美しい肌Vol.107

  1. Home
  2. 美しい肌Vol.107

2013-04-16 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の漢方(生薬各論:黄芩、おうごん)



黄芩(おうごん)は、シソ科コガネバナまたは



近縁植物の根を乾燥したものです。別名はスカル



キャップ。最良品は、山東省の「山東黄芩」と



河北省承徳産の「熱河黄芩」のものといわれて



います。フラボノイドを含み、主成分はバイカリン・



バイカレイン・オウゴニンなどです。



黄芩は、収穫時期、加工・調整により堅(丸軸、



条芩、枝芩、子芩)、老根(枯芩、平芩)破片



(片芩)などの呼び名があります。黄芩(おうごん)



の和名は「コガネバナ」、小葉が細いので、



コガネヤナギともいいます。一般にコガネバナの和名



が用いられ,漢字で「黄金花」とするところから,



黄金のような黄色の花が咲くように想像されますが,



実際は紫紅色の花です。 享保年間に朝鮮半島より渡来,



その後,奈良県や群馬県に広がりました。 コガネバナ



(黄金花)の名は,根が黄色であることに基づいた



ものです。生薬としては、シソ科コガネバナの根の周皮



を除き、乾燥したものを用います。採集時期は春か秋頃



に行われ、地上部を取り去り、土を除き、軽く乾燥した後、



根の表皮を除いてから乾燥されます。乾燥は風通しの良い



屋外で行われますが、時間がかかりすぎると緑色に変色



してしまいます。このような変色を防ぐため、熱湯を



通したり、蒸気をあてるなどの熱処理をして黄色をできる



だけ保つ調製も行われています。また、大量に扱っている



ので、表皮を剥ぎづらい細い根や凸凹な形状のものは、



表皮が残存して内部の変色の目立つものとなります。



更に、3年目程から生育すればするほど根の上方の



中心付近が腐朽(ふきゅう)し易くなります。腐朽した部分



は茶褐色のもろい組織(アンコと呼ばれています)となり、



さらに腐朽が進むと組織が脱落し、一部が欠けたり空洞



になります。野生品は生育年数が比較的長いため、アンコ



や空洞が多くみられます。





有効成分:フラボノイド – baicalin, baicalein,


wogonin, wogoninglucuronide, oroxylin-A,


skullcapflavone, chrysin, kaempferol など


ステロール – β-sitosterol, campesterol など


糖類 – sucrose, D-glucose など



その他 – アミノ酸、精油 など



薬理作用: 中枢抑制作用, 体温調節作用, 血圧降下, 



毛細血管強化, 抗動脈硬化, 脂質代謝改善, 



肝障害予防, 抗消化性潰瘍, 抗炎症・抗アレルギー



効能・用途: 黄芩には、解熱作用、消炎作用、止血作用



があり、消炎、解熱薬として、炎症、充血、発熱を伴う



疾病、胸脇苦満、煩熱、下痢などに効果的です。血圧を



下げる代表的漢方薬が「三黄瀉心湯」



(さんおうしゃしんとう)で、肩こり、のぼせ、耳鳴り、



不眠などにも効果があります。



美容では: スキンケアには保湿剤として使用されており、



美白効果も期待できます。消炎、抗炎症、収れん、保湿、



細胞賦活、抗アレルギー、活性酸素除去、抗菌などに



効果があるとされています。



産地: 中国、北朝鮮、韓国



黄連解毒湯,小柴胡湯,大柴胡湯,柴胡桂枝湯,



三黄寫心湯,乙字場などに生薬として使われています。



神農本草経 中品に分類されています。本日はここまでと



させて頂きます。黄芩はまさに黄金色に輝く黄金です。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



女性の美容と健康についてのご相談は、



当クリニック皮膚科にて承ります。



当クリニックのホームページとフェイスブック



ページおよびメルマガ登録ページのURLは以下の通りです。



ホームページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/



フェイスブックページURL:www.facebook.com/Eitokukai



メルマガ登録ページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/min_zhaokurinikku/merumaga.html
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。