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2012-04-13 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.337 平成21年5月20日作成


作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1)  前立腺ガン治療ワクチン「プロベンジ」

2) ハンチントン病の原因





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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。





 

1】 前立腺ガン治療ワクチン「プロベンジ」



 米食品医薬品局(FDA)は4月29日、

米デンドレオン社の前立腺ガン治療ワクチン

「プロベンジ」を認可しました。



 ガンを予防するワクチンはすでに子宮頸(けい)ガン用

が認可されていますが、治療目的のワクチンが認可され

たのは初めてということです。今後、様々なガンで同様

の手法が広がる可能性があります。



 このワクチンは、患者さんから採取した免疫細胞をガン細胞

の目印となるたんぱく質にさらした後で注射します。

その結果、患者さん自身の免疫機構が、ガン細胞を攻撃する

のを促します。



 512人を対象にした臨床試験では、進行した前立腺ガン患者

さんの生存日数を4か月余り延ばす効果が認められました。

このワクチンを数年にわたって審査してきたFDAは

「これまで有効な治療法が限られていた前立腺ガン患者さん

にとって新たな選択肢となる」と話しています。



 侵攻してきた進行ガン細胞を治療ワクチンで治療を

振興する。笑



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2】 ハンチントン病の原因



 手足などが不随意運動をしたり、認知障害などの

症状が出る神経難病「ハンチントン病」は、病気の

原因タンパク質によって、損傷したDNAを

修復する仕組みが働かなくなるのが原因との研究結果

を岡澤均(おかざわ・ひとし)東京医科歯科大教授

(神経内科学)らが5月3日付米科学誌に発表

しました。



 この仕組みを回復させることが、ハンチントン病の

新たな治療法開発につながる可能性があるということ

です。



 ハンチントン病は、遺伝子変異が原因で

「変異型ハンチンチン」という異常なタンパク質が

できます。岡澤教授らは、タンパク質同士の結合を

網羅的に調べる方法で、これが「Ku70」という

タンパク質と結合することを見つけました。



 Ku70は、ほかの2種類のタンパク質と複合体

を作り、2本鎖のDNAが損傷した場合に修復する

機能がありますが、岡澤教授らは、

変異型ハンチンチンがあると複合体を作りにくくなる

ことをマウスの実験で確認しました。



 複合体を作る前に、Ku70が分解されるなどして

少なくなるためとみられ、変異型ハンチンチンがある

マウスでKu70を通常の2倍程度作らせると、

生存期間が約30%長くなりました。



 治療に応用するには、Ku70を作る遺伝子を導入

する方法や、変異型ハンチンチンがKu70と結合する

のを阻害する化合物の開発などが考えられるということ

です。岡澤教授は「毒性が低く有効な化合物を探すなど

研究を進めたい」と話しています。



 ハンチントン病は、日本では人口10万人当たり

約0・5人の患者がいるとされています。



 修復する機能が昨日無くなった。笑



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編集後記



 ガン治療ワクチンの第1弾をFDAが認可したのは

画期的なことです。日本の厚生労働省も見習って

もらいたいものです。同じ手法を他のガンにも適応

して、患者さん自身の免疫力をアップするように

することは非常に重要と考えられます。ハンチントン

病は現在のところ有効な治療法がありません。

早く遺伝子治療や有効な化合物が発見されるといいな

と思いました。



 難病が何秒で解決する時がくるかも。笑

 

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