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2012-12-05 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.371 平成23年1月13日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1) 統合失調症に「Lセリン」の脳内での不足が関係

2) マウス妊娠高血圧症候群の新たな治療法





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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。





 

1】 統合失調症に「Lセリン」の脳内での不足が関係



統合失調症の患者さんにみられる感情や会話、社会性の喪失

といった症状に関わっているとされるグルタミン酸の

神経伝達異常に、アミノ酸の一種である「Lセリン」の

脳内での不足が関係していることを、九州大の古屋茂樹

(ふるや・しげき)教授らのグループがマウスを使った

実験で12月24日までに突き止め、

米生化学・分子生物学会誌(電子版)に発表しました。



 古屋教授は脳内でLセリンを増やす方法の研究も進めて

おり、統合失調症の発症メカニズムの一端を解明し、

治療薬の開発に結び付く可能性も期待されています。



 Lセリンは、グルタミン酸の神経伝達時に、刺激を

受け取る受容体を活性化させるアミノ酸「Dセリン」の元

となる物質です。これまで統合失調症の患者について、

血液中などのDセリンの含量低下が報告されてきました。



 古屋教授らはLセリンの供給源に注目しました。

遺伝子組み換えにより脳内でLセリンを生合成できない

マウスを作成して解析したところ、脳内のLセリンは

正常なマウスの15%程度、Dセリンは10%以下の含量

まで低下し、グルタミン酸の受容体機能も低下したという

ことです。



 古屋教授は「特に脳内でのLセリン合成が神経伝達機能

を保つために不可欠だと確認できた」と説明しました。

今後、マウスの行動異常についても観察し、統合失調症

との関連を調べるということです。



 監察官が鑑札を観察する。笑



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2】 マウス妊娠高血圧症候群の新たな治療法



 妊娠中に母体の血圧が異常に上がる妊娠高血圧症候群

(妊娠中毒症)のマウスにコレステロール低下薬

「スタチン」を投与して治療することに、大阪大

(大阪府吹田市)チームが成功し、12月27日付の

米科学アカデミー紀要電子版に掲載されました。



 同症候群は重症になると母子ともに死に至ることも

あります。大阪大微生物病研究所の伊川正人

(いかわ・まさひと)准教授は「治療だけでなく発症を

予防する効果もあり、ヒトへの臨床応用につながる

重要な成果」話しています。



 チームは血管の形成を妨げる遺伝子を胎盤で過剰に

働かせ、妊娠高血圧症候群のマウスを作製しました。

胎盤の血管が正常に作られず、胎児に血液をより多く

送り出そうとして、妊娠14日目ごろから血圧が

上がり始め、妊娠18日目ごろには正常時の

約1・2倍に達しました。



 しかし、血中のコレステロールの量を下げたり血管

を丈夫にしたりするとされるスタチンを妊娠7日目

ごろから毎日注射すると、出産まで血圧の上昇が

ほぼなくなりました。



 注射したマウスでは、血管の形成を促すタンパク質の

量が約2倍に増え、胎盤の血管が増加し、高血圧が

抑えられたとみられています。



 経世の形勢に耳を傾ける。笑



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編集後記



 統合性失調症の定義は、訂正不可能な幻覚妄想が

あり、なおかつ器質的疾患をもたない疾病という

ように習いました。しかし、ミクロの(分子の)

世界では器質的異常がないと言えないことは

事実でしょう。早く分子機構の全てのメカニズム

が明らかとなり臨床に生かされる日が来ることを

望んでいます。 妊娠高血圧症で苦しんでいる妊婦

さんを何とか救ってあげる手段の端緒が見つかった

ということでしょう。血管の形成を促すタンパク質

の量をスタチンに頼らず増やすことができれば、

臨床応用が見えてくるのではないでしょうか。



 妊娠高血圧症は、胎盤の血管の欠陥。笑



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