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2018-07-06 00:01:38

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診療マル秘裏話   号外Vol.957  平成29年9月2日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

 

 

 

目次

1)歯周病原細菌が腸内細菌叢を変え関節炎を悪化
2)カルバペネム耐性腸内細菌に感染の患者3人が死亡

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 

 

 

 

 

1】 歯周病原細菌が腸内細菌叢を変え関節炎を悪化

 

 

 

 

 

 

新潟大学は同大学医歯学総合
研究科の山崎和久教授、大学院
生の佐藤圭祐氏らの研究グルー
プが理化学研究所との共同研究
により、マウスを用いた実験に
おいてPorphyromonas gingival
isという歯周病原細菌が、腸内
細菌叢を変化させ、腸管免疫を
Th17優勢な応答にシフトさせる
ことにより関節炎を悪化させる
メカニズムを明らかにしたこと
を発表しました。この研究成果
は7月31日、英国のオンライン
科学雑誌「Scientific Reports」
に掲載されました。歯周病は口
腔内に棲息する細菌の構成が、
変化し、歯周病原細菌の比率の
高まりに伴って歯周組織に炎症
が起こって発症します。歯周炎
は,歯周病のうち歯を支える骨(
歯槽骨) や歯と骨をつなぐ歯根
膜という組織が破壊される病気
で、近年は2型糖尿病、動脈硬
化性疾患、関節リウマチなどの
疾患のリスクを高める事が疫学
的な研究で明らかになってきま
した。

歯周病とそれらの疾患の関連メ
カニズムとして、歯周病の局所
(歯肉)から血行性に細菌が全身
循環に侵入する、あるいは歯周
組織の局所で産生された炎症性
サイトカインが血行性に全身を
めぐり、さまざまな組織や臓器
にて炎症を誘発すると考えられ
てきましたが、このメカニズム
では説明できないことも多かっ
たようです。 研究グループは
今回、関節リウマチのモデルマ
ウスを用いて、歯周病原細菌の
影響を解析し、できるだけ実際
の病態を反映させるため、細菌
を口の中に投与する方法を用い
ました。2種類の歯周病原細菌(
P. gingivalisとPrevotella in
termedia),およびそれらの細菌
の懸濁に用いた基材のみを週に
2回、5週間投与したのち、コラ
ーゲンタイプIIを免疫して関節
炎を発症させ、免疫開始から6
週間後に関節炎の重症度、腸内
細菌叢、リンパ節中の Th17 の
比率、Th17のIL-17 産生能など
について解析を行いました。そ
の結果、P. gingivalis を投与
した場合にのみ、関節炎が重症
化することが分かりました。

また腸内細菌叢を解析した結果、
P. gingivalis 投与群でのみ変
動が認められ、その変化は細菌
投与を中止した、6週間後でも
継続していました。この細菌叢
の変化に伴って腸間膜リンパ節
におけるTh17細胞の比率が上昇
し、IL-17 産生能も亢進してい
ました。以上の結果は、従来考
えられてきた、自己抗体の産生
増強とは異なり、歯周病原細菌
P. gingivalisが腸内細菌叢を
介して関節炎を悪化させるとい
う新たな病原メカニズムを明ら
かにしたものです。 これは、
歯周病と関節リウマチの新たな
関連メカニズムを提唱するのみ
ならず、歯周病とその他の疾患
の関連メカニズム解明にも大き
な示唆を与えると考えられます。

今後は、これらの現象が実際に
歯周病の患者さんにおいても生
じているか確認するとともに、
歯周病治療が腸内細菌叢を改善
することを明らかにすることが
必要となります。口腔内にはP.
gingivalis以外にも全身の健康
に悪影響をおよぼす細菌が口の
中に存在している可能性がある
ため、そうした細菌を最先端の
網羅的解析技術を用いて明らか
にし、口腔細菌叢の健康度から
腸内細菌叢の健康度、ひいては
全身の健康度を簡便に評価する
方法の開発に、つなげたい意向
です。

このニュースのニュース動画で

す。

 

 



 

 

氷菓の味を評価する。笑

 

 

 

 

 

 

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2】 カルバペネム耐性腸内細菌に感染の患者3人が死亡

 

 

 

 

 

 

北九州市の東筑病院で多くの
抗生物質が効かないカルバペネ
ム耐性腸内細菌科細菌(CRE )
に感染した入院患者3人が死亡
した問題で、早川知宏院長が8
月11日に記者会見し、「多大な
迷惑をお掛けした」と陳謝しま
した。再発防止に向け、医師や
看護師による巡回の頻度を高め
るなどの対策を新たに取った事
も明らかにしました。

早川院長は、これまでも看護
師らに手洗いを徹底し菌が検出
された患者さんを個室に移すと
いった対策を講じていたと説明。
「結果的に対策が不十分だった」
と話しています。

東筑病院では、入院していた
80~90代の男女4人がCREに感染
し、男性2人と女性1人が肺炎で
7月に死亡しました。

CREの疫学の公演動画です。

 

 

 



 

 

 

個室に固執する患者さん。笑

 

 

 

 

 

 

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編集後記

 

 

マウスを用いた実験において
Porphyromonas gingivalisとい
う歯周病原細菌が、腸内細菌叢
を変化させ腸管免疫をTh17優勢
な応答にシフトさせることによ
り関節炎を悪化させるメカニズ
ムを明らかにしたことを発表し
たのは、偉大な業績です。慢性
関節リウマチの原因は、いまだ
解明されておらず、歯周病を起
こす細菌が原因ということにな
れば、驚天動地というほかない
と思います。もちろんリウマチ
の原因は歯周病に限らないとい
う学者も多数おりますが、原因
の一端が得られただけでもすご
いことだと思います。細菌感染
を契機としているなら副腎皮質
ステロイドホルモンで治療する
のは、望ましくない気がします。
多くの抗生物質が効かないカ
ルバペネム耐性腸内細菌科細菌
(CRE )に感染した入院患者3
人が死亡した問題は、由々しき
問題であると思います。医療の
現場における消費量の増加が、
影響している可能性が高いとさ
れています。  過去に遡ると、
国内ではカルバペネム系の最初
の抗菌薬であるイミペネムが19
87年に発売され、さらにパニペ
ネム(1993年)、メロペネム(
1995年)、ビアペネム(2002年
)、ドリペネム(2005年)と次
々に発売されました。国内でメ
タロ-β-ラクタマーゼ産生菌が
増加した背景には、これらのカ
ルバペネム系抗菌薬の使用量が
急激に増加したことが一因とも
考えられます。菌の伝播という
点では衛生環境面の不備も要因
となりえます。すなわち、医療
機関においては感染対策が不十
分であると耐性菌を広げやすく
なります。

噂がラジオの電波に乗って、
伝播する。笑

 

 

 

 

 

 

 

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