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2012-04-26 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.339 平成21年6月3日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1) 健康的な日本食パターンにうつ病予防効果

2) 酒かす中のペプチドに肝障害予防効果





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



  

 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

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なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。





 

1】 健康的な日本食パターンにうつ病予防効果



 野菜や大豆食品、果物、海藻などをよく取る

「健康的な日本食パターン」の人は、うつ症状の

頻度が半分以下でした。こうした傾向を

国立国際医療研究センターの南里明子

(なんり・あきこ)研究員や溝上哲也

(みぞうえ・てつや)部長らが見つけ、論文を

5月19日付の欧州臨床栄養学雑誌電子版に

発表しました。



 食事のパターンに分けて解析した研究は欧州に

2例ありますが、日本では初めてということです。

南里さんは「自殺者が1998年以来年間3万人

を超え、うつ症状も増えているが、食事も視野に

入れ、日本食の価値を見直したらどうか」と提言

しています。



 研究グループは2006年、福岡県の勤労者

(21~67歳)521人に、1カ月間に食べた

ものを質問票で尋ね、それを基に食事のパターン

を調べました。同時に、世界的に広く使われている

質問票でうつ症状を聞きました。



 統計手法で「健康日本食」「肉などが多い動物性食」

「パンなどの洋風朝食」の3種類について、各人の食事

パターンを強、中、弱に3分類、うつ症状との関連を見

ました。



 健康日本食パターンの傾向が強い人は、その傾向が

弱い人に比べ、うつ症状の頻度が44%と低い結果が

でました。動物性食と洋風朝食のパターンでは、

うつ症状との明白な関連は見られませんでした。



 溝上部長は「特定の栄養素でなく、食事のパターン

で解析したことに意味がある。うつ症状になった人が

きちんと食べていないこともあり得るので、因果関係

までは言えないが、うつの予防に日本食が役立つ

可能性はある」と話しています。



 鬱を日本食で撃つ。笑



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2】 酒かす中のペプチドに肝障害予防効果



 酒造大手の月桂冠(京都市伏見区)は、清酒の

製造過程で出る酒かすから取り出したアミノ酸化合物

のペプチドに肝障害の予防効果があることを突き止め、

5月23日に徳島市である日本栄養・食糧学会で発表

します。今後、機能性食品としての活用も検討していく

ということです。



 同社総合研究所が、解毒作用に効能のある抗酸化物質

・グルタチオンと同様の働きをするペプチドが酒かすに

含まれていることを確認しました。これをマウスに与えた

ところ、肝障害の指標となるGPTやGOTの値が

6週間後、与えなかったマウスより平均74-61%も

小さくなりました。



 同社は「成分を取り出して与えねば効果はなく、

酒を飲めば肝障害が予防できるわけではない」と話して

います。



 肝障害には、酒かすの鑑賞がいい。笑



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編集後記



 うつ病には、季節もその発症に関与していると

言われています。冬場はセロトニンの分泌が減って

うつになりやすいと言われています。冬場、西洋式の

食事を摂っていると益々うつになりやすくなるのでは

と考えられます。酒かすの成分には、ペプチド以外

にも抗酸化物質のフェルラ酸が有名です。肝臓には

しじみエキス中のオルニチンもよいのではないかと

言われています。



 しじみ売りの「あさりーしじみー」が「あっさりー

死んじみー」に聞こえる。笑

  

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2012-04-19 00:00:00

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診療マル秘裏話 Vol.338 平成21年5月27日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1)  神経変性から神経細胞を保護する酵素

2) 関節炎を起こしにくくする分子



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1】 神経変性から神経細胞を保護する酵素



 脳の神経細胞で働く酵素が、脳疾患につながる神経変性から

細胞を守る働きをしていることを、佐々木雄彦(ささき・たけひこ)

