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2012-04-05 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.336 平成21年5月13日作成


作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1)  「オキシトシン」の自閉症患者さんへの効果

2) ゴボウの種子が膵臓ガンの増殖を抑える





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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。





 

1】 「オキシトシン」の自閉症患者さんへの効果



 脳内ホルモンの一種「オキシトシン」の投与で

重度の知的障害のある自閉症患者さんの症状が改善した

と、金沢大・子どものこころ発達研究センターが

4月23日、発表しました。主治医の棟居俊夫・

特任准教授は「知的障害のある患者で効果が

確認された例は初めて」と話しています。



 オキシトシンは出産時に大量に分泌され、

子宮や乳腺の収縮などに作用し、陣痛促進剤など

として使わています。他者を認識したり、愛着を

感じる機能に関係するとの研究結果も最近出され、

知能の高い自閉症のアスペルガー症候群で効果が

実証されたとの報告もあります。



 この報告を知った、同センターに通院する20代の

男性患者さんの両親が、08年にオキシトシンの点鼻薬を

輸入し、数カ月服用させたところ、

(1)主治医の目を見て話す

(2)対話で笑顔を浮かべる

(3)IQテストが受けられるようになる–などの

症状が改善しました。10カ月間投与し改善状態の

持続も確認しました。



 男性は3歳で自閉症と診断され、服用前は他者と

目を合わせず、質問におうむ返しの反応しか

できませんでした。



 これまで重度の知的障害がある自閉症患者さんへの

オキシトシンの投与例がなく、今後、どのような患者さんに

効果があるかを見極め、必要な投与期間や量、対象年齢

などを突き止めるのが課題ということです。



 瀋陽で信用ホルモンオキシトシンの効果を実感する。笑



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2】 ゴボウの種子が膵臓ガンの増殖を抑える



 国立ガン研究センター東病院(千葉県柏市)は、漢方薬の

解熱剤などに使われるゴボウの種子「牛蒡子(ごぼうし)」に、

抗ガン剤が効きにくい膵臓(すいぞう)ガンの増殖を抑える

作用があることを、マウスの実験で突き止めました。



 患者さんを対象に臨床研究を行い、新しい治療法の

実現化を目指します。



 ガン細胞のうち、酸素や栄養分が少ない環境で生き残る

タイプは、抗ガン剤が効きにくく、ガン再発の原因になって

いました。江角浩安院長らは、酸素や栄養分が少ない環境で

培養したガン細胞に、牛蒡子に含まれるアルクチゲニンを

加えると、ガン細胞が激減することを発見しました。

膵臓ガンのマウスは通常、生後55日ですべて死にますが、

牛蒡子を1回50-100マイクロ・グラムずつ週5回

投与すると、生後100日を過ぎても半数が生き残りました。



 江角院長は「膵臓ガンの患者にも効果があるか、

早く検証したい」と話しています。



 対照的な大将の研究対象。笑



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編集後記



 先日、アスペルガー症候群の患者さんを受け入れて

いる企業の取り組みがテレビで放映されていました。

オキシトシンで治療ができるようになれば、もっと

受け入れる企業が増えるのではないかと考えています。

アスペルガー症候群の人の特殊能力を生かしながら、

欠点も抑えられれば、企業の受ける恩恵も大きくなる

のではないでしょうか?膵臓ガンは、診断された時には

手の打ちようがないガンとして知られていました。

ごぼうの種が効くなんて本当に瓢箪からから駒ですね。



 ごぼうの種が膵臓ガンをごぼう抜きで救済する。笑

 

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