美しい肌Vol.237

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2013-05-31 14:17:47

カテゴリー:女性の美容と健康

バラの花28

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美肌の野菜&果物(各論:コメ胚芽油)

 
 
コメ胚芽油の正体

コメ胚芽油とは、玄米から白米へ精米される

際に取り除かれる胚芽から抽出される油で、

ほぼ100%が国産の原料から作られている

数少ない植物油です。上記の玄米とは、

収穫された米から一番外の籾殻を除いた

だけの精白していない米のことをいいます。

胚芽とは、イネの新芽のもととなる部分で玄米

の本体である胚乳に食い込むようにして埋め

込まれており、玄米の栄養成分が凝縮されて

いるといえましょう。その胚芽から抽出されるコメ

胚芽油は、玄米10kgからわずか100gしか

抽出できない貴重な油です。

 
 
コメ胚芽油の歴史

コメ胚芽油のもととなる胚芽米は昭和初期に

脚気対策のため、東京大学医学部・島薗

順次郎教授により、開発されました。

脚気とは、ビタミン欠乏の神経障害によって

下肢にむくみやしびれなどが起きる疾患の

ことです。1932年、島薗教授によって脚気

の原因はビタミンB1の欠乏であることが

臨床的に証明されました。

その後、研究が進められるにつれて胚芽や

米ぬかに様々な有効成分が含まれることが

わかり、胚芽米への関心が高まるとともに、

コメ胚芽油にも生活習慣病を予防する働き

などを持つ豊富な有効成分が含まれている

ことが発見され、近年健康油として脚光を

浴びるようになりました。

また、コメ胚芽油は美肌効果や美白効果も

証明されており、化粧品などにも多く使用

されています。

 
 
コメ胚芽油の有効成分

コメ胚芽油には、ポリフェノールの一種である

γ-オリザノールが含まれています。

ポリフェノールとは、植物に含まれる色素で、

強い抗酸化力を持ちます。γ-オリザノールは

他の植物油には含まれないコメ胚芽油特有

の成分で、コメ胚芽油に含まれる成分全体の

0.2~0.5%を占めています。

γ-オリザノールは抗酸化力が強いことに加え、

体の血行を良くし、善玉(HDL)コレステロール

を増やして悪玉(LDL)コレステロールを減らす

働きを持っています。さらに、肝臓での悪玉

(LDL)コレステロールの合成を抑える働きも

あるため生活習慣病の予防効果や、視床下部

に働きかけて脳や神経の健康を維持する効果

が期待されるとされ、高脂血症や自律神経

失調症のための医薬品に使用されています。

他にも、γ-オリザノールには抗炎症作用や

抗アレルギー作用があり、体内の免疫機能

の乱れを整える働きがあるとされています。

コメ胚芽油には、豆類、穀物類の胚芽にも

含まれている植物ステロールが多く含まれます。

植物ステロールは、人間のコレステロールと

よく似た構造をしており、悪玉(LDL)コレステ

ロール値を下げる働きを持っています。

食品に含まれるコレステロールは小腸で吸収

され血液中へ取り込まれ、全身へと運ばれて

いきます。植物ステロールが体内に入ると、

コレステロールと同じように血液中に取り込ま

れるため、食品に含まれるコレステロールの

吸収量が抑えられます。この時、植物

ステロールは体内で利用されずにそのまま

体外へ排出されるため、体内の余分な

コレステロールの吸収が抑えられます。

コメ胚芽油100g中には植物ステロールが

1070mgも含まれます。これは植物油の中

でもトップクラスの含有量です。

コメ胚芽油には、γ-オリザノールや植物

ステロールの他にも人間の体内では合成

できない必須脂肪酸であるリノール酸や、

比較的熱に強いオレイン酸がバランスよく

含まれています。そのため、コメ胚芽油は

悪玉(LDL)コレステロール値を下げる効果

が最も高い油ということです。

コメ胚芽油には、ビタミンEの一種である

トコトリエノールが約40~60倍もの強い

抗酸化力を持つ成分が豊富に含まれて

います。通常、油を繰り返し使用すると酸化

が進み、においが発生して風味が損なわれ

ますが、コメ胚芽油は強い抗酸化力を持つ

ため劣化しにくい性質があり、他の植物油

よりも繰り返し使用することができます。

熱や光、空気によって酸化されにくい性質

を持つコメ胚芽油は、揚げ物などの高温調理

に使用しても油酔いしにくい油であると

いわれています。揚げ物をしている人が気分

を悪くする現象を「油酔い」といいます。これは

油脂を過熱する際に発生するアクロレイン

という物質の作用であるといわれています。

 
 
コメ胚芽油の美肌効果

コメ胚芽油をはじめとする植物油は、肌に

直接塗ることで美容効果を得ることが

できます。毛穴から分泌された皮脂が

肌表面を覆うことで、水分の蒸発を防ぎ

外部の刺激から肌を守っています。しかし、

20歳を境に皮脂の分泌量が減少する

ため、肌に油分を塗り不足分を補うことが

必要です。

また、肌の水分量も加齢とともに減少します。

肌の水分量を保つ成分のひとつが、角質層

の中にあるセラミドです。セラミドには

必須脂肪酸であるリノール酸が含まれている

ため、同じくリノール酸を含むコメ胚芽油を

肌に塗ることで水分量を維持する効果があります。

コメ胚芽油には、皮脂腺を活性化させ、皮脂

の分泌を促して水分量を保つ働きに加え、

血行を良くする効果や老化した角質を取り除く

効果など、多くの美肌効果が期待されています。

 
 
コメ胚芽油の美白効果

コメ胚芽油に含まれるγ-オリザノールには、

メラニンの合成に関係する酵素である

チロシナーゼの働きを抑える効果があること

が分かっています。さらに、皮膚表面で

紫外線を吸収し日焼けを防ぐ効果も知られて

おり、美白効果も期待されています。

また、コメ胚芽油にはフェルラ酸が含まれて

おり、紫外線吸収作用があります。フェルラ酸

は、皮膚の黒色色素であるメラニンなどの原料

となるチロシンと構造が酷似しています。

そのためチロシンと拮抗することでメラニン生成

を抑制します。

さらに、コメ胚芽油に含まれるトコトリエノール

やビタミンEには、強力な抗酸化力によって

活性酸素から肌細胞を守る作用があります。

コメ胚芽油には、活性酸素が原因となる

メラニン色素の過剰生成を防ぐことでシミや

そばかすを予防する効果があります。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

若輩が、コメ胚芽油を使った。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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