秋田大教授(医学)らの研究チームがマウスの実験で解明しました。

5月13日英科学誌ネイチャー電子版に発表しました。

パーキンソン病やハンチントン病など神経変性疾患の治療法開発に

つながる可能性があるということです。



 チームは、体内で脂質を分解する酵素で役割が未解明な

「INPP4A」に着目しました。この酵素を持たないマウスを

作ったところ、四肢が激しく震えるなどして動けず、症状が人の

ハンチントン病などの特徴に似ていました。



 調べると、マウスの脳で運動をつかさどる部位の神経細胞が

死んでいました。また酵素を働かなくさせた神経細胞に

グルタミン酸を与えると、細胞死することも突き止めました。



 脳にあるグルタミン酸は、神経伝達物質として記憶などの脳の

正常な働きに必須な一方、神経を興奮させすぎて細胞死させる毒性

も備えています。



 チームは、神経細胞がグルタミン酸を過剰に受け取るのを酵素が

防ぎ、毒性から保護していると判断しました。佐々木教授は

「”もろ刃の剣”とも言えるグルタミン酸から、細胞が守られる

仕組みの一端を初めて解明できた」と話しています。



 保護する酵素の働きをホゴにする病気。笑



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2】 関節炎を起こしにくくする分子



 老化や免疫異常により関節の軟骨が破壊され、痛みや運動障害

の症状が出る関節炎を防ぐのに重要な役割を果たす小さな分子を

見つけたと、国立成育医療研究センターの浅原弘嗣

(あさはら・ひろし)システム発生・再生医学研究部長らが

5月12日付米科学誌電子版に発表しました。



 マウスの実験で、この分子を増やすと関節炎になりにくいこと

を確かめました。浅原部長は「関節炎やリウマチの新しい治療法

につながる可能性がある」と話しています。



 浅原部長らは、人間やマウスの軟骨細胞に、マイクロRNA

という分子の一種「miR140」が多く含まれることに注目

しました。遺伝子操作でこの分子をほとんど持たないマウスを

作り、人為的に関節炎を発症させると通常のマウスに比べて

軟骨が大きく損傷しました。この分子を増やすよう遺伝子操作

したマウスでは、軟骨の状態が良好でした。



 関節炎は、軟骨を構成するタンパク質が「ADAMTS5」

という酵素によって分解されるのが主な原因ですが、

miR140は、この酵素の働きを抑えていました。



 この分子をほとんど持たないマウスは、手足や尾が短くなり、

動物が誕生する「発生期」の骨格形成に重要な役割を果たすこと

も判明しました。



 RNAは通常、DNAの情報を写し取りタンパク質の合成を担い

ます。しかしマイクロRNAからタンパク質は合成されず、従来は

「がらくた」と考えられていたが、別の働きをすることが

分かってきました。



 間接的に関節炎を治療する。笑



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編集後記



 ハンチントン病などの神経難病は治療法が少なく、

治療に難渋します。またパーキンソン病の様に

薬はあっても段々薬が効かなくなったり(オン・オフ

現象)、薬に対する依存性がでてきたりして治療に

困ることが多い病気もあります。なんとか基礎医学

の実験から臨床に応用できる方策を早く見つけて

欲しいものです。慢性関節リウマチや変形性関節炎

では、関節にある軟骨の構造が壊れてしまうと、

炎症が収まっても、元にもどりません。早期治療により、

関節の破壊が防げれば、患者さんにとっては大きな

福音となるでしょう。笑



 早期治療を想記する。笑

  

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2012-04-13 00:00:00

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診療マル秘裏話 Vol.337 平成21年5月20日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1)  前立腺がん治療ワクチン「プロベンジ」

2) ハンチントン病の原因





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1】 前立腺がん治療ワクチン「プロベンジ」



 米食品医薬品局(FDA)は4月29日、

米デンドレオン社の前立腺がん治療ワクチン

「プロベンジ」を認可しました。



 がんを予防するワクチンはすでに子宮頸(けい)がん用

が認可されていますが、治療目的のワクチンが認可され

たのは初めてということです。今後、様々ながんで同様

の手法が広がる可能性があります。



 このワクチンは、患者さんから採取した免疫細胞をがん細胞

の目印となるたんぱく質にさらした後で注射します。

その結果、患者さん自身の免疫機構が、がん細胞を攻撃する

のを促します。



 512人を対象にした臨床試験では、進行した前立腺がん患者

さんの生存日数を4か月余り延ばす効果が認められました。

このワクチンを数年にわたって審査してきたFDAは

「これまで有効な治療法が限られていた前立腺がん患者さん

にとって新たな選択肢となる」と話しています。



 侵攻してきた進行がん細胞を治療ワクチンで治療を

振興する。笑



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2】 ハンチントン病の原因



 手足などが不随意運動をしたり、認知障害などの

症状が出る神経難病「ハンチントン病」は、病気の

原因タンパク質によって、損傷したDNAを

修復する仕組みが働かなくなるのが原因との研究結果

を岡澤均(おかざわ・ひとし)東京医科歯科大教授

(神経内科学)らが5月3日付米科学誌に発表

しました。



 この仕組みを回復させることが、ハンチントン病の

新たな治療法開発につながる可能性があるということ

です。



 ハンチントン病は、遺伝子変異が原因で

「変異型ハンチンチン」という異常なタンパク質が

できます。岡澤教授らは、タンパク質同士の結合を

網羅的に調べる方法で、これが「Ku70」という

タンパク質と結合することを見つけました。



 Ku70は、ほかの2種類のタンパク質と複合体

を作り、2本鎖のDNAが損傷した場合に修復する

機能がありますが、岡澤教授らは、

変異型ハンチンチンがあると複合体を作りにくくなる

ことをマウスの実験で確認しました。



 複合体を作る前に、Ku70が分解されるなどして

少なくなるためとみられ、変異型ハンチンチンがある

マウスでKu70を通常の2倍程度作らせると、

生存期間が約30%長くなりました。



 治療に応用するには、Ku70を作る遺伝子を導入

する方法や、変異型ハンチンチンがKu70と結合する

のを阻害する化合物の開発などが考えられるということ

です。岡澤教授は「毒性が低く有効な化合物を探すなど

研究を進めたい」と話しています。



 ハンチントン病は、日本では人口10万人当たり

約0・5人の患者がいるとされています。



 修復する機能が昨日無くなった。笑



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編集後記



 がん治療ワクチンの第1弾をFDAが認可したのは

画期的なことです。日本の厚生労働省も見習って

もらいたいものです。同じ手法を他のがんにも適応

して、患者さん自身の免疫力をアップするように

することは非常に重要と考えられます。ハンチントン

病は現在のところ有効な治療法がありません。

早く遺伝子治療や有効な化合物が発見されるといいな

と思いました。



 難病が何秒で解決する時がくるかも。笑

 

