最新号より100号前のメルマガ

2013-02-21 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.382 平成23年3月31日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1) 海洋生物「シアノバクテリア」から医薬品

2) 環境ストレスが及ぼす肌老化への影響について改善効果



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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。





 

1】海洋生物「シアノバクテリア」から医薬品



慶應義塾大学は、海洋生物「シアノバクテリア」から医薬品

のリード化合物を創製するための研究開発を進めます。これ

までに抗がん剤や骨粗しょう症の治療薬に有望な3物質を発見

しており、研究機関やメーカーなどと連携して実用化を

目指します。



 慶大の末永聖武准教授は、海洋生物から生物に対して何らかの

作用を示す活性物質を創製する研究開発に取り組んでいます。

2006年からは沖縄県に生息するシアノバクテリアに着目

しました。生物活性物質を単離し、その構造を明らかにした

うえで、化学合成や作用メカニズムを解析するための取り組みを

進めています。



 これまで発見した物質のうち、ビセリングビアサイドは、

体内の破骨細胞の働きを抑制する効果が確認されています。

骨を吸収する破骨細胞の働きが、骨を形成する骨芽細胞の働きを

上回ることで生じる骨粗しょう症の治療薬の中核物質として有望視

されています。



 ほかにビセブロモアミド、海洋産マクロリド配糖体については、

がん細胞の増殖を阻害する効果が確認されており、抗がん剤への

利用が期待されるということです。



 一部の物質については、抗がん剤の中核物質として、外部の

研究機関と連携した動物実験が進んでいます。今後は新たな生物

活性物質の発見と並行して、すでに発見した生物活性物質の実用化

への取り組みを強化します。



 生物を静物として描く。笑



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2】環境ストレスが及ぼす肌老化への影響について改善効果



 一丸ファルコスは、5月から抗老化素材「オウゴンリキッドB」

の新たな展開を開始します。タバコの煙などの環境ストレスが

及ぼす肌老化への影響について改善効果が期待できます。

試験管レベルに加えて行ったヒト試験では、目尻のシワを有意に

浅くすることを確認しました。紫外線のみならず多様化する

スキンケア化粧品での採用を目指し、積極的な売り込みをかける

ということです。



 オウゴンは、東アジアなどに分布する薬用植物コガネバナの根の

乾燥品です。古くから熱病や腹痛などの要薬とされ、特徴的な有効

成分はバイカリンなどです。毛細血管透過性抑制作用や

抗アセチルコリン作用が知られています。



 20~50代の男女19人(平均年齢38・3歳)を対象に、

顔全体の左右でオウゴンリキッドB配合剤と対照剤を1日2回の

2カ月間で塗り分け、シワ最大深度の算出を試みました。

その結果、オウゴンリキッドB配合剤の塗布面では、塗布前に

比べて目尻のシワが有意に浅くなっていることを確認しました。



 一方で試験管内での試験からは、タバコの煙から脂溶性や水溶性

のある各成分を抽出し、培養細胞に与えたところ、酵素の発現量が

上昇するなど真皮を分解する作用に働きかけることがわかりました。

これに対してオウゴンリキッドBを配合すると、異物代謝酵素

であるCYP1B1の発現が半減し、コラーゲン分解酵素の

MMP-1は7~8割ほど抑制されることが明らかになりました。



 また、CYP1B1の発現が抑制されることでメラニンの合成が

阻害され、色素沈着防止にもつながるとみています。

 

 タバコの煙による毛髪ダメージを抗酸化剤が予防するとの報告も

あり、オウゴンリキッドBは強い抗酸化機能を持つため、

一丸ファルコスではヘアケアでの展開も視野に入れます。



 これまで肌老化の外的要因として長く紫外線が着目されてきました。

ただ近年では、タバコの煙や排気ガスなどの大気汚染物質と肌老化の

関連性も実証されており、肌に影響を与える新たな因子として注目

されています。



 オウゴンリキッドBは肌の老化予防にはなはだ有効かも。笑



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編集後記



 海産物からの生理活性物質の発見は、まさに画期的といえ

ましょう。中核物質から発展させ、副作用の少なくなおかつ

主作用の優れた化合部を見つけて欲しいものです。オウゴン

がこれほど強い抗酸化物質であったとは意外です。ぜひ外用

で沢山の人々に使っていただき、しみ、しわ、たるみを改善

して頂きたく思います。



 オウゴンは黄金の価値のある生薬だ。笑



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最新号より100号前のメルマガ

2013-02-14 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.381 平成23年3月24日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1) 自閉症のメカニズム

