美しい肌Vol.143
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2013-04-28 00:00:00
カテゴリー:女性の美容と健康

美肌の野菜&果物(各論:トマト)
トマトはナス科の野菜で、日本では唐柿(とうし)、
赤茄子(あかなす)、蕃茄(ばんか)、小金瓜
(こがねうり)などの別名が知られています。
トマトの栽培に適した温度は10~25℃程度と
いわれており、最低気温が5~10℃を下回る
と生育できないため、日本では冬に枯れて
しまいます。熱帯地方などでは寒さによる枯死の
心配がなく長年に渡って生育し続け、延々と開花
と結実を続けることができます。生育し続ける
とその全長は8~10mにも達します。トマトは
かなり土地の栄養を吸い取るため、連作は
できません。家庭菜園を手伝った経験から
言わせて頂きますと前年トマトがうわっていた場所
には、違う作物が植えられていました。
しかしその裏返しとしてトマトの果実には
たくさんの栄養がつまっていることが分かります。
あまり肥料をやらずに、厳しい環境でトマトを
育てた方が美味しい果実をつけるようになるそうです。
トマトという呼び名はメキシコ先住民の言葉で
「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」から
名付けられました。本来トマトゥルとはホオズキのこと
を指し、トマトがホオズキの形に似ていたため
同じ名前で呼ばれたということです。
トマトは、カロテノイドのリコピンとβ-カロテンを
豊富に含んでいます。
トマトは抗酸化力の強いリコピンを生成すること
により、自分の体を紫外線と活性酸素から守っています。
リコピンはトマトに特に多く含まれる成分です。
またトマトのリコピンとβ-カロテンには、
その強い抗酸化力から生活習慣病の予防効果が
あることが分かっています。
トマトの酸味のもととなるクエン酸は食欲を
増進させ、疲労回復させる効果が知られており、
トマトは夏バテしやすい季節に適した野菜と
いえます。
また、美肌のために必要なコラーゲンの生成を
助けるビタミンCや、余分な塩分を排出し血圧
を下げる作用を持つカリウムも豊富に含まれて
います。
さらに、最近の研究によってトマトに含まれる
13-oxo-9,11-octadecadienoic acid(略して
13-oxo-ODA)と呼ばれる成分には脂質代謝異常
を改善する働きがあることが証明されました。
トマトは食物繊維を豊富に含むため、満腹感を
得やすい食材です。
トマトに含まれるリコピンには、脂肪を蓄積する
脂肪細胞の成長を抑制する作用があることが明らか
になっています。
最近の研究により、トマトに含まれる13-oxo-ODA
が血液中のコレステロールや脂質の異常を抑制する
働きを持つことが判明したため、トマトが肥満や
メタボリックシンドロームに効果的であると期待
されるようになりました。13-oxo-ODAは、中性脂肪
を減らす効果を持つリノール酸の仲間であり、
エネルギー代謝を亢進させ、脂肪の燃焼を促進
することが分かっています。
リコピンと13-oxo-ODAが含まれるトマトは
ダイエット効果が期待できる野菜として一番人気
です。
トマトのリコピンがシミに効くといわれるのは、
皮膚の表皮部分で発生する活性酸素を抑えて、
シミの元であるメラニンの生成を抑制してくれる
からです。また、しわも皮膚の真皮部分で発生
した活性酸素が原因のひとつであるといわれて
います。リコピンとビタミンCがコラーゲンの
健康維持を助けることで肌のハリが保たれ、
しわの予防や改善にも役立ちます。また、
ケルセチンには体内のビタミンCの働きを高める
作用があります。リコピン、ビタミンC、ケルセチン
の3つの成分が含まれるトマトには、美肌効果が
期待できます。今回はここまでとさせて頂きます。
神秘の真皮。笑
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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