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2012-04-05 00:00:00

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診療マル秘裏話 Vol.336 平成21年5月13日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1)  「オキシトシン」の自閉症患者さんへの効果

2) ゴボウの種子が膵臓がんの増殖を抑える





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1】 「オキシトシン」の自閉症患者さんへの効果



 脳内ホルモンの一種「オキシトシン」の投与で

重度の知的障害のある自閉症患者さんの症状が改善した

と、金沢大・子どものこころ発達研究センターが

4月23日、発表しました。主治医の棟居俊夫・

特任准教授は「知的障害のある患者で効果が

確認された例は初めて」と話しています。



 オキシトシンは出産時に大量に分泌され、

子宮や乳腺の収縮などに作用し、陣痛促進剤など

として使わています。他者を認識したり、愛着を

感じる機能に関係するとの研究結果も最近出され、

知能の高い自閉症のアスペルガー症候群で効果が

実証されたとの報告もあります。



 この報告を知った、同センターに通院する20代の

男性患者さんの両親が、08年にオキシトシンの点鼻薬を

輸入し、数カ月服用させたところ、

(1)主治医の目を見て話す

(2)対話で笑顔を浮かべる

(3)IQテストが受けられるようになる–などの

症状が改善しました。10カ月間投与し改善状態の

持続も確認しました。



 男性は3歳で自閉症と診断され、服用前は他者と

目を合わせず、質問におうむ返しの反応しか

できませんでした。



 これまで重度の知的障害がある自閉症患者さんへの

オキシトシンの投与例がなく、今後、どのような患者さんに

効果があるかを見極め、必要な投与期間や量、対象年齢

などを突き止めるのが課題ということです。



 瀋陽で信用ホルモンオキシトシンの効果を実感する。笑



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2】 ゴボウの種子が膵臓がんの増殖を抑える



 国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)は、漢方薬の

解熱剤などに使われるゴボウの種子「牛蒡子(ごぼうし)」に、

抗がん剤が効きにくい膵臓(すいぞう)がんの増殖を抑える

作用があることを、マウスの実験で突き止めました。



 患者さんを対象に臨床研究を行い、新しい治療法の

実現化を目指します。



 がん細胞のうち、酸素や栄養分が少ない環境で生き残る

タイプは、抗がん剤が効きにくく、がん再発の原因になって

いました。江角浩安院長らは、酸素や栄養分が少ない環境で

培養したがん細胞に、牛蒡子に含まれるアルクチゲニンを

加えると、がん細胞が激減することを発見しました。

膵臓がんのマウスは通常、生後55日ですべて死にますが、

牛蒡子を1回50-100マイクロ・グラムずつ週5回

投与すると、生後100日を過ぎても半数が生き残りました。



 江角院長は「膵臓がんの患者にも効果があるか、

早く検証したい」と話しています。



 対照的な大将の研究対象。笑



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編集後記



 先日、アスペルガー症候群の患者さんを受け入れて

いる企業の取り組みがテレビで放映されていました。

オキシトシンで治療ができるようになれば、もっと

受け入れる企業が増えるのではないかと考えています。

アスペルガー症候群の人の特殊能力を生かしながら、

欠点も抑えられれば、企業の受ける恩恵も大きくなる

のではないでしょうか?膵臓がんは、診断された時には

手の打ちようがないがんとして知られていました。

ごぼうの種が効くなんて本当に瓢箪からから駒ですね。



 ごぼうの種が膵臓がんをごぼう抜きで救済する。笑

 

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2012-03-29 00:00:00

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診療マル秘裏話 Vol.335 平成21年5月6日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1)  皮膚や骨髄中の「多能性幹細胞」