2) 前立腺がんの治療の妨げになる遺伝子変異と症状増悪のタンパク質





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増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

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を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。





 

1】 自閉症のメカニズム



自閉症の人は他人の顔を認識する脳の部位で神経の機能が低下

し、「視線を合わせない」という症状や「相手の気持ちを読め

ない」という社会性の障害が起きることを突き止めたと、

浜松医大の鈴木勝昭(すずき・かつあき)准教授らが3月7日付

米専門誌に発表しました。



 研究チームの辻井正次(つじい・まさつぐ)中京大教授は

「自閉症には、親の育て方が悪いなどの間違った見方があり

差別や偏見をもたらしてきた。自閉症が脳の中の障害と関係

していることを明らかにする研究結果であり、自閉症の人に

対する理解を広げ、支援につながる」と話しています。



 研究チームは、脳全体の活動を調節する「アセチルコリン神経」

と、他人の顔を認識する「紡錘状回(ぼうすいじょうかい)」

という脳の部位の関係に注目しました。陽電子放射断層撮影

(PET)で、18~28歳の20人の自閉症の人の

アセチルコリン神経の働きを調べました。



 その結果、健康な人に比べ、紡錘状回での活動が約35%低下

していることが判明しました。機能低下の程度が進むほど、

「相手の気持ちが読めない」という症状が強くなることも

分かりました。



 自閉症は神経発達障害で、相手と視線を合わせないという症状

のために、相手の気持ちが読めなかったり、自分の気持ちをうまく

伝えられないという症状が出ると考えられていましたが、

どのようにして起きるかは分かっていませんでした。



 死線をかいくぐって視線を浴びる。笑



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2】前立腺がんの治療の妨げになる遺伝子変異と症状増悪のタンパク質



 前立腺がんでホルモン療法が効きにくくなる遺伝子変異と、

症状悪化を促しているとみられるタンパク質をマウスの実験で

見つけたと、東京大分子細胞生物学研究所の加藤茂明

(かとう・しげあき)教授らが3月7日付米科学アカデミー紀要

電子版に発表しました。



 京都府立医大、神戸大などとの共同研究です。



 前立腺がんの多くには男性ホルモンがかかわり、初期には薬で

ホルモンの作用を抑える治療法が効きますが、やがて効かなくなり

治療法が限られてしまいます。今回見つけたタンパク質は人間の

前立腺がん細胞にも多くあり、その働きを抑える薬を開発すれば、

新しい治療法につながる可能性があるということです。



 加藤教授らは、ホルモン療法が効きにくくなった人間の前立腺がん

細胞では、細胞表面にある男性ホルモン受容体の遺伝子の特定の場所

に変異があることが多いことに注目しました。この場所に変異がある

マウスを作ると、通常のマウスより前立腺がんが急速に悪化すること

を確認しました。



 また細胞の増殖にかかわるとされる物質との関係を調べ、「Wnt5a」

というタンパク質の量が少ないと、遺伝子の変異があっても、がんの進行

が遅れることを発見しました。加藤教授らは、がん細胞の周囲の細胞が

Wnt5aを分泌し、増殖を促していると推定しました。



 前立腺がんの新しい治療法をがんがんお願いします。笑



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編集後記



 自閉症のメカニズムの発見は、本当に画期的であると

思います。しかし、なぜアスペルガー症候群の場合は

特異な機能を保持することがあるのか分かっていません。

人間関係を構築するのが苦手ということは、分かりますが

世間の人の認知度は低いようです。発達障害なら、

障害の認定がなされるべきです。そのあたりも障害の人

の事情を充分に勘案してあげるべきではないでしょうか?

