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2019-02-01 23:03:35

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診療マル秘裏話    号外Vol.1137 平成30年3月31日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次

1)ブリッジ用携帯型補助循環ポンプの開発と実用化
2)分子標的治療薬の薬剤耐性メカニズムを発見と発表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

1】 ブリッジ用携帯型補助循環ポンプの開発と実用化

 

 

 

 

 

 

 

 

神戸大学大学院工学研究科の
山根隆志教授らの研究グループ
はブリッジ用携帯型補助循環ポ
ンプの開発を進めています。携
帯型ポンプは、植え込み型補助
人工心臓(VAD)を設置する
際、必要な患者適格性判断検査
期間に用います。現状は大型の
駆動装置を持つ体外設置式ブリ
ッジポンプが用いられています。
今後、国内でデスティネーショ
ンセラピー(永久治療、DT)
への適応が拡大、65歳以上の
高齢者へのVAD普及が加速す
るとみられていますが検査期間
に使用する大型ポンプの量産や
医療機関での設置スペースが、
課題となります。携帯型ポンプ
は、そういった課題を解消でき、
実用化が期待されています。

開発が進められているポンプ
は重量が約185グラムと小型
で、充填容積は11ミリリット
ルです。非接触の動圧軸受けに
より、中長期の使用が可能です。
接続部はポリマー製で量産向き
で使い捨てもできます。 分解
可能な構造で駆動系は再利用が
できるうえ、内部観察も容易に
行えます。

開発は兵庫県COEプログラ
ム応用ステージ研究の一環で神
大工学研究科が設計、性能・溶
血試験、耐久試験を、医学研究
科が抗血栓性試験と動物実験を
担当しました。 精密ポリマー
加工技術を持つ八十島プロシー
ド(神戸市中央区)が動圧軸受
け付き軸流ポンプを製作しまし
た。有効性、安全性、品質につ
いて助言する製造販売アドバイ
ザーとして泉工医科工業(東京
都文京区)も参加しています。

性能・溶血試験、耐久試験等
をクリアしました。溶血試験も
溶血が臨床許容範囲内である事
が確認されています。動物実験
では6時間抗血栓性試験を行い
血栓および溶血がなく動作安定
を確認、現在は3カ月耐久試験
を実施中です。

国内では、VADは心臓移植
が可能な65歳未満に限られ、
年間140人がVADを植え込
んでいます。山根教授によると
65歳以上までVADが普及す
るとその数は約10倍となります。
現在、国内には大型の拍動ポン
プ200台、遠心ポンプ500
台がありますが、患者数が増え
れば量産体制や設置スペースの
確保が課題となります。

携帯型ポンプは、携帯したま
ま動作も可能で、患者のQOL
(生活の質)向上やリハビリに
も適しています。 また、他の
疾患がある場合、VAD設置は
疾患の治療後となりますが携帯
ポンプであれば、他疾患の治療
により中長期になっても使用で
きます。

このほど開催された医療の総
合展「メディカルジャパン2018」
で講演した山根教授は開発およ
び実用化に向けて何社かに協力
を求めていることを明らかにし
たうえで、「携帯型ポンプは一
つの技術提案。DTが拡大して
VAD普及が加速したとき必要
なデバイスを供給できるよう、
早期に基礎研究から開発を進め
ることが重要」と強調しました。

携帯型人工心臓について解説し

ている動画です。

 

 



 

 

凶兆の知らせが強調された。


 

 

 

 

 

 

 

 

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2】 分子標的治療薬の薬剤耐性メカニズムを発見と発表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京都大学(京大)は2月27日、
分子標的治療薬・バンデタニブ
によって治療されたRET 融合遺
伝子陽性の肺がん患者さんのが
ん試料の機能ゲノム解析を行い、
薬剤耐性メカニズムを発見した
と発表しました。 同成果は、
がん研究センターの研究所ゲノ
ム生物学研究分野の中奥 敬史
研究員、河野隆志分野長、東病
院呼吸器内科の後藤功一 科長、
京都大学、東京大学、理化学研
究所、英国クリック研究所の共
同研究グループによるものです。
詳細は米国の学術誌「Nature C
ommunications 」に掲載されま
した。

現在、日本で年間に約11万人が
肺がんを発症し、約7万人が肺
がんで死亡しています。肺がん
の約85%を占める非小細胞肺が
んにおいては、遺伝子異常にも
とづく分子標的治療が、有力な
治療手段の1つとなっています。
しかし、がん細胞が獲得する分
子標的治療薬への耐性の獲得が、
治療効果の大きな障壁となって
いました。

今回の研究では、バンデタニブ
が奏効し、後に耐性化した RET
遺伝子融合陽性の肺がんの RET
遺伝子上に生じた2次変異につ
いて、X線構造解析、スーパー
コンピュータ「京」などを用い
た分子動力学シミュレーション
などを組み合わせた機能ゲノム
解析を行うことで、これまでと
は異なる薬剤耐性機構を発見し
たということです。

なお、今回の成果を受けて研究
グループは今回の手法は、がん
化や治療に関する意義がわから
ない意義不明変異を解明し治療
の方針決定の手助けになると期
待しています。

がん分子標的治療薬の薬剤耐性

について調査している研究室の

紹介動画です。

 

 



 

 

 

薬剤耐性機構についての講義
を聞こう。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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編集後記

 

 

 

 

ブリッジ用携帯型補助循環ポ
ンプの開発を進めているのは、
素晴らしいことです。心臓移植
のドナー不足で人工心臓の需要
が高まっていますが、埋め込み
型の補助人工心臓では、大型の
駆動装置が必要でまだ、小型化
のめどは立っていないことから
携帯型補助循環ポンプの有用性
が際立ってきたということでし
ょう。動物の体内で人間の臓器
を作るという計画もたくさんの
障壁があり、実用化に至ってい
ません。技術的問題を解決する
間にも、亡くなってゆく患者さ
んがいる訳なので本当に深刻な
問題と言えるでしょう。だから、
多少の不安要素(長期間使用時
の耐久性能等)はあっても使え
るものを使えという事でしょう。
分子標的治療薬・バンデタニ
ブによって治療されたRET 融合
遺伝子陽性の肺がん患者さんの
がん試料の機能ゲノム解析を行
い、薬剤耐性メカニズムを発見
したと発表したのは偉大な業績
です。 バンデタニブが奏効し、
後に耐性化した RET遺伝子融合
陽性の肺がんの RET遺伝子上に
生じた2次変異について、X線
構造解析、スーパーコンピュー
タ「京」などを用いた分子動力
学シミュレーションなどを組み
合わせた機能ゲノム解析を行う
ことでこれまでとは異なる薬剤
耐性機構を発見したということ
ですから、がん細胞の逃げ道を
防ぐ次の一手を早く発表してほ
しいものです。

耐性菌が大勢を占めた。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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