2) がんの転移と脳の成長の療法に関わる酵素





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1】 皮膚や骨髄中の「多能性幹細胞」



 人間の皮膚や骨髄の中に、さまざまな細胞に分化する能力

を持つ「多能性幹細胞」が存在するとの研究結果を東北大の

出沢真理(でざわ・まり)教授らと京都大のチームが4月

20日付米科学アカデミー紀要(電子版)に発表しました。

この細胞を「Muse(ミューズ)細胞」と名付けました。



 増殖力は高くないが、出沢教授は「そもそも生体内にある

細胞で、遺伝子導入など特別な操作を必要とせず、腫瘍

(しゅよう)化の危険性は低い」と安全面の利点を強調して

います。胚(はい)性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞

(iPS細胞)に取って代わるものではないが、再生医療に

利用できるとの見方を示しました。



 出沢教授らは、体の中に多能性幹細胞が存在し、ストレスを

受けると活性化すると想定しました。人間の皮膚の線維芽細胞

や骨髄の間葉系細胞を酵素で処理しストレスをかけると、

ES細胞に似た細胞の塊ができ、これをMuse細胞としました。

一定の大きさまでは成長しますが増殖はそこで止まりました。



 別の方法で培養すると神経(外胚葉系)、筋肉(中胚葉系)、

肝臓(内胚葉系)というそれぞれ別系統の細胞に分化しました。

多能性を確認したと話しています。



 細胞表面の特定の目印を識別する方法で、骨髄液から直接

Muse細胞を取り出すことができました。培養方法を

組み合わせると増殖も可能でした。



 マウスの実験で皮膚、筋肉、肝臓を傷つけMuse細胞を

投与すると損傷組織に生着し、その組織の細胞に分化しました。



 今後、どんな細胞に分化できるかや、治療につなげる方法の

研究を進めたいと話しています。



 間葉系細胞は、再生医療で最も肝要だ。笑



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2】 がんの転移と脳の成長の療法に関わる酵素



 がんの転移にかかわる酵素が、脳を成長させたり修復したり

する働きを担っていることを、大阪バイオサイエンス研究所の

榎本和生・研究部長らがショウジョウバエを使った研究で

明らかにしました。4月20日付の米科学誌

ディベロップメンタル・セルに発表しました。



 幼児期の脳は、音や光に反応して神経回路の再編を繰り返し、

複雑なネットワークを作り上げます。



 榎本さんらは、この再編が起こらない突然変異の

ショウジョウバエを発見しました。細胞を取り巻く物質を溶かす

「Mmp」という酵素を作れないことを突き止めました。

この酵素は神経線維が通るべき場所を作り、ネットワークを

完成させていました。



 人間のMmpは、がん細胞が病巣から飛び出して別の場所へ

転移する際に働くとされています。てんかん発作や血流の低下で

脳がダメージを受けた時にもMmpが検出されていましたが、

役割は不明でした。榎本さんは「脳のMmpの異常は精神疾患

などにつながると考えられ、詳しく調べれば診断や予防に役立つ」

と話しています。



 脳の成長には、Mmpは欲しいけど、がんの転移にはノーです。笑



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編集後記



 再生医療に、ミューズ細胞は、大変有用でしょう。

ただ古くから皮膚や骨髄の間葉系細胞は、再生医療

に用いられており、目新しいことは何もないという

意見もあります。ES細胞との比較で多能性の範囲が

どの程度狭まるかが、今後の研究の焦点になるもの

と考えられます。Mmpのように人体では、機能が

多岐にわたる酵素がたくさん存在する物と考えられて

います。さらなる深い研究が待たれるところです。



 商店で焦点となったのは、笑点を見ていたかと

いうことでした。笑

 

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2012-03-22 00:00:00

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診療マル秘裏話 Vol.334 平成21年4月29日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1)  老人斑が無くてもアルツハイマー病は発症する

2) 大人の脳の神経回路の形成、維持に必要な蛋白質





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1】 老人斑が無くてもアルツハイマー病は発症する



 アルツハイマー病の特徴の一つとされる脳の

「老人斑(アミロイド斑)」がなくてもアルツハイマー病

の症状が起きることを、大阪市立大などの研究チームが

マウスで実証しました。老人斑を抑制するだけでは有効な

予防や治療にならない可能性があります。米神経科学会誌

(電子版)に掲載されました。



 老人斑はアミロイドベータ(Aβ)というたんぱく質が

繊維状につながったもので、アルツハイマー病の原因の一つ

と考えられています。しかし、実際の患者さんの症状の重さ

と老人斑の数が比例しなかったり、老人斑がなくても発症

するケースがヒトで報告されていました。



 富山貴美(とみやまたかみ)・大阪市立大准教授

(脳神経科学)らは、患者の脳では老人斑だけでなくAβの

分子が数個~数十個集まった「重合体」も蓄積されている

ことに着目しました。



 そこで重合体はできるが老人斑はできない遺伝子改変マウス

を作製しました。8カ月ごろからAβの重合体が目立って増え

ました。それに伴い、記憶中枢である海馬では神経細胞が減少

し、平均寿命に近い24カ月(ヒトの80歳程度)では普通の

マウスの半分近くになりました。



 プール内の休憩場所を覚えさせる記憶テストでも、8カ月の

遺伝子改変マウスは同月齢の普通のマウスが1週間程度で覚える

課題をこなせませんでした。チームはこうした症状から、

老人斑のないマウスもアルツハイマー病を発症したと結論づけ

ました。



 八升の酒を飲んで、病気を発症した。笑



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2】 大人の脳の神経回路の形成、維持に必要な蛋白質



 大人の成熟した脳で神経回路が形成、維持されるのに、

2種類のタンパク質の複合体が重要な役割を果たしている

ことをマウスの実験で解明したと、慶応大の柚崎通介

(ゆざき・みちすけ)教授(神経生理学)らが4月

16日付の米科学誌サイエンスに発表しました。



 この複合体が、小脳で神経細胞の接着や成熟を促す

ことを確認しました。小脳の病気による運動障害の

新たな治療法開発につながるのではないかということ

です。



 人間の脳は、1千億個を超える神経細胞が結合し

神経回路をつくっています。細胞と細胞のつなぎ目

である「シナプス」は発達に伴って形成され、大人

になってからも学習によって改変されるが、大人の

脳でシナプスがどのように形成、維持されるかは

よく分かっていませんでした。



 柚崎教授らは大人のマウスを使った実験で、小脳に

ある顆粒(かりゅう)細胞とプルキンエ細胞という

2種類の神経細胞の間で、「Cbln1」と

「GluD2」という2種類のタンパク質が複合体を

形成し、細胞と細胞の間で「のり」のように働いて

接着を促していることを突き止めました。



 これらに似たタンパク質は、記憶や学習に関係する

海馬や大脳皮質にもあり、柚崎教授は「将来は、

認知症や精神神経疾患の治療法開発にも役立つ

のではないか」と話しています。



 のりのりの研究者がのりの研究を始めた。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



編集後記



 認知症の発症を抑えるためには、老人斑だけではなく

β-アミロイドの重合体も抑える薬物が必要ということ

が分かりました。子供の神経回路の形成については、

様々な研究がなされ、それが教育に生かされるという

ことは充分にされてきたと思います。でも人間は子供

だけではありません。大人の神経回路の形成・維持に

ついてもこの研究を突破口として充分大人の教育に

生かされるよう努力して欲しい者です。



 十分で充分という仕事はありません。笑

 

