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2012-07-18 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.351 平成21年8月26日作成


作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1) ほとんどの抗生物質が効かない新種の細菌

2) アミロイド・ベータの遺伝子を組み込んだピーマン



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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。





 

1】 ほとんどの抗生物質が効かない新種の細菌



 インド、パキスタンが発生源とみられ、ほとんどの

抗生物質が効かない新種の細菌に感染した患者が欧州など

で増えており、ベルギーで8月16日までに最初と

みられる死者が確認されました。欧米メディアによると、

英国、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、米国、

カナダ、オーストラリアで感染が確認され、今後さらに

拡大する恐れがあるということです。



 英医学誌ランセット最新号によると、何種類かの細菌

が「NDM1」と名付けられた遺伝子を持ち、ほとんど

すべての抗生物質に対して耐性を持つようになりました。

こうした細菌に感染すると死亡率が非常に高くなるため、

感染への監視強化と新薬の開発が必要だと話しています。



 同誌によると、英国では約50件の感染が確認されて

います。感染者の多くは、医療費の安いインドや

パキスタンで美容整形手術などを受けており、同誌は

感染源は両国との見方を示しています。



 ベルギー・メディアによると、新たな細菌に感染した

男性が死亡したのは今年6月です。男性は旅行中に

パキスタンで交通事故に遭い、現地の病院で手当てを受け

ました。ベルギーに戻った時には既に感染しており、

投与した抗生物質も効かなかったということです。



 インド保健省は、感染源をインドと関連づけることに

反発し「インドへの医療目的の観光は安全だ」と主張して

います。



 核をもっている国が角のある感染症を生み出した。笑



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2】 アミロイド・ベータの遺伝子を組み込んだピーマン



 アルツハイマー病の原因とされるたんぱく質を含む

ピーマンを食べると、この病気の予防につながる効果が

あることを、東京大学の石浦章一教授らがマウスの実験

で確認しました。「食べるワクチン」として臨床応用が

期待されています。米科学誌に発表されました。



 アルツハイマー病の患者の脳(大脳皮質)には、

アミロイド・ベータというたんぱく質が沈着・凝集し、

老人斑ができています。これが認知機能の低下などを

起こすと考えられています。



 免疫の働きを利用し、素早く大量の抗体を作り出して

このたんぱく質を除去させるため、米国でアミロイド・

ベータをワクチンとして注射する臨床試験が行われた

ことがありますが、過剰な免疫反応による副作用が問題

となり、中止になりました。



 石浦教授らは、注射でなく食べて腸から吸収すると、

副作用が起こりにくいことに着目しました。アミロイド・

ベータの遺伝子を組み込んだピーマンを作り、その青葉

を青汁にして、アルツハイマー病を発症するように

遺伝子を操作したマウスに与えました。何も与えなかった

マウスは発症して1年ほどで死にましたが、青汁を与えた

マウスは16か月以上生存し、脳に老人斑は見られません

でした。副作用も少なかったということです。



 石浦教授によると、アミロイド・ベータを含む米などを

作れば、人間が食べやすくなるということです。



 駐車違反で、注射しても予防できない認知症。笑



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編集後記



 そら恐ろしい感染症が猛威を振るっています。

バリ島では、狂犬病が流行し、たくさんの死者

を出しています。早期にワクチンを打たないと

死に至る病ですので、バリ島に遊びに行きたい

と考えている人は、充分注意することが必要です。

またインドとパキスタンからの帰国者で全ての

抗生物質に耐性の細菌が検出されたと言うのは

本当に恐ろしい事です。これら感染症の広がり

を何処まで食い止める事ができるか、注意深く

見守る必要があるでしょう。遺伝子組み換え

作物で認知症が予防できるなら、素晴らしい事

です。遺伝子組み換え食品の安全性さえクリアー

できれば、予防はどんどん進化するものと考え

られます。



 バリ島でバリバリ狂犬病が流行る。笑



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