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2012-03-08 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.332 平成21年4月15日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1)  膵臓の自己再生力

2) 運動不可のメタボ患者さんの治療







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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。





 

1】 膵臓の自己再生力



 再生しない臓器と考えられてきた膵臓(すいぞう)に

自己再生力があることを名古屋大の洪繁(こう・しげる)

助教らの研究チームが解明し、3月31日までに発表

しました。近く米医学誌に掲載されます。洪氏は

「さらに詳細なメカニズムを明らかにすれば、膵臓の

機能障害による糖尿病治療などに役立つだろう」と

話しています。



 自己免疫システムの関与が疑われ、中高年男性に多い

「自己免疫性膵炎」の患者さんの組織検査で判明

しました。この膵炎はステロイド治療が一般的ですが、

詳細な病態や改善のメカニズムは不明でした。



 洪氏らは、この膵炎患者さんは消化酵素を分泌する

腺房細胞がほぼすべて失われていることを突き止めました。

その上で、ステロイド投与後の組織を調べると、消化酵素

の分泌量が投与前に比べ3カ月後で約3倍、1年後で約5倍

に増えているのを確認しました。消失した腺房細胞が一部で

再生しており、成人の膵臓にも再生力があると結論付け

ました。



 特殊なマーカーで再生した腺房細胞群の中心付近を調べ、

膵臓のもととなる幹細胞の存在を確かめたということです。



 腺房細胞が再生したのは、羨望の的。笑



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2】 運動不可のメタボ患者さんの治療



 脂肪細胞が分泌するホルモン「アディポネクチン」が、

筋肉細胞で働いて糖や脂質の代謝を高めて体内での燃焼を

進め、運動したのと同様の作用を果たすことを、東京大

の門脇孝(かどわき・たかし)教授らのチームがマウスの

実験で解明し、4月1日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表

しました。



 糖尿病やメタボリック症候群の人は、アディポネクチン

が出にくくなることが知られています。人でもマウスと

同じ作用があるとみられ、この仕組みを活性化する薬が

開発できれば、薬を飲んだだけで運動をしたのと同様の

体質改善効果が期待できるということです。



 チームは数年後の臨床応用を目指して薬剤開発を

進めています。門脇教授は「高齢やけが、足腰の病気

などで思うように運動できない人で、糖尿病などの

生活習慣病の治療に役立つだろう」と話しています。



 チームは、筋肉細胞で起きている代謝の仕組みを分子

レベルで解析しました。細胞表面にある受容体に

アディポネクチンがくっつくと、異なる二つの経路で

細胞内に信号が伝わり、糖などの代謝にかかわる

細胞内器官のミトコンドリアの働きが強まるのを発見

しました。



 細胞にアディポネクチン受容体を持たない遺伝子操作

マウスでは、燃え残った脂質が筋肉にたまり、運動時の

持久力も落ちました。アディポネクチンの働きを補う薬剤

を投与すると、代謝が少し改善することも確かめました。



 ただアディポネクチンそのものは体に吸収されにくく、

人の飲み薬にするには改良が必要といわれています。

チームは受容体に直接働いて高い効果が期待できる薬剤の

開発を目指しています。



 社長の代謝が良くなり大赦で円満退社した。笑



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編集後記



 再生医学の進歩は、凄まじいものですが、臨床応用

には、国の審査が必要になります。糖尿病の壊疽の

ように病気の進行の方が血管の再生よりも速い場合は

あまり再生医療は有効とは言えないようです。膵臓の

細胞で再生能力が確認されたというのは、糖尿病の

患者さんにとって朗報といえるでしょう。しかし、

実際の国の審査に時間がかかりすぎれば、臨床応用

するまでの間に外国に成果を持ち逃げされる可能性

もあります。一方こうした新しい再生医療の安全性を

重視するために審査に時間をかけているという実情

もあるのです。あせらず正攻法でなおかつ病気の性状

も勘案の上研究と臨床応用を進めて頂きたいものです。 



 有効期限のない友好関係。笑



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