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藤田 亨

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最新号より100号前のメルマガ

2012-03-15 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.333 平成21年4月22日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

目次



  

1)  神経細胞の発達に関与する因子

2) インフルエンザの新薬







◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



  

 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。





 

1】 神経細胞の発達に関与する因子



 幼児期に脳の神経回路が形成される際、神経細胞が外部

から刺激を受けて活発に活動することで細胞間の結合が

より強化されることを大阪大と東京大のチームが突き止め、

4月5日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表しました。



 山本亘彦(やまもと・のぶひこ)大阪大教授(神経生物学)

は「先天的な要因だけでなく、視覚や聴覚などの五感から

受ける後天的な環境も脳の発達に影響している。”氏と育ち”

の両方が重要だ」と話しています。



 チームは試験管内で脳の神経細胞の配線を再現しました。

神経回路をつくる軸索の起点となる脳の「視床」と、軸索が

のびる標的となる「大脳皮質細胞」で、刺激を受けたときに

出る電気的パルスをそれぞれ観察し、細胞の活動が軸索の

枝分かれに与える影響を調べました。



 すると、視床と大脳皮質細胞のどちらか一方でも活動が

弱いと枝分かれは起こらず、両方が同時に活発な場合にのみ

枝分かれが促進され、神経細胞間の結合が強化されることが

分かりました。



 いい伝承は、いい遺伝、いい環境は、いい感興をもたらす。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



2】 インフルエンザの新薬



 国が承認審査を進めている初の純国産インフルエンザ治療薬

「CS-8958」(一般名・ラニナミビル)がタミフル耐性

ウイルスに効果があることを、けいゆう病院(横浜市)の

菅谷憲夫・小児科部長らが確かめました。米国微生物学会誌

(電子版)に掲載されました。



 菅谷部長らは08-09年、患者さん184人を分けて

ラニナミビルとタミフルを投与しました。同シーズンは

Aソ連型(H1N1型)でタミフル耐性ウイルスが流行し、

試験した患者さんでも約95%が感染しました。すると、

ラニナミビルを投与した患者さんはタミフルを投与した患者さん

より平均60時間以上早く回復しました。一方、タミフル耐性

でなかったA香港型(H3N2型)やB型に感染した患者さん

の治療効果に差はありませんでした。



 ラニナミビルはリレンザと同じ吸引式で1回の服用で済みます。

これまでの試験でA型、B型の季節性ウイルス、さらに新型

(H1N1型)、強毒性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)

に対する効果も確認されています。



 菅谷部長は「来シーズンまでにはラニナミビルが承認され、

新型のウイルスがタミフル耐性になっても効果が期待できる」

と話しています。



 五回が一回になっても、誤解しないでね。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



編集後記



 幼児期の子供には、良い環境を与えてあげること

が脳の発達にとって重要と考えられます。無防備な

時にこそ良い環境を与えて、最大限その子の能力が

発揮できるようになるといいですね。インフルエンザの

新薬はラニナビルだけではありません。続々と有効な

新薬が開発されています。来シーズンまでに上梓され

れば、来シーズンからでも使いたいと考えています。

 

 耐性ウイルスが大勢になっても、新薬がある。笑

 

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2012-03-08 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.332 平成21年4月15日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

目次



  

1)  膵臓の自己再生力

2) 運動不可のメタボ患者さんの治療







◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



  

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1】 膵臓の自己再生力



 再生しない臓器と考えられてきた膵臓(すいぞう)に

自己再生力があることを名古屋大の洪繁(こう・しげる)