前立腺がんの治療を妨げている遺伝子変異の発見と

がんの進行を促進するタンパク質の発見は、前立腺がん

の治療を大幅に進歩させる可能性があります。



 特異な能力を得意とする。笑



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最新号より100号前のメルマガ

2013-02-07 00:00:00

カテゴリー:ブログ

診療マル秘裏話 Vol.380 平成23年3月17日作成



作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1) 幹細胞を培養した液体が脳梗塞の範囲を縮小

2) 神経細胞にある特定の酵素の働きを抑えて視神経再生





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1】 幹細胞を培養した液体が脳梗塞の範囲を縮小



人の乳歯の幹細胞を培養した液体を脳梗塞のラットに

投与し、運動機能を回復、脳梗塞の範囲を縮小させる

ことに名古屋大の上田実(うえだ・みのる)教授らが

成功しました。詳しいメカニズムは不明ですが、液体

に含まれるタンパク質が脳の細胞の修復を促したと

推測しています。



 機能が損なわれた臓器や組織の再生医療として、

細胞の移植などが考えられていますが、細胞自体は

使わない新たな治療法となる可能性があります。



 3月1日から都内で始まる日本再生医療学会で発表

されます。



 上田教授らは幹細胞を培養後、幹細胞を取り出して

液体だけをろ過、濃縮し、保存のため凍結乾燥し粉末

にしました。これを生理食塩水に溶かし、脳梗塞の

ラットの脳に直接投与すると、全く動かなかった足が

6日後には動くようになりました。



 ラットの鼻に、この培養液を2週間、毎日投与する

方法でも同様に運動機能が回復しました。鼻の粘膜を

通じ脳に到達すると考えられています。脳梗塞の範囲

は、液体を投与しないラットの約3分の1になりました。



 液体には乳歯幹細胞が出すタンパク質が含まれ、

神経細胞の保護や血管の誘導、脳内の別の幹細胞の

働きを促すなどの作用をしているとみられるという

ことです。



 上田教授は「細胞を使う場合に比べ、安全性が高く

コストも安い。製剤化できるので、脳梗塞や脊髄損傷

の急性期の患者にも使える可能性がある」と話して

います。



 叛意の範囲。笑



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2】神経細胞にある特定の酵素の働きを抑えて視神経再生



 損傷すると回復が難しいとされる視神経を、神経細胞に

ある特定の酵素の働きを抑えて再生させることに大阪大や

東北大のチームがマウスで成功し、3月1日付の欧州科学誌

エンボジャーナル電子版に掲載されました。



 大阪大の山下俊英(やました・としひで)教授は「脳や

脊髄などの中枢神経の再生にも応用でき、視神経だけでなく、

事故による脳挫傷や脊髄損傷などの治療薬の開発につながる

かもしれない」と話しています。



 チームは、神経細胞で働く酵素「SHP」が神経の再生を

妨げていることを発見しました。生後8週のマウスの視神経

を損傷させた上で眼球にSHPの働きを抑える物質を投与

したところ、2週間後には視神経が再生しました。



 SHPは神経細胞内で再生を阻害するタンパク質と

くっついて一緒になり、再生を促すタンパク質の働きを

抑えていました。SHPの働きを抑えると再生を促す

タンパク質の働きが1・4倍活発になることも判明

しました。



 神経の再生には、再生を妨げるタンパク質を働かなく

するとともに、再生を促すタンパク質を活発にすること

が必要で、SHPを阻害すれば両方が可能ということです。



 最盛の再生医療。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



編集後記



 神経細胞は昔再生しないと言われていて、私たちが

学生の頃は神経成長因子が見つかり再生はするが、

非常に遅いと言われてきました。しかし幹細胞の培養液

中の何らかの物質と再生を妨げるSHPの働きを抑える物質

まで分かったことで神経細胞の完全再生に一歩近づいたと

考えられます。昔は治らなかった片麻痺が大幅に症状が

改善したり、動物実験とは言え、視神経のような再生

しにくいと考えられていた神経細胞まで再生することが

分かりました。医療の進歩は日進月歩です。





 成長因子の講義を静聴する。笑 



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