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2012-04-26 00:00:00
カテゴリー:ブログ
診療マル秘裏話 Vol.339 平成21年6月3日作成作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
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目次
1) 健康的な日本食パターンにうつ病予防効果
2) 酒かす中のペプチドに肝障害予防効果
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。
1】 健康的な日本食パターンにうつ病予防効果
野菜や大豆食品、果物、海藻などをよく取る
「健康的な日本食パターン」の人は、うつ症状の
頻度が半分以下でした。こうした傾向を
国立国際医療研究センターの南里明子
(なんり・あきこ)研究員や溝上哲也
(みぞうえ・てつや)部長らが見つけ、論文を
5月19日付の欧州臨床栄養学雑誌電子版に
発表しました。
食事のパターンに分けて解析した研究は欧州に
2例ありますが、日本では初めてということです。
南里さんは「自殺者が1998年以来年間3万人
を超え、うつ症状も増えているが、食事も視野に
入れ、日本食の価値を見直したらどうか」と提言
しています。
研究グループは2006年、福岡県の勤労者
(21~67歳)521人に、1カ月間に食べた
ものを質問票で尋ね、それを基に食事のパターン
を調べました。同時に、世界的に広く使われている
質問票でうつ症状を聞きました。
統計手法で「健康日本食」「肉などが多い動物性食」
「パンなどの洋風朝食」の3種類について、各人の食事
パターンを強、中、弱に3分類、うつ症状との関連を見
ました。
健康日本食パターンの傾向が強い人は、その傾向が
弱い人に比べ、うつ症状の頻度が44%と低い結果が
でました。動物性食と洋風朝食のパターンでは、
うつ症状との明白な関連は見られませんでした。
溝上部長は「特定の栄養素でなく、食事のパターン
で解析したことに意味がある。うつ症状になった人が
きちんと食べていないこともあり得るので、因果関係
までは言えないが、うつの予防に日本食が役立つ
可能性はある」と話しています。
鬱を日本食で撃つ。笑
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2】 酒かす中のペプチドに肝障害予防効果
酒造大手の月桂冠(京都市伏見区)は、清酒の
製造過程で出る酒かすから取り出したアミノ酸化合物
のペプチドに肝障害の予防効果があることを突き止め、
5月23日に徳島市である日本栄養・食糧学会で発表
します。今後、機能性食品としての活用も検討していく
ということです。
同社総合研究所が、解毒作用に効能のある抗酸化物質
・グルタチオンと同様の働きをするペプチドが酒かすに
含まれていることを確認しました。これをマウスに与えた
ところ、肝障害の指標となるGPTやGOTの値が
6週間後、与えなかったマウスより平均74-61%も
小さくなりました。
同社は「成分を取り出して与えねば効果はなく、
酒を飲めば肝障害が予防できるわけではない」と話して
います。
肝障害には、酒かすの鑑賞がいい。笑
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編集後記
うつ病には、季節もその発症に関与していると
言われています。冬場はセロトニンの分泌が減って
うつになりやすいと言われています。冬場、西洋式の
食事を摂っていると益々うつになりやすくなるのでは
と考えられます。酒かすの成分には、ペプチド以外
にも抗酸化物質のフェルラ酸が有名です。肝臓には
しじみエキス中のオルニチンもよいのではないかと
言われています。
しじみ売りの「あさりーしじみー」が「あっさりー
死んじみー」に聞こえる。笑
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