助教らの研究チームが解明し、3月31日までに発表

しました。近く米医学誌に掲載されます。洪氏は

「さらに詳細なメカニズムを明らかにすれば、膵臓の

機能障害による糖尿病治療などに役立つだろう」と

話しています。



 自己免疫システムの関与が疑われ、中高年男性に多い

「自己免疫性膵炎」の患者さんの組織検査で判明

しました。この膵炎はステロイド治療が一般的ですが、

詳細な病態や改善のメカニズムは不明でした。



 洪氏らは、この膵炎患者さんは消化酵素を分泌する

腺房細胞がほぼすべて失われていることを突き止めました。

その上で、ステロイド投与後の組織を調べると、消化酵素

の分泌量が投与前に比べ3カ月後で約3倍、1年後で約5倍

に増えているのを確認しました。消失した腺房細胞が一部で

再生しており、成人の膵臓にも再生力があると結論付け

ました。



 特殊なマーカーで再生した腺房細胞群の中心付近を調べ、

膵臓のもととなる幹細胞の存在を確かめたということです。



 腺房細胞が再生したのは、羨望の的。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



2】 運動不可のメタボ患者さんの治療



 脂肪細胞が分泌するホルモン「アディポネクチン」が、

筋肉細胞で働いて糖や脂質の代謝を高めて体内での燃焼を

進め、運動したのと同様の作用を果たすことを、東京大

の門脇孝(かどわき・たかし)教授らのチームがマウスの

実験で解明し、4月1日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表

しました。



 糖尿病やメタボリック症候群の人は、アディポネクチン

が出にくくなることが知られています。人でもマウスと

同じ作用があるとみられ、この仕組みを活性化する薬が

開発できれば、薬を飲んだだけで運動をしたのと同様の

体質改善効果が期待できるということです。



 チームは数年後の臨床応用を目指して薬剤開発を

進めています。門脇教授は「高齢やけが、足腰の病気

などで思うように運動できない人で、糖尿病などの

生活習慣病の治療に役立つだろう」と話しています。



 チームは、筋肉細胞で起きている代謝の仕組みを分子

レベルで解析しました。細胞表面にある受容体に

アディポネクチンがくっつくと、異なる二つの経路で

細胞内に信号が伝わり、糖などの代謝にかかわる

細胞内器官のミトコンドリアの働きが強まるのを発見

しました。



 細胞にアディポネクチン受容体を持たない遺伝子操作

マウスでは、燃え残った脂質が筋肉にたまり、運動時の

持久力も落ちました。アディポネクチンの働きを補う薬剤

を投与すると、代謝が少し改善することも確かめました。



 ただアディポネクチンそのものは体に吸収されにくく、

人の飲み薬にするには改良が必要といわれています。

チームは受容体に直接働いて高い効果が期待できる薬剤の

開発を目指しています。



 社長の代謝が良くなり大赦で円満退社した。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



編集後記



 再生医学の進歩は、凄まじいものですが、臨床応用

には、国の審査が必要になります。糖尿病の壊疽の

ように病気の進行の方が血管の再生よりも速い場合は

あまり再生医療は有効とは言えないようです。膵臓の

細胞で再生能力が確認されたというのは、糖尿病の

患者さんにとって朗報といえるでしょう。しかし、

実際の国の審査に時間がかかりすぎれば、臨床応用

するまでの間に外国に成果を持ち逃げされる可能性

もあります。一方こうした新しい再生医療の安全性を

重視するために審査に時間をかけているという実情

もあるのです。あせらず正攻法でなおかつ病気の性状

も勘案の上研究と臨床応用を進めて頂きたいものです。 



 有効期限のない友好関係。笑



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2012-03-01 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.331 平成21年4月8日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

目次



  

1)  RNA干渉を用いたがんの遺伝子治療

2) 再生医療の研究と国の指針の問題点





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



  

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おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

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1】 RNA干渉を用いたがんの遺伝子治療



 ヒトにおいて、腫瘍細胞に入り込んで癌(がん)を引き起こす

毒性蛋白(たんぱく)質の産生を阻害する遺伝子操作療法の使用

に初めて成功した研究が報告されました。RNA干渉(RNAi)として

知られるこの遺伝子操作療法は、RNA干渉の過程で二本鎖RNAを

合わせていわゆる“短い二本鎖RNA”(siRNA)を形成し、それを

細胞内に導入します。細胞内に入ったsiRNAは、特定の蛋白質生成

に通常用いられるメッセンジャーRNA(mRNA)を分解し、その

遺伝子発現を抑制します。この発見は2006年にノーベル賞を受賞

しましたが、研究には線虫が用いられていました。



 米カリフォルニア工科大学(CalTech、パサデナ)化学工学教授

のMark E. Davis氏らは、身体に注入すると腫瘍まで進み、siRNAs

を腫瘍細胞に導入し、指定されたタスクを行わせる極小のナノ粒子

システムを考案しました。今回の第1相臨床試験は、実際の

メラノーマ患者さんを対象に実施されました。



 治療後の生検によって、試験は計画どおりに進んだことが確認

されました。同氏らは、腫瘍に直接的ではなく、インフルエンザや

他の皮下注射と同様にナノ粒子を患者さんに注射しました。ナノ粒子は

順調に標的となる腫瘍細胞に向かい、適所のmRNAに付着し、問題の

蛋白質の産生を停止させました。研究結果は、英科学誌「Nature

(ネイチャー)」オンライン版に3月21日掲載されました。



 Davis氏は「副作用を抑えるにはプロセスの正確さが非常に重要

である。疾患に関与する蛋白質に選択的に向かうことができ、

標的外の影響を生じることなく、遺伝子レベルで攻撃して排除

したい蛋白質を排除する」という。同氏らは、同システムが、

多くの異なる遺伝子に到達し、これまで薬物療法をすり抜けてきた

腫瘍に作用する高度に標的化した選択的方法になると考えています。



 米フォックス・チェイスFox Chase癌センター(フィラデルフィア)

