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2012-07-26 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.352 平成21年9月2日作成


作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1) ガンワクチンによる免疫療法

2) 「PPARγ(ガンマ)」にセロトニンが結合





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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。





 

1】 ガンワクチンによる免疫療法



 ガンワクチンによる免疫療法の研究を進めている

北海道大遺伝子病制御研究所のグループは8月17日、

新型のワクチンを使った臨床試験で一定の効果が

得られたと発表しました。



 ガンのワクチン療法は、ガン細胞表面の小さな突起

(ペプチド)を目印に、免疫細胞がガン細胞を攻撃する

のに着目した治療です。人工的に作ったペプチドを注射

することで、体内に免疫細胞が大量にでき、ガン細胞

を攻撃します。



 これまでのワクチンはガン細胞を直接攻撃する

「キラーT細胞」を増殖させる効果がありましたが、

研究グループは免疫調節の司令塔役を果たす

「ヘルパーT細胞」も同時に活性化するペプチドを

人工的に合成しました。そのペプチドをワクチン

として活用しました。



 昨年から北大病院などで始めた臨床試験で、6例の

うち4例でガンに対する免疫力が向上しました。抗ガン剤

や放射線による治療が効かない進行乳ガンに投与した

近畿大病院(大阪府)の例では、CTスキャン上でガンの

転移した部分が完全に消えたことが確認されました。



 研究グループの西村孝司(にしむら・たかし)教授

(免疫学)は「まだ安全性試験の段階だが、良好な結果が

得られた。製薬会社との連携などでさらに開発を進めたい」

と話しています。



 ガンワクチンの実用化が、ガンガン進んで欲しい。笑



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2】 「PPARγ(ガンマ)」にセロトニンが結合



 糖尿病などに関係するたんぱく質「PPARγ(ガンマ)」

に、神経伝達物質セロトニンが結合すると脂肪蓄積の調節など

が進むことを、大阪大などの研究グループが解明しました。

幅広い糖尿病治療薬の開発が期待され、論文が欧州の科学誌に

掲載されました。



 PPARγは、脂肪酸と結合すると活性化し、糖の分解を

行い、体重のコントロールや血中の糖の量を調節するきっかけ

となる働きをします。現在の糖尿病治療では、この後、

インスリンの機能をコントロールする薬を投与します。

研究グループは、たんぱく質などの結晶にX線をあて、

セロトニンも脂肪酸と同じようにPPARγにくっついている

ことを発見しました。脂肪酸が結合した時と同じ働きを

していることを突き止めました。



 脂肪酸は結合の志望さんではありません。笑



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編集後記



 ガンワクチンがこれ程進化して、臨床試験まで

行われていたとは、驚きです。温熱療法に較べ

身体の負担が少ないので、何をしても良くならない

末期のガン患者さんには、有望な治療でしょう。

PPARγは、不思議な物質です。脂肪酸だけで

なくセロトニンとも結合して、糖や脂質の代謝に

関係するなど、まだまだ研究の余地があるよう

です。私が習ったのは、インシュリンの感受性を

改善するということだったと記憶しています。

さらなる研究の成果が生かされると糖尿病の治療も

格段に進歩するでしょう。



 各団が格段に進歩する。笑



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