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2012-07-12 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.350 平成21年8月19日作成


作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1) 前立腺ガンを発症しやすくなる遺伝子

2) 触覚を伝える手術支援ロボット





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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。





 

1】 前立腺ガンを発症しやすくなる遺伝子



 前立腺ガンを発症しやすくなる遺伝子の特徴を、

理化学研究所と東京大などの研究チームが突き止め、

8月1日付の米科学誌ネイチャー・ジェネティクス

(電子版)に発表しました。事前に遺伝子を調べる

ことで、早期発見に役立つ可能性があります。



 遺伝子の種類は、塩基と呼ばれる4種類の

化学物質の並び方で決まります。研究チームは、

並び方が1カ所だけ本来と異なる「SNP

(1塩基多型)」と呼ばれる遺伝子の個人差に注目

しました。患者さん4584人と健康な8801人の

遺伝情報を比較しました。



 その結果、欧米の研究で前立腺ガンとの関連が

知られる31カ所のSNPのうち、19カ所が

日本人と関係していることが判明しました。また、

日本人にのみ関連する5カ所の新たなSNPを

見つけ、うち1カ所は、性ホルモンを作る遺伝子

に関連していました。これら計24カ所のSNPの

いずれかを持つ人は、通常の人より1・13-1・75

倍も前立腺ガンにかかりやすいことも分かりました。



 奸計に関係する。笑



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2】 触覚を伝える手術支援ロボット



 遠隔操作するロボットの「手」を通して触覚が伝わる

手術支援ロボットを慶応大が開発し、8月4日公開

しました。触覚を伝える手術用ロボットの開発は世界初

ということです。エックス線写真などで発見が難しい

場所のガンの触診や、より難度の高い手術が可能に

なると話しています。理工学部の大西公平教授と、

医学部の森川康英教授らが共同で開発しました。



 遠隔操作による手術支援ロボットは多くの場合、

患者の腹部に小さな穴を開けて微小なカメラや器具を

挿入し、腫瘍(しゅよう)などを切除する手術に

使われています。しかし従来のものは、患部を触る感覚

が得られませんでした。



 新しいロボットは、医師の手の動きに応じて動いた

ロボットの「手」に当たる鉗子(かんし)の体内での

挙動を1秒間に1万回という精密な計算で再現します。

医師は実際に患部を触っているような手応えを感じ

られると言うことです。大西教授は「医師が直接

触れない感染症患者の治療にも応用できる」と話して

います。



 幹線道路で感染する。笑



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編集後記



 前立腺ガンの発症に関わる遺伝子が見つかった

ことで予防に役立てることができるのではない

でしょうか?発症の確率が高い人のみ、ガン検診と

いう時代がやってくるのではないでしょうか?

内視鏡のロボット技術の進歩には驚かされます。

大学病院に勤めていたころ、血小板減少性紫斑病

や慢性骨髄性白血病などで脾臓の摘出手術をお願い

することがありました。腹部に穴を4箇所空ける

だけで巨大な脾臓を取り出せるということが

不思議でありました。悪性腫瘍の手術では、触覚

がとくに重要ではないかと推測されます。益々の

進歩が期待されるところです。



 巨脾の手術を拒否する。笑



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