のGregory Adams氏は「実際に治療に使用するには改良や最適化が

必要なことは明らかである」としつつも、「これらは、基本的に

“この蛋白質を今発現させたくない”という指示書を細胞に導入

する。これは驚くべきことであり、大きな可能性を秘めている。

また、この療法は従来の遺伝子療法と異なり可逆的である」という

ことです。別の専門家も「これは、特定の蛋白質の産生を停止させる

ために癌を促進する遺伝メカニズムに直接干渉するものである」と

述べています。



 認知症のβ-アミロイドは、どうでしょうか?タンパク質の産生

を中止させれば、これは世界注視の研究です。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



2】 再生医療の研究と国の指針の問題点



 けがや病気で傷んだ組織や臓器を治す再生医療の応用に向けた

研究が加速しています。広島市で3月18、19日に開かれた

日本再生医療学会では、様々な細胞に変化できるiPS細胞

(新型万能細胞)やES細胞(胚性幹細胞)の基礎研究と並んで、

実際の治療を見すえた応用研究が次々と報告されました。一方で、

臨床応用に向けた国の審査を逸脱するケースも発覚するなど、

普及に向けた課題も浮き彫りになりました。





 「国の指針に抵触するのでは」「院内の承認は受けている。

抵触などというものではない」3月19日のシンポジウムで、

人の脂肪に含まれる幹細胞(脂肪幹細胞)を使った臨床研究

を国の審査を経ずに実施した名古屋大病院泌尿器科の報告に、

座長から厳しい質問が繰り返されました。



 前立腺がんの摘出で慢性尿漏れを起こした患者さんに、自分の

脂肪幹細胞を注射して尿道の筋肉の再生を促すもので、

後藤百万教授によると、2009年1-3月に70-80歳代

の男性計5人に実施しました。4人の症状が改善、尿漏れが

ほぼ止まった患者さんもいるということです。



 同科のグループはラットの研究を基に、08年9月に

医学部倫理委員会の承認を受けて着手しました。他の診療科

は国に審査を申請していることから、研究を一時停止し、

09年8月に申請したということです。一方で国には

臨床研究の実態は報告せず、同10月には韓国の国際研究会

でも「世界初の臨床研究」として発表していました。



 厚生労働省研究開発振興課は「人に対して行った時点で

指針に違反している」と指摘しました。名古屋大医学部も

調査委員会を設置するとのことです。後藤教授は

「知らなかったでは済まされない。認識不足を反省している」

と話しています。



 幹細胞で人を治療する臨床研究は、かつては各研究施設の

倫理委員会の審査だけで行っていたが、安全面で不明な点も

多いため、国が「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」

を作成しました。06年9月から施設だけでなく国との

二重審査が義務づけられました。



 国の審査では、移植する細胞に医薬品としても承認される

ほどの安全性を求めているほか、犬や豚など大型動物の実験

を重視しています。患者さんに対しては、効果を強調せず、

安全性を最優先する研究であることを説明して同意を得る

よう求めている。



 研究者の間では「指針が厳しい」とする意見があるのも

事実です。審査が数か月から1年以上かかるため、準備が

長引き、安全を確保するための機器や検査の費用もかさむ

ということです。



 今回の学会でも再生医療の実現に向けて課題を話し合う

シンポジウムで「指針が安全性を重視するあまり、臨床応用

や研究で得られた特許などの知的財産権の対策を遅らせて

いる」とする声が上がりました。



 厚労省の専門委員会では現在、体の組織にある体性幹細胞

に限っていた指針を見直し、ES細胞やiPS細胞などを

含めた新しい指針づくりを進めています。同学会前理事長の

中内啓光・東京大教授は、学会会期中に記者会見し、現行の

審査について「(研究段階で薬事法レベルの安全性を求める

のは)現実的でない、過剰な規制」として見直しを求め

ました。



 一方、指針作成時の専門委員長だった中畑龍俊・京都大教授

は「(再生医療の)可能性を強調し過ぎて、慎重さを欠くべき

ではない」と話しています。指針に法的な拘束力はないが、

「期待が高い分、社会に受け入れられるには安全性の議論を

重ねることが、むしろ近道だ」と強調しました。





 今回の学会では、体にもともと備わっている「体性幹細胞」

を生かした研究が多く紹介されました。



 名古屋大で問題となった脂肪幹細胞ですが、骨や血管、筋肉

など幅広く姿を変える能力が明らかになっています。マウス

やイヌの動物実験で歯周病で傷んだ歯茎や骨、心筋、肝機能

障害を回復させた例などが報告されました。安全でたくさん

採取できるので、普及しやすい材料として注目を集めて

います。骨髄に含まれる間葉系幹細胞を用いた研究はより実用

に近付きました。自治医大と京都大は、生体肝移植で移植する

肝臓につながる血管「門脈」から幹細胞を注入すると、酵素の

異常な増加を抑えて、移植した肝臓が良い状態で生着すること

をラットの研究で示しました。年内にも臨床研究を行う準備に

入ります。



 国の指針の承認を受けている臨床研究の発表もあり、東海大は、

椎間板ヘルニアなどの患者に幹細胞を移植した6例の経過を

報告しました。



 研究が先か、承認が先か、卵が先か、鶏が先か、水掛論

です。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



編集後記



 RNA干渉を用いた臨床研究の話は、凄すぎると思い

ました。βーアミロイドや神経難病の原因となって

いるタンパク質に生産不可の指令を与えれば、臨床

応用の範囲は広いと考えています。しかしそのような

臨床応用の広くできる研究でも、勇み足をしてしまう

と元も子もありません。国の指針の承認の規制緩和は

絶対に必要です。たとえば、上記名古屋大のUroの

ように、他の国で発表してしまうと国際競争力が

無くなって他の国でやった二番煎じの研究が賞を

もらったりすると残念ということにもなりかねません。



 閑話ばかりでは、緩和しすぎてしまいます。笑

 



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最新号より100号前のメルマガ

2012-02-23 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.330 平成21年4月1日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

目次



  

