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診療マル秘裏話 Vol.580 平成27年1月15日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 

 

 

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

 

 

 

 
目次

1)救急対応必要で一刻を争う突発性難聴の対策法
2)Yファミリー・ポリメラーゼが,がん細胞の再複製に重要

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 

 

 

 

 
1】救急対応必要で一刻を争う突発性難聴の対策法

 

 

 

 

 

 

 

ウイルス感染ではっきりわか
っているのは、おたふく風邪と
して知られる頬部(耳下腺)が、
はれる時に起こる難聴(ムンプ
ス難聴)だけです。“おかしい”
と思ったら、すぐその足で耳鼻
咽喉科を受診すべきです。その
うち良くなるだろうと放置して
おくのは問題です。なぜなら、
突発性難聴は、救急対応が必要
な一刻を争う病気だからです。
耳鼻科の教授は、突発性難聴を
「内耳の狭心症」と呼んでいま
す。狭心症は放置して心筋梗塞
になると治りません。しかし、
狭心症のうちに治療をはじめれ
ば治る可能性もある病気だから
です。

突発性難聴の治せる期間は限
られていて、ひと月を過ぎます
と、ほとんど治りません。治療
は早ければ早いほど聴力が改善
する確率は高くなります。ひと
月以内に治療をはじめた人を、
統計でみると、約3分の1は完治
し、3分の1はある程度回復しま
すが難聴を残し、3分の1は治り
ません。勝負は発症から1週間
以内に決定するといっても過言
ではないでしょう。更に、突発
性難聴は、一度しかかかりませ
ん。一度治療で治れば、二度と
発症することはきわめて稀です
が、治らなければ難聴や耳鳴り
が後遺症となります。急に聞こ
えなくなったものがすべて突発
性難聴ではありせん。耳垢が詰
まっていたり、中耳炎でも、耳
が聞こえなくなることもありま
す。ですから、突発性難聴の疑
われる患者さんが来ると、まず
中耳炎や鼓膜に異常がないこと
を確認します。

次に、「伝音難聴」か「感音
難聴」を鑑別していく必要があ
ります。それには純音聴力検査
という聴力の検査を行い、気導
と骨導を調べます。検査の結果、
「伝音難聴」が否定され、「感
音難聴」とわかったら、聞こえ
なくなった日時がはっきりして
いるかどうかを伺います。これ
は突然聞こえなくなったのかど
うかを確認するためです。更に、
服用している薬、過去の既往歴
として高血圧や糖尿病の有無や
おたふく風邪の人が周りにいな
かったかなどを確認します。

この聴力検査の結果と症状を
聞いただけではまだ突発性難聴
と確定診断できません。しかし、
初診時突発性難聴の可能性を疑
われる場合は、暫定的に突発性
難聴として治療をはじめます。
突発性難聴は、時間が勝負なの
で、すぐに治療を開始します。
同時に「感音難聴」のなかで、
突発性難聴と症状が似ている、
疾患を否定していく作業を行い
ます。最初に、生命に関わるよ
うな聴神経腫瘍や脳梗塞、小脳
梗塞による難聴を否定する必要
があります。これらはMRIなど
の検査をして調べていきます。
その他にもおたふく風邪が要因
となって起こる「ムンプス難聴」、
ピストル音など大きな騒音にさ
らされることによって生じる
「音響外傷性難聴」、低音だけ
が聞こえにくくなる「低音障害
型感音難聴」、蝸牛のリンパ液
が漏れて聴覚・平衡障害をおこ
す「外リンパ瘻(がいりんぱ
ろう)」や、精神的ストレスで
聴こえないと訴える 「心因性
難聴」などの可能性を否定して
いきます。したがって、突発性
難聴とは、考えうる原因を一つ
ひとつ調べていって、残った物
(除外診断という)であると言
えます。突発性難聴の治療法は、
まだ確立されていませんが、
治療は安静にして、第一選択薬
であるステロイド(副腎皮質ホル
モン)を投与するのが基本です。
また、血管拡張薬、血液粘度低
下薬、ビタミン薬などを併用し、
治療を行います。

ステロイド剤を使う上で注意
しないといけないのは胃潰瘍や
糖尿病の方です。一時的にステ
ロイド治療により血糖値が上昇
し、糖尿病の症状が急に悪化す
ることもあります。治療前に、
糖尿病がわかれば、糖尿病の専
門医と連携し、血糖検査をしな
がらインシュリンの量を増やし
てもらうなどの処置が必要です。
また、最近では、糖尿病の方で
どうしてもステロイド剤を使い
にくい場合には、中耳腔内に、
ステロイドを注入する方法や、
高気圧酸素治療を併用し、内耳
の循環改善を図る治療もありま
す。

軽症の場合は、外来通院で、
治療できますが、突発性難病は
安静が基本であるため、重症度
に応じて入院をお勧めします。
なお、中・高度の聴力障害の
場合は2週間ほどの入院が必要
です。

