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2020-07-30 23:34:56

カテゴリー:ブログ



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診療マル秘裏話  号外Vol.1604 令和1年9月27日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

 

 

 

 

 

目次

1)マイクロRNAのメチル化率を測定し正確にがん検出可能
2)全身の様々な臓器が腫れる、IgG4関連疾患

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

1】マイクロRNAのメチル化率を測定し正確にがん検出可能

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪大学は8月30日、血液中
に含まれるマイクロRNA のメチ
ル化率を測定することにより、
既存の腫瘍マーカーよりはるか
に高感度、高精度にがんを検出
可能な技術の開発に成功したと
発表しました。この研究は、同
大大学院医学系研究科の今野雅
允寄附講座講師(先進癌薬物療
法開発学寄附講座)、石井秀始
特任教授(常勤)(疾患データ
サイエンス学共同研究講座)、
江口英利准教授(消化器外科)、
森正樹教授(消化器外科)(研
究当時)、土岐祐一郎教授(消
化器外科)らと、大房健所長ら
(いであ株式会社)の共同研究
グループによるものです。研究
成果は、英国科学誌「Nature C
ommunications 」に掲載されて
います。RNA(特にマイクロRNA)
は血液中を巡回しており、がん
患者さんでは、がん細胞由来の
マイクロRNA が血液中に存在す
ることが知られています。これ
までの研究により、がん細胞由
来の血液中マイクロRNA 量を測
定することでがんの診断を行う
試みが進められてきました。こ
の手法によるがん診断は、既存
の腫瘍マーカーと同程度か、そ
れより上回る精度でがんを診断
することが可能となりつつあり
ます。しかし、早期の膵臓がん
のような発見が難しいがんもあ
るため、こうした発見困難なが
んを、さらに高感度、高精度に
検出する技術の開発は、がんの
根絶に向けて非常に重要な課題
であると考えられています。

これまで、RNA はアデニン(A)、
グアニン(G)、シトシン(C)、ウ
ラシル(U)という4種類の塩基で
構成されていると考えられてい
ました。しかし、近年これらの
4種類の塩基は化学修飾を受け、
さまざまな塩基へと変換されて
いることが明らかになりつつあ
ります。研究グループは、これ
らの化学修飾を受けたRNA の塩
基を簡便に検出する技術の開発
を行いました。今回、研究グル
ープは質量分析器(MALDI-TOF-
MS)を用いて、化学修飾を受け
たRNA の塩基を簡便に検出する
ことに成功しました。この手法
を用いてがん患者さん(胃がん、
大腸がん、ステージ3、4の膵臓
がん)および健常人の血液中の
マイクロRNA の塩基修飾(今回
はアデニンのメチル化)を測定
した所、がん患者さんの血液に
含まれるマイクロRNA はアデニ
ンのメチル化率が上昇している
ことが明らかとなりました。

また、手術前後の血液を用いて
測定を行ったところ手術前に比
べてがんを摘出した手術後では、
アデニンのメチル化率が減少し
ていることが判明しました。こ
れらのことから、アデニンのメ
チル化は各種がんの検出および
手術後のがんの残存を判定する
マーカーとなることが示されま
した。更にこれまで検出が困難
であったステージ1、2の早期膵
臓がん患者さんの血液中に含ま
れるRNA のメチル化率の測定を
行った結果、現在臨床で使用さ
れている腫瘍マーカーのCA19-9
やCEA に比べて有意に感度・特
異度よくがんを検出することが
できました。したがって、RNA
のメチル化を測定する同手法は
従来の腫瘍マーカーよりも優れ
たマーカーとなることが示唆さ
れました。

今回の研究成果により、RNA の
メチル化を測定することはがん
の診断に有用であることが示さ
れました。この技術を応用、発
展させることで、がんの有無だ
けではなく、がんの種類、がん
摘出手術後のがんの残存および
治療に対する反応性を予測する
技術の確立が期待されます。「
これが実現すれば、がんを現在
より早期に高精度、高感度に発
見できるだけでなく、治療効果
の予測に対する優れた指標を得
ることとなり、がん患者の生存
率が飛躍的に上昇することがで
きると期待される」と、研究グ
ループは述べています。

マイクロRNAについて解説して

いる動画です。

 

 



 

 

技術が確立する確率に言及す
る。           笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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2】 全身の様々な臓器が腫れる、IgG4関連疾患

 

 

 

 

 

 

 

 