1)  歯茎の再生実験成功

2) 耐性アシネトバクター菌





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



  

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本日はエプリルフールですが、メルマガの内容はうそでは

ありません。

 

1】 歯茎の再生実験成功



 歯ぐきが細菌によって溶ける歯周病について、患者の骨髄液

から骨や筋肉のもとになる幹細胞を採取して培養後に患部へ移植

し、歯ぐきを再生させることに広島大の研究グループが成功

しました。患者を対象にした臨床研究で、移植をした患部は

4-8ミリほど歯ぐきが回復しました。細胞培養技術の向上など

で再生効果を高め、3年以内に厚生労働省へ先進医療を申請し、

実用化を目指すとのことです。



 広大の栗原英見教授(歯周病学)と広大発祥のベンチャー

「ツーセル」(広島市、辻紘一郎社長)の臨床研究で、3月18日

から広島市である日本再生医療学会で成果を発表します。



 30-65歳の歯周病患者の男女11人から骨髄液を採取しました。

この中に含まれる間葉系幹細胞を培養・増殖させ、医療用コラーゲン

と混ぜて歯周病患部へ注入しました。11人のうち、転居などで経過

を追跡できなかった3人を除く8人中6人で、歯ぐきの回復や、

歯周病で生じた歯と歯ぐきの間のすき間(歯周ポケット)が

小さくなりました。移植した幹細胞が歯周組織となったり、もともと

あった細胞の増殖を促す物質を出して自力での組織再生を後押しした

ものとみられます。



 歯周病患者は軽症者も含めると国内に約3700万人いるとされます。

今回の臨床研究は軽症者を対象としましたが、今後、中・重症者でも効果が

出るよう、採取した細胞からある程度組織を作成したうえで移植する

などの方法で臨床研究を重ねます。糖尿病の下肢壊疽で再生医療の評判が

芳しくないと聞いています。重症者で成績が特に良くないと言われて

います。何らかのブレイクスルーを見つけて下肢壊疽から一本でも足を

救っていただきたいものです。



 栗原教授は「治療へ向けた基本的なスキーム(計画)は出来上がった。

これを進化させてさらに効果を高め、多くの人に使える治療法を確立

させたい」と話しています。



 老化は歯からは定説です。は?と言わないで。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



2】 耐性アシネトバクター菌



 ほとんどの抗菌薬が効かない多剤耐性のアシネトバクター菌

のうち、日本国内では感染例がないとみられる特に強いタイプ

のものが愛知医科大病院(愛知県長久手町)に搬送された県内

の男性会社員(59)から検出されていたことが3月20日、

分かりました。



 アシネトバクター菌は水回りや土壌などの自然界のほか、

人間の皮膚などにも広く存在します。免疫力が低下した人が

感染すると肺炎や敗血症を起こし、死亡することもあります。

岡大病院(福岡市)で昨年1月、入院患者23人が感染した例

があります。



 愛知医科大病院の三鴨広繁(みかも・ひろしげ)教授に

よると、男性は2月初旬、アラブ首長国連邦(UAE)への

出張中に事故で大腿(だいたい)部を切断されました。

緊急治療を受けた後、同月下旬に帰国しました。



 切断部が感染症にかかっており、同病院の検査で未確認の

アシネトバクター菌に感染していたことが判明しました。

足の切断面を蛆に食べさせるという方法がかなり有望とされて

います。ナポレオン・ボナパルトの時代から使われていたと

思われますが、蛆を使う治療は健康保険が使えない上、蛆

は成長すると瞬く間にハエになってしまうので注意が必要です。

強い抗生物質を投与しましたが効果がなく、別の細菌

「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)」の治療薬

で改善、症状も快方に向かいました。ほかの患者や職員の感染は

確認されていないということです。



 三鴨教授は「このタイプの菌が国内に存在していても

おかしくない。各病院とも感染対策を取ることが重要だ」と

指摘しています。



 耐性が、大勢となって欲しくないものです。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



編集後記



 歯の歯周病の患者さんが3700万人もいるとは知りません

でした。皆さんこまめに歯磨きをして歯周病を予防

しましょう。歯周病は夜寝てる間に進行することが多い

ようです。少なくとも夜寝る前と起床時の歯磨きをお勧め

します。耐性菌は、適切な抗生物質の使い方で減らすこと

ができます。耐性菌を作らないための唯一の方法は、点滴

加療で作用機序の違う2剤以上の抗生物質を大量に使い

徹底的に細菌を死滅させることです。当然健康保険は

通りません。でも問題が起きた時に厚生労働省は医師の裁量を

理由に自らの責任を回避しようとします。あまり大きな声では

いえませんが、通す方法はあります。しかし、この方法でも

結核菌や、非定型抗酸菌症や上記のアシネトバクター菌、

MRSAや耐性腸球菌、セラチア菌や耐性マイコプラズマや

多剤耐性緑膿菌を抑えることはできませんので、

内服薬の抗生剤を使う場合で、呼吸器、泌尿器症状、心臓の

症状が収まらない場合は、レントゲンを撮ったり、

聴診を入念にしたり、CVA叩打痛を確認の上、尿の培養を

行いましょう。簡単な診察で熱源をある程度推測し、万が一

胸に影がある場合は、陰影に応じて専門の病院に紹介

しましょう。



 抗生物質の使い方を後世に伝える。笑



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