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診療マル秘裏話    Vol.703 平成29年5月31日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

 

 

 

目次

1)食欲調節や、エネルギー代謝調節に関わる脳内因子
2)悪性黒色腫細胞の増殖を抑える新化合物を発見

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 

 

 

 

 

1】 食欲調節や、エネルギー代謝調節に関わる脳内因子

 

 

 

 

 

 

広島大学は4月28日、哺乳類
のモデル動物であるマウスの脳
から食欲調節やエネルギー代謝
調節に関わる脳内因子を世界で
初めて発見したと発表しました。
この脳内因子は80アミノ酸残基
からなる小蛋白質であり、他の
既知因子とは全く構造が異なる
新しい伝達物質です。 同研究
グループはその脳内因子をNeur
osecretory protein GL(NPGL)
と命名しました。 この研究は、
同大大学院 総合科学研究科の
浮穴和義教授の研究グループと、
カリフォルニア大学バークレー
校との共同研究によるものです。
研究成果は「Endocrinology 」
オンライン版に、掲載されてい
ます。

現代社会では、ストレスによる
暴飲暴食や運動不足によって引
き起こされるメタボリックシン
ドロームの発症が問題となって
います。摂食行動やエネルギー
代謝調節に関わる中枢は、脳内
の視床下部領域に存在し、神経
細胞から作られる、さまざまな
伝達物質の存在や末梢からのシ
グナルを受け取る細胞の機能が
多くの研究者によって調べられ
てきましたが、摂食行動の調節
メカニズムは複雑で不明な事柄
が多く残されています。

研究グループは、マウスの脳内
におけるNPGLの産生細胞と神経
線維の分布を形態学的手法で、
解析しました。その結果、視床
下部内に発現しており、その中
でも視床下部弓状核後外側部に
のみ産生細胞が存在している事
を発見しました。その神経線維
の投射部位(標的部位)は視床
下部領域内に認められましたが、
特に摂食行動に関与する弓状核
の前部に観察されたということ
です。

そこで、既知の摂食調節因子の
産生細胞との関係を解析した所、
NPGL神経細胞の標的が、強力な
摂食抑制因子であるα‐メラノ
サイト刺激ホルモン(α-MSH)
産生細胞であることを見出しま
した。また、体内の栄養状態を
変化させる目的で、空腹や高脂
肪食負荷の状態に伴うNPGL発現
変動を観察した結果、摂食促進
効果を有する可能性が示唆され
ました。NPGLをマウスの脳内に
投与したところ、実際に摂食量
を増加させたということです。

以上の結果から、NPGLは、α-M
SH産生細胞の活性を抑制する事
で摂食行動を亢進する可能性が
考えられ、NPGLが、新しい摂食
調節因子であることが明らかと
なりました。過食やその結果生
じる肥満は、メタボリックシン
ドロームの発症に結びつくこと
から、これらの研究成果はヒト
の肥満防止やメタボリックシン
ドローム予防のための基礎研究
に役立つと考えている、と研究
グループは述べています。

食欲調節の仕組みについて解説

している動画です。

 

 



 

 

過食を隠して華燭の典に臨む。


 

 

 

 

 

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2】 悪性黒色腫細胞の増殖を抑える新化合物を発見

 

 

 

 

 

 

皮膚がんの一種の悪性黒色腫
(メラノーマ)細胞の増殖を抑
える新たな化合物を発見したと、
近畿大の杉浦麗子教授(ゲノム
創薬)のチームが5月9日、発表
しました。

がん化した細胞を標的に作用
するため、正常な細胞への影響
が少なく、副作用の少ない新規
の抗がん剤開発につながる可能
性があるとしています。

チームは、特定のメラノーマ
細胞で、がん細胞の増殖に関わ
る酵素「MAP キナーゼ」の一種
が、異常に活性化している点に
注目しました。

独自開発した化合物の探索シ
ステムを使い、MAP キナーゼの
働きを調整できるものを調べた
結果、「ACA-28」という化合物
が見つかりました。

メラノーマについて解説してい

る動画です。

 

 



 

 

心機一転して新規抗がん剤の
探索に移る。笑

 

 

 

 

 

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編集後記

 

 

食欲調節や、エネルギー代謝
調節に関わる脳内因子を世界で
初めて発見したのは偉大な業績
です。レプチンが食欲を抑える
ことが分かっていてもレプチン
に関わる因子の働きが複雑で、
直接的に肥満を解消するには至
らないということが知られてい
ます。ギリシャ語で『痩せる』
を意味するλεπτός (lepto
s) から命名されていてもこう
したことが起こる訳です。今回
新発見のNPGLはα-MSH産生細胞
の活性を抑制する事で摂食行動
を亢進する可能性が考えられ、
ヒトの肥満防止やメタボリック
シンドローム予防のための基礎
研究に役立つことを期待したい
と考えています。
皮膚がんの一種の悪性黒色腫
(メラノーマ)細胞の増殖を抑
える新たな化合物を発見したの
は偉大な業績です。しかもがん
化した細胞を標的に作用するた
め、正常な細胞への影響が少な
く副作用の少ない新規の抗がん
剤開発につながる可能性がある
というのは、魅力的な新化合物
と言えましょう。特定のメラノ
ーマ細胞で、がん細胞の増殖に
関わる酵素「MAP キナーゼ」の
一種が、異常に活性化している
点に注目し、MAP キナーゼの働
きを調整できる化合物を検索し
たのはエレガントな手法と言え
ましょう。

主砲の良い点を生かす手法。


 

 

 

 

 

 

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藤田 亨
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