「IgG4関連疾患」では、
左右のまぶたや耳の下、顎の下
などが腫れます。顔面だけでな
く、全身のさまざまな臓器が腫
れるなどの異常が見つかる場合
が多いとされています。医師の
間でも認知度が低いため、がん
と間違われて手術されるケース
もあり、的確な診断と治療を受
けることが大切です。人間の体
の中には、外部から侵入した病
原菌などの異物と結合して排除
する抗体があります。抗体の主
な成分は免疫グロブリンという
蛋白質で、最も多く存在するの
が「IgG」です。IgG1~
4の4種類ありますが、IgG
4は全体の数%にすぎず、働き
もよく分かっていません。リン
パ球とともにIgG4を作る性
質を持つ細胞(IgG4陽性形
質細胞)が、全身のさまざまな
臓器や組織に入り込み、炎症を
起こして腫れたり、組織が分厚
くなったりするのがIgG4関
連疾患です。炎症を生じる場所
が、涙を分泌する涙腺ならまぶ
た、唾液を分泌する唾液腺なら
耳の下や顎の下が腫れてきます。
同時に、肺、腎臓、膵臓(すい
ぞう)、肝臓、前立腺などの臓
器の一部が腫れ、こぶ(腫瘤=
しゅりゅう)を作ることもあり
ます。全身性の病気であること
を、2003年に世界で初めて明ら
かにした東京都立駒込病院(東
京都文京区)の神澤輝実院長は
「がんと間違えて手術で切除さ
れた膵炎の組織を詳しく調べた
結果、この病気が発見されまし
た。大半の患者は薬で症状が改
善するので、適切に診断しても
らうことが大事です」と話して
います。

神澤院長によると、IgG4
関連疾患の診断は、次の三つの
条件を満たすことが基本となり
ます。【1】一つあるいは複数
の臓器が腫れたり、組織が厚く
なったりする【2】血液中のI
gG4の値が1デシリットルあ
たり135ミリグラム以上【3】
病理検査でIgG4陽性形質細
胞が増加している。この病気の
第1選択薬はステロイド経口薬
で、よく効くことから診断の助
けにもなるということです。

「ステロイドは最初多めに使
いますが、長く使用していると
骨粗鬆症や糖尿病などの副作用
が表れます。そのため、効果が
見られたら徐々に減らす必要が
あります。効果が得られない場
合には、アザチオプリンという
免疫抑制薬も使います」と神澤
院長は言っています。一方、海
外では悪性リンパ腫の治療薬で
あるリツキシマブがIgG4関
連疾患の治療に使われており、
神澤院長は「高い有効性が得ら
れており、日本でも使用が望ま
れています」と期待を寄せてい
ます。

IgG4関連疾患の臓器障害メカニ

ズムを解明したという動画です。

 

 



 

 

全身性の病気の治療を前進さ
せる。          笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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編集後記

 

 

 

大阪大学は8月30日、血液中
に含まれるマイクロRNA のメチ
ル化率を測定することにより、
既存の腫瘍マーカーよりはるか
に高感度、高精度にがんを検出
可能な技術の開発に成功したと
発表したのは、偉大な業績です。
がん患者さんの血液に含まれる
マイクロRNA はアデニンのメチ
ル化率が上昇していることが明
らかとなり、手術前後の血液を
用いて測定を行ったところ手術
前に比べてがんを摘出した手術
後では、アデニンのメチル化率
が減少していることが判明した
ということでこれらのことから、
アデニンのメチル化は各種がん
の検出および、手術後のがんの
残存を判定するマーカーとなる
ことが示されたので、治療後の
効果判定にも使うことができる
と思われます。更に、これまで
検出が困難であったステージ1、
2 の早期膵臓がん患者さんの血
液中に含まれるRNA のメチル化
率の測定を行った結果、感度・
特異度よくがんを検出すること
ができたので、まさに、がんを
探知するレーダーの様な役割を
将来果たすのではないかと期待
しています。
リンパ球とともにIgG4を
作る性質を持つ細胞(IgG4
陽性形質細胞)が全身の様々な
臓器や組織に入り込み、炎症を
起こして腫れたり、組織が分厚
くなったりするのがIgG4関
連疾患ということは知っていま
した。炎症を生じる場所が、涙
を分泌する涙腺ならまぶた、唾
液を分泌する唾液腺なら耳の下
や顎の下が腫れてくるという事
ですが同時に、肺、腎臓、膵臓
(すいぞう)、肝臓、前立腺等
の臓器の一部が腫れこぶ(腫瘤
=しゅりゅう)を作ることもあ
るということで、この腫瘤が、
悪性腫瘍と間違えられ、手術の
対象となることがあるというと
いうのは本当に残念なことです。
副腎皮質ステロイドホルモンの
投与で緩解するということです
から、副腎疲労の病態が、この
病気に絡んでいることは間違い
なさそうです。副腎皮質ステロ
イドホルモンの生理的分泌ピー
クは、朝の8時ですから、この
ピークの時間に被せるように、
ステロイドホルモンの投与を行
うと骨粗鬆症や糖尿病などの副
作用を最小限にすることができ
るということを知っている方は、
少ないようです。

副腎疲労の病態を披露する。


 

 

 

 

 

 

 

 

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職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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