まだ防ぐ方法はわかっていま
せんが、万一、片側の耳が聞こ
えにくくなった場合には、でき
るだけ早く、病院で診断、治療
を行うことをお勧めします。
「そのうち治るだろう」「年の
せいかな」と気軽に考えて放っ
ておく方もいますが、時間との
勝負になるので、取り返しがつ
かない事態になります。 自然
回復も時にありますがその予測
がつかないので治療するのが、
よいのです。そして、日常生活
リズム、運動、食事、睡眠など
の生活習慣に気をつけて、メタ
ボリックシンドロームにならな
いことが大事です。私の経験か
ら、突発性難聴になる方は、
仕事や毎日の生活で無理をして
いる人に多いように思います。
過度の心的ストレス過度な労働、
寝不足などによる疲れなどがあ
ると発症しやすくなると思われ
ますので、注意が必要です。

突発性難聴について解説して

いる動画です。



 

過度な労働は、内耳に角がた
ち、突発性難聴となる。笑

 

 

 

 

 

 

 

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2】 Yファミリー・ポリメラーゼが,がん細胞の再複製に重要

 

 

 

 

 

 
群馬大学は12月17日、DNA再
複製の新しい分子機構が明らか
になったと発表しました。この
研究は、同大生体調節研究所の
山下孝之教授らのグループと、
学習院大学理学部生命学科の
花岡文雄教授との共同研究によ
るものです。この研究の成果は、
12月8日付けの米学術専門誌
「モルキュラー・アンド・セル
ラー・バイオロジー (Molecular
and Cellular Biology)」(電子
版)に掲載されています。
がん最大の原因は、がん細胞
のゲノムDNAが絶えず変異を繰
り返して遺伝的多様性を獲得し、
治療抵抗性を持つ「強者」が
選択されていくことにあるとさ
れています。環境に対して生存
能力の高い細胞が選択されると
いうのは、生命が地球という、
生命体において変異と選択を続
けて生き残ってきた「進化」に
類似しているということです。
この「進化」を続けることで、
がん細胞のDNAは生き残ります
が、このゲノムDNAの過剰な
複製に関する分子機構について
は、十分解明されていなかった
そうです。
今回、同研究グループは正常
細胞のDNA複製に関与の少ない
複製酵素グループであるYファ
ミリー・ポリメラーゼ(Y-Pol)
が、がん細胞における再複製に
重要な役割を果たしていること
を発見しました。
まず、蛍光タンパクGFPで
標識したY-Pol のひとつ
「Polη」の局在を解析しま
した。DNA再複製を起こした
モデル細胞において、核内の
DNA複製部位に集積しましたが、
このような現象は、正常のDNA
複製ではほとんど認められませ
んでした。この結果は、他の
Y-Polについても得られたとい
うことです。
次の実験ではPolηタンパク
を細胞内から除去するとDNA再
複製が抑制されることを示す
結果が得られ、PolηがDNA再
複製に関与することが分かりま
した。正常のDNA複製でこのよ
うな影響は観察されず、他の
Y-Polについても同様の結果が
得られたということです。
さらに、サイクリンEという
発がん遺伝子が引き起こすDNA
再複製について、同様の解析を
行ったところやはり再複製部位
にY-Polが集積し、Y-Polの除去
によって再複製が抑制されまし
た。これらの結果は、正常DNA
複製への関与の乏しいY-Polが、
がん細胞におけるDNA再複製に
おいて重要な役割を果たすこと
を示すとしています。
以上により、がん細胞のゲノ
ム不安定性において重要な役割
を果たす、DNA再複製の新しい
分子機構が明らかになりました。
これは、がん細胞の「進化」メ
カニズムへの理解を深めるのに
重要な知見であると考えられて
います。今後、このY-Polの働
きを調節することにより、新し
いコンセプトのがん治療へ道が
開かれることが期待されます。

遺伝子発現について解説して

いる動画です。



 

 

復姓することで、家族を複製
した。笑

 

 

 

 

 

 

 
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編集後記

 

 

 

片方だけの難聴を自覚した
場合「そのうち治るだろう」「
年のせいかな」と気軽に考えて
放っておく方もいますが、突発
性難聴の場合、時間との勝負に
なるので、取り返しがつかない、
事態になり兼ねません。“おか
しい”と思ったら、すぐその足
で耳鼻咽喉科を受診しましょう。
まだ未確認の情報ですが水素
吸引でも突発性難聴が治った人
がいるようです。当クリニック
でも水素吸引治療をしているの
で、患者さんに断った上で治療
を試みたいと思います。
がん細胞のゲノム不安定性に
おいて重要な役割を果たすDNA
再複製の新しい分子機構が明ら
かになりました。しかし、この
研究では、がん幹細胞について
触れられていません。ぜひとも
がん幹細胞との関連性について
詳細に調べて頂きたいと考えて
おります。

分子機構の報告を聴こう。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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