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2018-12-01 00:14:10

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診療マル秘裏話   号外Vol.1083 平成30年1月27日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

 

 

 

 

目次

1)慢性腎不全の患者のiPS 細胞から腎臓再生治験
2)蚕で医薬品の原料を作る「昆虫工場」の事業化

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 

 

 

 

 

1】 慢性腎不全の患者のiPS 細胞から腎臓再生治験

 

 

 

 

 

 

慢性腎不全の患者さんのiP
S細胞(人工多能性幹細胞)を
使って、体内で腎臓を再生し、
機能を回復させる世界初の臨床
研究を、東京慈恵会医大などの
チームが年内にも始めます。慢
性腎不全は、数カ月から数十年
かけて腎機能が徐々に低下し、
やがて人工透析に至る病気で、
世界的に患者数が増えています。
チームは海外での臨床研究を目
指しています。

ヒトでの腎再生の臨床研究を
試みるのは、慈恵医大や明治大、
医療ベンチャー企業「バイオス」
のチームです。計画では、慢性
腎不全患者さん本人のiPS細
胞から腎臓の元となる前駆細胞
を作製します。遺伝子改変した
ブタの胎児が持つ腎臓の「芽」
に注入し患者さんの体内に移植
します。

その後、患者さんに薬を投与
して芽に元々含まれていたブタ
の前駆細胞を死滅させると、数
週間で、患者さんの細胞由来の
腎臓が再生するということです。
患者さんの細胞だけで腎臓を作
るため、臓器移植と違って免疫
抑制剤が不要になることも期待
されます。

チームは、腎臓病患者さんか
ら作製したiPS細胞から腎臓
の前駆細胞を作ることにすでに
成功しておりマウス胎児の腎臓
の芽にラットの前駆細胞を注入
し、ラットの体内に移植する事
で腎臓を再生させる技術も確立
しています。再生させた腎臓に
尿管をつなぎ、尿を体外に排出
することにも成功しています。

チームは、ブタからヒトへの
移植や、再生医療が法律などで
認められている海外の医療機関
で年内の臨床研究の手続き開始
を検討しています。更に、日本
での実施に向けて、ヒトと遺伝
的に近いサルでも研究を進める
方針です。

チームを率いる横尾隆・慈恵
医大主任教授(腎臓・高血圧内
科)は「安全性と有効性を慎重
に確かめつつ、人工透析の回数
を減らすなど患者さんの負担を
軽減できるよう日本での実用化
を目指したい」と話しています。

国内で人工透析を受ける腎臓
病患者さんは32万人以上です。
毎年5000人のペースで増加
しており、腎臓再生を目指す今
回の臨床研究に対して患者さん
や家族からの期待が高まりそう
です。一方、動物由来の細胞を
ヒトに移植する技術に対しては
抵抗感も根強くあります。安全
性確保を大前提に、国民の理解
が得られるよう情報公開を徹底
する姿勢が求められます。

腎臓病の根治策は今のところ
移植手術しかありませんが、日
本は他国に比べて脳死者からの
腎臓提供が少なく、移植を受け
られずに亡くなる患者さんが後
を絶ちません。透析技術には年
約1兆5000億円もの医療費
がかかっており、どう抑制する
かも課題になっています。海外
では西アジアや中東などで腎臓
病の発症リスクが高く、透析が
十分受けられない患者さんの命
を救うためにも研究の意義は大
きいと考えられます。

ただ実現までのハードルは高
いことが知られています。チー
ムは海外での臨床応用を検討し
ていますが、国内でヒトに応用
する場合は遺伝的にヒトに近い
サルなどで、安全性や有効性を
確認する必要があります。チー
ム関係者は「海外で臨床研究が
成功すれば有力な医学的証拠に
なり、国内での実現に大きく近
づく」と期待しています。産学
連携で事業化を担うバイオスの
林明男社長も、「企業が役割を
分担することで、研究のスピー
ド感が増す」と話しています。

一方、ラットとマウスを使っ
た異種間の研究で、腎再生に「
成功」したとはいえ、ヒトへの
応用には「一足飛びだ」(専門
家)との指摘もあります。ブタ
からヒトへの移植だけに、動物
由来の感染症対策など安全性を
どう確保するかが、課題になり
ます。

新しい腎臓病学について解説し

ている動画です。

 

 



 

 

研究の意義に異議を唱える。


 

 

 

 

 

 

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2】 蚕で医薬品の原料を作る「昆虫工場」の事業化

 

 

 

 

 

 

九州大大学院農学研究院昆虫
ゲノム科学研究室の日下部宜宏
教授のグループは、カイコを使
い、医薬品の原料を作る「昆虫
工場」の事業化に乗り出します。
九大は約100 年前からカイコの
研究、保存を続けており、約48
0 種の中から、ワクチンなどの
原料となる蛋白質を大量に作る
カイコを探し出しました。日下
部教授らは4月に会社を設立し、
第1弾として動物用医薬品の原
料製造を目指します。

