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2020-05-10 23:18:42

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診療マル秘裏話  号外Vol.1535 令和1年7月8日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 

 

 

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目次

1)本態性振戦で、身体が震えるメカニズムを解明
2)乳児脳形成の際の重要細胞の運命決定の仕組み

 

 

 

 

 

 

 

 

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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

1】本態性振戦で、身体が震えるメカニズムを解明

 

 

 

 

 

 

 

群馬大学は6月12日、身体が
震えるメカニズムを明らかにし
たと発表しました。この研究は、
同大大学院医学系研究科の定方
哲史教授らの研究グループによ
るものです。研究成果は「Jour
nal of Neuroscience 」オンラ
イン速報版に、6月15日に掲載
されます。

ヒトは緊張した時などに手足が
震えます。アルコール中毒でも
手が震えることがあります。ま
た、震えは老化とともに顕著に
見られる現象でもあります。震
え以外に症状が見られず、原因
がわかっていない病気を「本態
性振戦」と言い、65歳以上の約
14%と非常に多くの高齢者に見
られます。本態性振戦は、意識
でコントロールできない異常な
動きであるため、細かい作業を
する際には支障を来すこととな
り、職種によっては高齢者が働
き続ける上で大きな障害となり
ます。このように日常的にもよ
く見られる病気でありながら、
本態性振戦の発症原因はこれま
で分かっていませんでした。研
究グループは、細胞内で他の蛋
白質の輸送に関わる蛋白質(ク
ラスIIARF 蛋白質)を作ること
ができないマウスを作製しまし
た。このマウスは寝ているとき
には異常がありませんが、起き
て活動しているときに、常に体
を震わせることが明らかになり
ました。小脳は、スムーズな運
動を実現する重要な役割を果た
しており、小脳皮質から唯一外
に信号を送り出す神経細胞であ
るプルキンエ細胞がその中心的
な役割を果たしています。そこ
で、今回作製したマウスの脳の
活動を詳細に調べたところ、プ
ルキンエ細胞が発生する電気信
号(活動電位)が弱まっている
という異常を発見しました。ま
た、プルキンエ細胞の軸索が伸
び始める部分(軸索の起始部)
において、ナトリウムイオンチ
ャンネル(細胞外からナトリウ
ムイオンを取り込む蛋白質)の
ひとつであるNav1.6が失われて
いることが分かりました。これ
により、ナトリウムイオンチャ
ンネルの消失がプルキンエ細胞
の電気信号が弱まっている原因
であると考察されました。一方、
マウス作製の際に働かないよう
にした蛋白質(クラスIIARF 蛋
白質)を、このマウスのプルキ
ンエ細胞のみで再び働くように
したところ、マウスの震えが少
なくなり、症状が改善しました。

以上のことから、身体の震えは、
小脳のプルキンエ細胞の軸索起
始部でナトリウムイオンチャン
ネルのNav1.6が失われることで
起こることが分かりました。研
究グループは今後、老化とナト
リウムイオンチャンネルのNav1
.6消失の関連性について調べる
ことで、症状の根本的な治療法
の開発を試みるとしています。
また、アルコール依存症や緊張
時に体が震えることについても、
このナトリウムイオンチャンネ
ルが働かなくなっている可能性
があるため、明らかにしていき
たいと述べています。

本態性振戦のFUS治療について

解説している動画です。

 

 



 

 

アルコール依存症の治療に、
異存はない。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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2】 乳児脳形成の際の重要細胞の運命決定の仕組み

 

 

 

 

 

 

 

金沢大学は6月11日、乳児の
健康な脳が形成される際に重要
な細胞の運命が決まる仕組みを
世界に先駆けて明らかにしたと
発表しました。この研究は、同
大医薬保健研究域医学系の河崎
洋志教授の研究グループによる
ものです。研究成果は「The Jo
urnal of Neuroscience 」に掲
載されています。

脳の中には、さまざまな情報
の処理を行う「神経細胞」と、
主に神経細胞の働きを助ける「
星状膠細胞」があります。脳が
正しく働くためには、脳が形成
される際に適切な数の神経細胞
と星状膠細胞が「神経幹細胞」
によって作られることが必要で、
脳が正しく機能するために欠か
せません。

そのため、神経幹細胞が、神
経細胞から星状膠細胞へ切り替
えるスイッチの仕組みを理解す
ることが、健康な脳の形成過程
を明らかにするうえで非常に重
要と考えられています。

研究グループは今回、マウス
の脳を用いて線維芽細胞増殖因
子(FGF )シグナルと呼ばれる
遺伝子経路が、神経幹細胞が作
り出す2種類の脳細胞の運命を
左右するスイッチの実体である
ことを明らかにしました。

具体的には、FGF を脳内に導
入することによってFGF シグナ
ルを増強すると、本来は神経細
胞になるべき細胞が星状膠細胞
に変化することが分かりました。
反対に、FGF シグナルを抑制す
ると、星状膠細胞になるはずの
細胞が神経細胞へと変化するこ
とが判明しました。

今回の研究成果により、乳児
の健全な脳が形成されるときに、
調和のとれた正しい数の神経細
胞と星状膠細胞を作るための、
新しく精巧な仕組みが明らかと
なりました。研究グループは、
「脳内において、神経幹細胞か
ら神経細胞と星状膠細胞という
全く異なる細胞が作り出される
際に、その運命がたった1つの
シグナルで決められていること
を発見し、実体を明らかにする
ことに成功した。今後、FGF
シグナルの異常がどのような
脳神経疾患につながるかを明ら
かにすることにより、神経細胞
と星状膠細胞のバランス異常が
引き起こす脳異常の病態解明が
期待される」と述べています。

間葉系幹細胞の安定供給につい

て解説している動画です。

 

 



 

 

精巧な仕組みの解明に成功す
る。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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編集後記

 

 

 

群馬大学は6月12日、身体が
震えるメカニズムを明らかにし
たと発表したのは喜ばしいこと
です。 これまで本態性振戦の
原因は全く分からず、その治療
の足掛かりも全くない状態でし
たので、メカニズムが、明らか
になっただけでも、治療法開発
の手助けになるものと期待して
います。身体の震えは、小脳の
プルキンエ細胞の軸索起始部で
ナトリウムイオンチャンネルの
Nav1.6が失われることで起こる
ことが分かり、研究グループが
今後、老化とナトリウムイオン
チャンネルのNav1.6消失の関連
性について調べることで、症状
の根本的な治療法の開発を試み
るとしているのは頼もしい限り
です。
金沢大学は6月11日、乳児の
健康な脳が形成される際に重要
な細胞の運命が決まる仕組みを
世界に先駆けて明らかにしたと
発表したのは、偉大な業績です。
脳の機能を代替するようなAIの
機械まで開発されている中では、
上記のような仕組みが解明され
ることは、即、AI機器の改善に
繋がるものと推察されます。し
かし、人間はあくまでAI機器に
はなり得ませんので、AI機器に
できる所は、やってもらい人間
にしかできない所や、独創的な
真似できないことについてのみ
行うというのが正しい道だと信
じています。今後の研究でシグ
ナルの異常がどのような脳神経
疾患につながるかを明らかにす
ることにより、神経細胞と星状
膠細胞のバランス異常が引き起
こす脳異常の病態解明について
期待したいと思います。

以上のようなシグナルの異常
が問題となる。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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