美しい肌Vol.106

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2013-04-16 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の漢方(生薬各論:蒺梨子、しつりし)



蒺梨子(しつりし)は、ハマビシ科ハマビシの



果実を乾燥させたものです。アジア、アフリカ、



南ヨーロッパの熱帯、暖帯地域、日本では



東北を除く本州~四国・九州にかけての温暖な



海岸に自生します。有効成分として、タンニン、



茎葉に、ゲオスゲニン、ゲドゲニンを含みます。



有効成分:アルカロイド – harmine, harmane など



フラボノイド – kampferol, astragalin,


tribuloside など


その他 – タンニン、脂肪酸など



薬理作用:鎮痙, 臓器血流量増加作用, 



血管透過性抑制作用, 体温降下作用, 筋収縮作用



効能・用途: 蒺梨子(しつりし)には、利尿、消炎



作用があり、風邪の頭痛、めまい、眼精疲労など



目の疾患に効果が認められます。



神農本草経 上品に分類されています。



南アジアから東欧にかけてみられるハマビシ科の



多年草です。砂浜に生える海浜植物ですが、



乾燥地帯では内陸にも生育します。中国では、海岸



以外の内陸にもハマビシが繁茂していて、人に付き、



足元に転がり、歩くことに支障が出ることを利用して、



鉄蒺梨(てつしつり)という、地面に撒く戦闘用具が



生まれたといわれています。



日本では東北を除く本州~四国・九州にかけての温暖な



海岸に自生します。全草が棘に覆われており、7~10月頃



に黄緑色の小さな5弁花を花茎の先に一つ咲かせます。



花のあとには直径1cmぐらいの硬く棘のある菱形の実を



付けます。菱型がその名前の由来となっています。



中国の古書「本草綱目(1690)」には、李時珍



(りじちん)の説で、「蒺は疾(はやし)で、梨は利



(するどし)である。この草の実は人を刺し、傷つける



ことがはなはだ早く、鋭いということから」という記述



があります。秋9~10月、果実を採取して日干しにして



乾燥させたものがこの生薬(しょうやく)で、蒺梨子



(しつりし)と呼びます。



最近では、海浜の環境破壊により生育数が激減しており、



環境庁により絶滅危惧IB類に指定されています。



欧米では、体内のテストステロン量を保つ作用がある



ハーブとして、健康食品などに入れられています。



美肌には、臓器血流量増加作用がプラスの方向に働く



と考えることができます。今回はここまでとさせて頂き



ます。ひしひしとはまびしのすごさを感じる。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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