インフルエンザなど感染症予
防に使うワクチンは、毒性を弱
めるなどしたウイルスを増殖し
て作ります。鶏の受精卵や動物
の細胞に感染させて増やすのが
一般的です。

一方、日下部教授らは、病気
を引き起こす病原ウイルスの遺
伝子の一部を、「遺伝子の運び
屋」(ベクター)と呼ばれる物
質を使ってカイコに注入します。
病原ウイルスに形は似ています
が感染力はなく、安全な蛋白質
(ウイルス様粒子=VLP )を体
内で生成させます。

VLP は取り出して精製すると、
ワクチンの原料になります。日
下部教授らは約7年かけ、VLPを
効率的に作るカイコを探し出し
ました。カイコは飼育が比較的
容易で大型施設なども不要なた
め、製造コスト低減などが期待
できるということです。

九大が1921(大正10)年から
続けている学術用カイコの“コ
レクション”は世界最大です。
生物資源を、戦略的に収集して
活用する国の「ナショナルバイ
オリソースプロジェクト」の拠
点にもなっています。

日下部教授は「カイコの活用
は、九大が積み上げてきた研究
成果を社会に還元するのが目的。
安全性が高い次世代型ワクチン
は、海外の製薬会社などが特許
を持っていることが多く、将来
的には安全な国産ワクチンの安
定供給につなげたい」としてい
ます。

日下部教授らが設立する会社
は福岡市西区の産学連携交流セ
ンターに置く予定です。国内の
医薬品メーカーとペット用診断
薬の原料を製造することで基本
合意しており、国の許可が得ら
れれば、製造を始めます。ノロ
ウイルスやロタウイルス、子宮
頸(けい)がんワクチンに関す
る研究も進めており、人の医薬
品の原料も手掛ける方針です。

【ワードBOX 】ナショナルバイ
オリソースプロジェクト(NBRP)
日本が生命科学の分野で国際
競争力を維持するため世界最高
水準の生物資源を戦略的に収集・
保存し、研究機関などに提供す
る事業です。2002年度に始まり、
現在、約40の研究機関が連携し
て30種の動物や植物、微生物等
を収集・保存しています。九州
では九州大がカイコとアサガオ、
宮崎大がミヤコグサとダイズの
拠点(代表機関)となっていま
す。

蚕でインフルエンザワクチンを

作るという方法について解説し

ている動画です。

 

 



 

 

収集品を放出することで事態
を収拾した。笑

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

編集後記

 

 

 

慢性腎不全の患者さんのiP
S細胞(人工多能性幹細胞)を
使って、体内で腎臓を再生し、
機能を回復させる世界初の臨床
研究を、東京慈恵会医大などの
チームが年内にも開始すること
が判明したのは、本当に喜ばし
いことです。以前のメルマガで
も紹介しましたが、マウス胎児
の腎臓の芽にラットの前駆細胞
を注入し、ラットの体内に移植
する事で腎臓を再生させる技術
も確立していて再生させた腎臓
に尿管を繋ぎ、尿を体外に排出
することにも成功しているわけ
ですから、実績は十分と言えま
しょう。ただサルを使った実験
では、コストがかさむ可能性が
あり、ブタを使った実験では、
コスト面ではOKでも、内在性の
ウイルスを排除する必要があり
ます。まだまだ壁は厚いと思い
ますが、チームに頑張って頂き
早く血液透析から腎不全の患者
さんを救うようにして頂きたい
ものです。
九州大大学院農学研究院昆虫
ゲノム科学研究室の日下部宜宏
教授のグループは、カイコを使
い、医薬品の原料を作る「昆虫
工場」の事業化に乗り出すとい
うのは、正に百年来の夢を実現
する素晴らしい業績だと思いま
す。病気を引き起こす病原ウイ
ルスの遺伝子の一部を、「遺伝
子の運び屋」(ベクター)と呼
ばれる物質を使って、カイコに
注入すると、病原ウイルスに形
は似ていますが感染力はなく、
安全な蛋白質(ウイルス様粒子
=VLP )を体内で生成させる事
が分かっています。VLP は取り
出して精製すると、ワクチンの
原料になるというのは何と素晴
らしいことでしょうか?日下部
教授らは約7年かけ、VLPを効率
的に作るカイコを探し出したと
いうのも本当にご苦労様でした
と言いたい。カイコは、飼育が
比較的容易で、大型施設なども
不要なため、製造コスト低減等
が期待でき、今までの高価なワ
クチンが何だったんだろうと思
う時代が来るかも知れません。

私設の大型施設。笑

 

 

 

 

 

 

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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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