウ、カラヤマグワなど
を改良した栽培品種が用いられるそうです。
冬に根を掘り、細い根は取り除き、水洗いして
から皮部をはぎ、天日で乾燥します。
これが生薬の桑白皮(そうはくひ)です。
11月頃の葉を採取して天日で乾燥させたものを
桑葉(そうよう)といい、4月~6月頃に若い枝を
刈り取り天日で乾燥させたものを桑枝(そうし)、
4月~6月頃に果実を集めて乾燥させたものを
桑椹(そうたい)といいます。桑も捨てるところが
ないほど、色々な部位が使われてきました。
日本では、鎌倉時代に臨済宗の栄西によって、
不老長寿の薬として伝えられました。陰干しした
葉は、その万能の効果から「神仙茶」と名付け
られました。当時から高血圧、糖尿病、咳止めに
効く健康茶として喜んで飲まれていました。特に
養蚕の盛んな地方を中心に飲まれていたそうです。
マルベリーの有効成分
クワの葉には、カルシウムがキャベツの約60倍、
鉄分がこまつなの約15倍、総カロテン量が
ほうれんそうの約10倍と、大変豊富な栄養素
が含まれています。また、血圧降下作用のある
GABAが含まれており、血圧降下作用が報告
されています。
さらに着目すべき点は、近年ブドウ糖の類似物質
であるDNJ(デオキシノジリマイシン)が含まれて
いることが発見され、その働きが非常に注目
されていることです。DNJは、植物では主にクワ
に含まれている成分で、食後の血糖値の上昇を
抑える効果があります。
マルベリー糖尿病の改善効果
私たちの体内では、ご飯やパン、甘いものを
食べると素早く反応し、急激に血糖値が上がり
ます。それを食い止めるのがDNJの役割です。
DNJは小腸での糖の吸収をおだやかにし、
血糖値の上昇を防ぎ、糖尿病を予防する効果
があります。それは、糖質を分解する酵素
であるα-グルコシダーゼの働きを抑えて、
腸管からブドウ糖の吸収を阻害し、食後の
血糖値上昇をコントロールする働きをする
からです。糖尿病の治療薬として、
α-グルコシダーゼ阻害薬が、発売されていて
ほぼその薬と同じ作用機序のようです。しかし
薬と同等の薬理効果を得るには、大量の桑を
摂取することが必要となります。薬である、
α-グルコシダーゼ阻害薬の副作用は、消化器
の障害が多いようです。「腹部膨満感(お腹が
張る感じ)」、「放屁(おなら)」、「下痢」、
「腹鳴(お腹が鳴る)」などが知られています。
その発生メカニズムは、小腸で吸収しきれ
なかった糖質が大腸に達し、腸内細菌により
発酵されることによって、炭酸ガスや水素ガス
が発生し、酢酸、酪酸、乳酸などの有機酸
になり腹部膨満感や放屁(おなら)といった
症状が発生するそうです。また、DNJによって
インシュリン分泌自体も抑えられインスリン
分泌細胞(ランゲルハンス島β細胞)の疲労
と破壊を防ぐ効果があるそうです。
インスリンの必要量を抑制することにより、
糖尿病へのリスクを減少させる効果があります。
マルベリーの美肌効果
クワには、ビタミンA、ビタミンB₁、ビタミンB₂、
ビタミンC、鉄、マグネシウム、亜鉛、カルシウム、
カリウム、カロテンなどの体にとっての必須
栄養素が山盛りで含まれています。それらの
栄養素により、体の機能を維持したり、
新陳代謝を盛んになったりといったことが起こる
ようです。新陳代謝が盛んになれば、
肌細胞の入れ変わりも盛んになり、美肌へと
導かれます。β-カロテンは、必要な時、必要な
だけビタミンAに変換されます。そこでマルベリー
を摂取しても、ビタミンA過剰症とは、
ならない仕組みになっています。ビタミンB2は、
皮膚のバリアー機能を維持するのに、必須の
ビタミンです。
ビタミンB6とともに、皮膚科では、頻用処方と
なっています。当クリニックでも、たくさん処方
されています。ビタミンB2とビタミンCは、
水溶性の抗酸化ビタミンであり、活性酸素
を強力に除去してくれます。そこで、肌の細胞
の活性酸素が除去されれば、美肌の方向に
向かいます。そこでβ-カロテン由来のビタミン
Aが加われば、抗酸化ビタミンの相乗効果に
より、さらに美肌の方向に導かれます。
今回は、ここまでとさせて頂きます。
貝になりたい!ではなく、かいこになりたい!
ですね。笑
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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